<年越し、家でボッチ!?>笑顔の息子から「ママの分もお守り買ったよ!」気づいた想い【中編まんが】
前回からの続き。私はシホリ、夫のオサムとの間に、5歳になる息子のリクがいます。持病のせいで、あまり人の集まるところには行けない私ですが、それでも私なりに家族の思い出を作ろうと今まで頑張ってきました。今年のお正月もいつも通り、家族団らんでゆったり過ごそうと思っていた矢先、夫は勝手に年末年始を義実家で過ごす約束をしてきてしまったのです。しかも私をひとり家に置いて、夫と息子2人だけで行くというではありませんか。私の考えていた予定や、それまで整えようと頑張ってきた生活全てが無駄になった瞬間でした。
悶々としながらも、息子の前で不機嫌な顔をして送り出すわけにはいかず。なんとか取り繕って笑顔で2人を送り出しました。
だけど2人を送り出してひとりになった途端、また夫へのモヤモヤが顔を出してきます。
なんで夫は息子と2人で実家に帰省するなんて言い出したんだろう。私はそんなに息子に我慢ばかりをさせていたのだろうか。でもそれは私が体調が不安定だから仕方ないことなんじゃないの? 私だってできることならいつだって元気いっぱいの、アクティブなママでいたいの! でも、でも……。
モヤモヤとした気持ちを抱えながら、いつの間にかソファで眠っていたようです。起きると、思ったよりも長い時間が経過していました。
はじめこそ「私ひとりを家に置いて2人で帰省するなんて!」と思っていたのですが、いざひとりで過ごしてみると、こんな時間もなかなか悪くありません。自分のためだけに何かを買って、自分のためだけにお風呂を入れて、自分のためだけの時間を過ごす……。息子が生まれてからというもの、忘れてしまっていたような時間でした。寂しくないと言えばウソになりますが、たまにならいいかもとも思っている私がいます。
息子が大きくなればきっと私たちと過ごす時間も少なくなるだろうし、小さいうちだからこそ家族いっしょに楽しい思い出をつくりたいと思っていました。家族が一緒にいることが、何よりも一番大切だと思っていたのです。でも「ずっと一緒」である必要はないのかもしれませんね。きっと夫は、私に1人のゆったりとした時間を与えつつ、息子を楽しませようと計画してくれていたのでしょう。それなのに私は、自分が母親として否定されたというところにばかりフォーカスしてしまっていました。今こう思えるのも、1人でゆっくり休んだからだと思います。夫と息子が帰ってきたら、笑顔で迎えたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・古川あさこ 作画・善哉あん 編集・Natsu