<30万貸して!義母>「支えたい気持ちはあるけれど……」葛藤する夫。弟にも相談!【第4話まんが】
前回からの続き。最近のお話です。私はマドカ。夫のトオルは長男で、義実家は車で20分ほどの距離にあります。私は夫の思いを尊重し、義両親の老後を支えていくつもりでした。ところが義父が定年退職すると、義両親との今後の付き合いに大きな不安が……。たびたび気軽にお金を借りられ一度も返してもらえないのです。夫は「俺は長男だから」と受け入れていましたが、何度も何度もお金を無心されてようやく「これはおかしい」とわかったようです。義両親の今後についての話し合いをするため、義弟のハヤトさんとその奥さんのサキさんに家に来てもらいました。
ハヤトさんが「話って何?」と聞くと、夫が切り出します。「突然ごめん。父さんたちのことなんだ。今までは『俺が長男だから』って老後の面倒を見るつもりだった。でもハヤトたちにも協力してほしいんだ」
サキさんには以前、私が電話して「義実家にお金を貸してあげてください、うちはもうこれ以上無理です」と事情を訴えたことがあります。「お義姉さんからの電話……驚きました。お義父さんたち、どうしたんですか?」
「実は……」夫はこのところ義両親のお金の使い方が荒くなったこと、そのたびにわが家がお金を貸してきたことなどを打ち明けたのです。
ハヤトさんは思いもしなかった身内の金銭トラブルに呆然としています。するとサキさんが口を開き「ごめんなさい、でもお義兄さんたちは、その分これまで援助してもらってたんじゃないですか? 家も遺産もお義兄さんたちが多めにもらう、その代わりに面倒も見るということだと思っていたんですけど」と。義弟夫婦は、私たち夫婦が義両親から援助を受けていたと思っていたようです。夫は「援助されたことはないよ。俺たちが援助したことはあるけどね」と答えます。
「長男だからハヤトに迷惑かけちゃいけないと思ってた。でも両親にいいように扱われるのが精神的にもキツくて……。俺ひとりで背負い込むのはもう無理だって気づいたんだ」「兄さん……」
「今後は金の無心をされても渡さない。今まで貸した分も、きっちり返してもらうように話をするつもりだ。ただそうしたら、ハヤトたちに借りに行くこともあるかもしれない。そのときは断ってくれ」夫はきっぱり宣言しました。そして私も……。
「これから身の丈に合った暮らしをしてもらえるように、お義母さんたちの家に一緒に話に行ってくれませんか……?」涙まじりにお願いすると、サキさんはそっと私の手をとって答えてくれます。「はい……!」そして私たち4人はそろって義実家へ向かいました。
「母さん、父さん……どうしちゃったんだ? 兄さんたちに頼らなければいけないほど生活が苦しいのか?」ハヤトさんが問い詰めると、義母はおろおろしながら答えます。「そんなことないのよ! ただほら、お父さんはもう定年だから、老後は心配でしょ? 貯金を減らしたくなくて……」身勝手な言い訳を聞き、夫もさすがに呆れた様子です。「それで俺たちに頼るって、おかしいと思わなかった? 真っ先にすることは節約することなんじゃないの?」
「長男だから父さんたちを支えたいし、頼ってもらえてうれしいと思ってた。でも目が覚めたよ……。将来のこと、考え直させてもらう。お金は返してくれ」
ずっとふたつ返事でうなずいていた長男がはっきりと拒絶の意思を示したことは、義両親に大きな衝撃を与えたようです。さすがにハヤトさんやサキさんの目の前で言われ、「恥ずかしいことをしている」と自覚した様子でした。義両親も定年退職という大きな生活の変化があって、お金への不安が募ってしまっていたのでしょう。これからは長男夫婦、次男夫婦関係なく、みんなで協力して義両親に関わっていきます。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・古川あさこ 作画・ももいろななえ 編集・井伊テレ子