黒柳徹子さんの幼少期を描いた小説『窓ぎわのトットちゃん』が待望の映画化!わが子と共に考えたいこととは
昨今、耳にすることが増えた多様性や個性を尊重する声。しかし、その大切さを子どもたちに教えるにはどう伝えたらいいのか悩むママも多いのではないでしょうか。そんなママにオススメしたいのが、12月8日(金)から公開される映画『窓ぎわのトットちゃん』。
全世界累計2,500万部、20以上の言語で翻訳されたベストセラーが、アニメーションとして初の映画化。2023年12月8日から全国で上映されることになりました。
今の時代だからこそ、この映画を親子でみたいわけとは……?
物語の舞台は第二次世界大戦終了間際の東京。主人公のトットちゃん(黒柳徹子さん)は元気で活発な一方、自由奔放で落ち着きがないことを理由に、区立の小学校を退学になってしまいました。その後トットちゃんが次に通うことになったのが、物語の舞台となるトモエ学園です。
トモエ学園では廃車になった電車を教室として活用するなど教育方針が非常にユニーク。こんな学校があったら通うのが楽しみになりそう! また、子どもたちがそれぞれの個性や好みに合わせて学べる環境が整っているのはとても魅力的に感じました。
物語のなかでは恩師・小林校長先生やクラスメイトとの出会い、小児マヒを患っている男の子・泰明(やすあき)ちゃんとの友情、家族への愛が描かれます。トモエ学園は障がいがある、ないは関係ありません。誰もが一緒に遊び、学べる場所であり、いつも子どもたちの笑顔でいっぱい。多様性を尊重する今の社会にも通じるものがあるかもしれません。
そして戦争の影響により悪化する深刻な生活状況も、トットちゃんの視点を通してやわらかく、かつ温かく表現されています。「子どもに戦争について知ってほしいけど、過激な表現がないか心配……」と思うママがいるかもしれませんが、『窓ぎわのトットちゃん』なら小さなお子さんでも安心して映画を楽しめるでしょう。
映画の見どころのひとつとして“豪華な声優陣”が登場! トットちゃんの声を演じる大野りりあなさんをはじめ、お父さん役の小栗旬さん、お母さん役の杏さん、小林校長先生役の役所広司さんなど有名な俳優陣がキャラクターたちに命を吹き込んでいます。
さらに主題歌『あのね』を歌うのはあいみょんさん。やさしい歌声や歌詞は映画を見終わったあとの余韻をより心地良いものへと導いてくれます。
ひと足先に、ママスタ編集部の親子が参加!
今回、『窓ぎわのトットちゃん』の試写会に参加したのは編集部ママと息子さん(小学4年生)親子。今から80年前の東京で起きたトットちゃんの物語をみて、いったいどのようなシーンに共感し、どう感じたのでしょうか?
――『窓ぎわのトットちゃん』をみて、どうでしたか?
トモエ学園みたいな学校があったら通いたいです。トットちゃんは、前の学校では先生たちから困った子だと思われていたけど、トモエ学園に来たら小林校長先生からいい子だと言われていたし、友だちもたくさんできていました。トットちゃんは新しい学校に行ったとき自分から友だちに声をかけていたので、僕ももっと自分から声をかけてみようと思いました。
――この映画をどんな人にみてほしいですか?
友だちのお父さんやお母さんにオススメしたいです。子どもが学校に馴染めず行きたくないと言っている場合、トモエ学園のようなところを探してあげたら、子どもがもっと楽しく通えるようになるかもしれないからです。
――ママにもお話を聞いてみましょう。映画の印象はいかがでしたか?
水彩画で描かれたようなやわらかなタッチで描かれたことに非常に感動しました。トットちゃんの無邪気さや明るさだけじゃなく、戦争や差別などの重いテーマを描きながらも、優しい世界観で包まれた映画だなと感じました。
――印象に残ったシーンはどこですか?
トットちゃんの親友・泰明ちゃんとの日々です。学校での生活ももちろんですが、とくに注目してほしいのは駅で別れるシーン。泰明ちゃんがトットちゃんにつぶやいたセリフは、映画館でみる際にはぜひ注目してほしいです。
――この映画をどのような人に勧めたいですか?
親、祖父母世代にみてもらいたいです。『窓ぎわのトットちゃん』は、子どもの教育や戦争にまつわる思い出について語り合うきっかけにもなりそうです。5歳くらいの子でも楽しめる内容なので、冬休みに3世代で映画館に行くのをオススメします。
トットちゃん、お父さんとお母さんのように、昔も今の時代も家族とのコミュニケーションは必要不可欠です。『窓ぎわのトットちゃん』を家族で観ることで、多様性や個性、子どもの教育環境について話し合うきっかけができるかもしれません。
ぜひお友だち、親子、おじいちゃんおばあちゃんといっしょに映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
大人も子どもも楽しめる
映画『窓ぎわのトットちゃん』とは?
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実施期間:2023年12月1日〜12月30日まで
公開日:2023年12月08日(金)
声の出演:大野りりあな 小栗旬 杏 滝沢カレン / 役所広司 他
主題歌:あいみょん「あのね」(unBORDE/Warner Music Japan)
原作:黒柳徹子 監督・脚本:八鍬新之介 共同脚本:鈴木洋介
キャラクターデザイン・総作画監督:金子志津枝 イメージボード:大杉宜弘 西村貴世 車両設定:和田たくや
美術設定:矢内京子 美術監督:串田達也 色彩設計:松谷早苗
撮影監督:峰岸健太郎 編集:小島俊彦 音響監督:清水洋史 音響効果:倉橋静男 西佐知子 音楽:野見祐二
アニメーション制作:シンエイ動画 製作:黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会 配給:東宝
文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
提供:東宝株式会社