<30歳のおばあちゃん!?>「義理の息子は進学!?」他人の子なんて……愛せない!【第4話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。
私はユウナ。一回り年上の彼、ジンと結婚しました。ジンには元奥さんとの息子、高校生のアスカがいます。ところが私たちの結婚後すぐにアスカの彼女カリンの妊娠が判明したのです。やがて2人の間にキラという赤ちゃんが生まれ、私たち夫婦とアスカ夫婦は同居をすることに。しかし産後のカリンは心を病んでしまい、キラを私たちに託して実家へ戻ってしまったのでした。その後、2人は離婚し、キラを引き取ったのはアスカ。しかし彼はまだ高校生なので、結局キラの子育ては私ひとりが担うことになったのでした。
あれから2年がたって、キラは2歳になりました。相変わらず私がたったひとりで育てています。
最近のキラは、乱暴者でかんしゃく持ち。しかも私にほぼ懐いていないので、どうしても可愛いとは思えません。この子はカリンが出て行って、アスカやジンともすれ違いで会えなくて、唯一面倒を見ている私からも一線引かれて接されている。もしかしたら、誰も自分を愛してくれないと思って荒れているのかな……。
これが実の息子だったなら、必死に関わって、何とか癇癪を抑えられるようにしようとか、それこそ命がけで心に寄り添おうともしたでしょう。けれど、義理の息子から生まれた、血のつながらない孫……冷たい言い方かもしれませんが、私にとってもはやキラは他人なのです。
アスカはその後、何事もなかったように高校を卒業し、大学へ進学。飲み会やバイト、サークルに明け暮れる毎日です。私としては、アスカは父親として働いて生活費を稼ぐべきでしょと思うのですが、ジンは自分が苦労してきたからか、アスカくんには学歴を重視してほしいと思っているようです。アスカが大学を卒業するまでは、自分が経済的な支援をしようと考えているそうです。
キラの母親のカリンは高校に入り直し、頑張っていると聞きました。
「体調はもういいのかな。元気になったのはよかったけれど……でも、納得いかない。アスカくんもカリンちゃんも子どもを私に押し付けて毎日楽しんでいるなんて……!」
キラは、日中は食器ごとごはんを放り投げ、公園でも「帰らない!」と号泣。家に戻ったら戻ったで、おもちゃを手に取り「これじゃない!」とキレて私に投げつけます。朝から晩までこんな調子で、ずっと面倒を見ている私はぐったりです。
どこか他人ごとのようにキラと接している私ですが、それでも食事や洗濯、入浴などのお世話は毎日一生懸命しています。しかし、本来これはパパであるアスカがやるべきこと。当然、彼はノータッチ。私に完全丸投げ状態なのです。
もし私がいなくなったら……「破滅」という単語が思い浮かびます。それでもいいから一度この家を出て行ってやりたい。キラの育児がどれだけ大変か、私が無償でどれだけのことをこなしてきたか思い知ればいい。そう心の中でつぶやくのですが……そんなこと、到底できるわけがありません。私にそんな度胸はないのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・まゆか! 編集・横内みか