<妻の手術よりゴルフ!>「赤ちゃんはもういない……」悲しみ止まらない私に夫は……【第3話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私(ユウコ)は夫のテツヤと、3才の娘カナと3人で暮らしています。このたび待望の第2子を授かりましたが、喜びも束の間すぐに流産をしてしまいました。しかも手術の日程が決まって々に連絡をすると「その日はゴルフ旅行がある」と言うのです。私が診てもらっている病院では、今回の手術は付き添いはいなくても大丈夫なようですが、どちらにせよ手術のあいだ娘の世話をする人は必要です。「俺がいてもいなくても関係ない」という夫の発言に私は悲しくなってしまいました。緊急事態に友達との旅行を優先するような夫は、私の人生に必要なのでしょうか。
手術当日。「頑張ってね!」夫は一応心配するような言動を見せながら出かけていきました。(なにを頑張るのよ……)私は娘を近所の保育園の一時預かりに送り届け、ひとりで病院へ向かいました。
病院のベッドの上でしばらく安静となります。ボーっと横になっていると、なぜか涙がこぼれてきました。私のお腹に一度は宿った命が、失われました。そしてこんな状況にも関わらず、「友達に迷惑をかけるから」と言って夫はゴルフ旅行に出かけてしまいました。悲しくて、悔しくて、涙が止まりません。私が泣いていると……。看護師さんが声をかけてくれました。看護師さんは起き上がった私の背中を、何も言わずに優しくさすってくれたのです。私は泣きながら、ひとつの結論に至りました。
私は夕方に無事退院をして、娘を園まで迎えに行って帰宅。娘にテレビを見せながら、安静にしていました。横になりながら母に大事な電話をかけます。そして翌日。
「手術、大変だったな……? 昨日はそばにいてあげられなくて、ごめんな。心細かったよな? でももう大丈夫。これからは、そばにいるから」私の冷ややかな視線に気づかず、夫は私にずっと話しかけてきます。ペラペラと薄っぺらい優しさを重ねていく様子に私の心はさらに冷えていきます。
「今回は残念だったけれど、またそのうち赤ちゃんは帰ってきてくれるよ」その夫の言葉に思わず……。
「ははははっ」突然笑い出した私に夫は驚いていました。
昨日から長い2日間でした。悲しみと悔しさが交互にやってきて、感情の振れ幅が激しかったです。でも夫の顔を見て、話して、決心がつきました。今回の流産は辛い経験だったけれど、きっと夫との「これから」を見つめ直すいい機会だったのです。私は夫にしっかりと現状を説明します。「赤ちゃんがいなくなったのと同時に……、私のあなたへの愛情もなくなったんですけど……?」もう終わりなのです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子