<優しい義母のウラの顔>最期の嫌がらせ「許してほしいの……」私を悪者にしたい義母【第8話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私(シノ)は夫のタクヤと別居し、5才のケント、0才のルミと共に実家に身を寄せていました。義母からの度重なる嫌がらせと、妻の言葉を信じようとせず義母をかばい続ける夫に愛想が尽きたのです。しかしそんなとき突然、夫から「義母が病に侵されていてあと数日」という連絡が入ります。そして義母は最後に私と子どもたちに会いたがっていると……。ケントの気持ちを尊重し、私は子どもたちを連れて病院へ向かったのでした。
義姉に案内されて病室に入ると義母はベッドに横たわっていました。かつて私にさんざん嫌がらせをしてきたときよりもだいぶ痩せてしまっています。周りには夫や義妹、親戚の方々もいらっしゃいました。
私は義母とのやりとりを見せたくないので、夫に頼んで子どもたちをいったん病室から出しました。
義姉と義妹も口々に言います。「シノさん、ほらお母さんも謝っているんだし」「ね? 許してあげてよ。もう最後なんだから……」
親戚たちは私に一斉に「許してあげろ」と言ってきました。弱々しく私の許しを乞う義母。その姿が、私には茶番劇のように見えました。(あぁ……。この人は、私が許さないって分かっているのに……。最後まで私を悪者にしたいんだ、全員の前で……)
いつまでも私に執着して、私を悪者にすることばかり考えて。この人は自分の人生の最期を、大嫌いな私に使っている。バカな人……。すると外で「ママー!」というルミの泣き声が聞こえました。
死に際に謝られたからって、許せない。私の気持ちはその一択だったのです。最後の願いを叶えてあげたいという家族の気持ちだって、重々理解できました。けれど私は義母の願いを聞き入れることができなかった。もしかしたら義母は本気で自分のしたことを後悔して、謝っていたのかもしれません。でも以前と変わらず、自分が亡くなった後も私が親戚から責められ続けるよう仕向けていたのかもしれないのです。そのどちらかは分からないけれど、私は許せなかった。それ以上でも、それ以下でもありませんでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子