出産直前の「浮気」は許す?政治家の不倫報道を考える
世の中にはやってみて初めてわかることが山盛りあります。
私にとっては妊娠・出産・子育てが最たるものでした。
1・「うっ…。」洗面所に駆け込む、出しっぱなしの水道、鏡に映る自分の顔を見て、「もしや…」妊娠判明。
昭和のドラマの観すぎです。
つわりがない場合もある。(つわりがなくプチパニックになる私。吐くだけがつわりではない。人によってはつわりで寝たきり。)
2・「鼻からスイカでは済まない」
出産の痛みは人それぞれですが、鼻からスイカを出すほうが楽に決まってると思ってしまった、陣痛中。
3・「こんなに自分の時間がないなんて…!専業主婦は三食昼寝付きやなんて、誰が言うてん……!」
三食ついてますよ。子どものお世話の間に流し込む朝昼夜三食。昼寝。ええ、さしてもろてます。子ども達が寝静まった深夜に溜まった家事と仕事と授乳で夜は仮眠程度。よって昼間授乳中によだれ垂らして寝落ちしてますけど。今日も顔すら洗えないまま日没を迎えました。
とはいえ子ども達の一挙一動と新しい自分の発見に感動の嵐の毎日。自分の子どもの写メールを携帯電話の待ち受けにして、誰彼構わず見せびらかすパパママの気持ちが痛いほどわかるようになったのも、自分が親になって初めて知るものです。
今回不倫報道がなされた自民党の宮崎謙介議員。
育休宣言をした当初は「まだまだわかってへんなあ」といった印象が強く(子ども二人育ててるだけで大先輩面。何様や私。)過去の女性関係も複雑な様子でしたが、親になって国政と同じくらい真剣に育児と向き合って、初めてわかる子育て世帯や子どもの現状。そのうえで育児経験のある男性目線での政策を推進して欲しいなと思っていたのですが…、まさかの妻が切迫流産で入院中の浮気。
何ですと!?
ニュースの画面を二度見しましたわ。しかも浮気相手のグラビアアイドルのおっぱいが大きい。(下世話。)
しかもその不倫の事実を妻の金子恵美議員が知らされたのが、なんと出産翌日。私なら産後の傷をも忘れて、旦那にジャンピングニーキックをお見舞いするところです。
夫としても父としても育休宣言をする国会議員としても、ありえませんやん。
「出産直前に旦那に浮気された奥さん」のレッテルを貼られた金子恵美議員。
「産まれた瞬間から”浮気した父親”を持つ子ども」と呼ばれ続けるであろう赤ちゃん。
民主党の枝野幸男幹事長の言葉を拝借すれば、まさに「足を引っ張られた」世の中の育メンパパ達。
しかし…、身から出たサビとはいえ、政治家先生方お得意のシラを切りとおす作戦でごり押しすることもできたかもしれない辞任会見で、バカ正直に浮気相手と会った経緯や回数を話したり、今回以外の女性との浮気の可能性をも示唆するなど、(歪んだ形で)誠実な部分もあり…。
過去に不倫騒動で役職を解かれた国会議員はいれど議員辞職までする国会議員はいなかったように思うので、これからはせっかく取れた長期育児休暇を使ってゆっくり子育てをしてもらって、どこかの方面でお役に立ててくださればいいなと思います。再び国会議員になれるかどうかは、京都三区の有権者の皆さまのお気持ち次第ですね。
文・桃山順子