<私のほうが上なのに?>見下されていたのはワタシ?上手くいかない自分と向き合う!【第5話まんが】
前回からの続き。
数年前の話です。私の名前はユリナ。30代半ばの独身です。東京から地方の実家に戻ってきました。久しぶりに会った冴えないイトコのカスミが、地域のみんなからチヤホヤされているのを知りイライラします。なんの見返りなく優しくされるなんて信じられず、もしかしたらカスミはおじさんたちとパパ活をしているのかもしれない、と思い至りました。そこで私はキレイに着飾り、夜の街に繰り出し、それとなく噂を流してみます。もしかしたら浮気のしっぽがつかめるのではないかと思いながら。すると数日後……。
母に連れられてきたのは、「タナカデンキ」でした。そういえば先日カスミが、タナカデンキの店主・田中さんからテレビをもらうって……。そう思っていると、そこにはカスミの姿が……。「いつもありがとね、カスミちゃん」
カスミは田中さんのおばあちゃんを支えながらゆっくり歩いていました。「いつでも車出すから、また言ってね」その様子から、病院への送迎が初めてのことではないことが伝わってきました。もしかして……。
私が驚いていると、母は続けます。
「カスミちゃんはね、ゴミ捨てとか草刈りとか。困っているご近所さんのことを、まるで家族のように助けているのよ」
みんなのために行動するカスミと、不満ばかりクチにする私。母が言うには、地元の人たちはカスミを疑うどころか「あの東京から来た人、大丈夫か? 妄想癖でもあるんじゃないか?」なんて私のことを噂しているというのです。飲み屋で会う男性たちを内心「冴えない男たち」と見下していたのに、かえって彼らからそんな視線を向けられていたとは……。腹立たしいやら恥ずかしいやら情けないやら……。
「出ていきなさい」母の言葉に、ハッとしました。
みんなのために行動する……か。なにもしなくても周りからチヤホヤされてきた私には、無かった考え方でした。もしかしたら上手くいかなくなったのは、私のせいだったのかもしれません。
そして翌日。両親に「もう一度東京でがんばってみる」と言いました。早いうちに就職活動をし、部屋を決め、再度東京へ向かいたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・よし田 編集・Natsu