東京都、都立大学の授業料が実質無償化/プール熱が初の警戒レベルに【定例記者会見ママ向けレポート】
子どもの教育費で一番お金がかかると思われる時期は大学への進学時ではないでしょうか? 10月13日(金)に行われた都の定例記者会見では、東京都が都立大学に通う都内在住の学生について、授業料の実質無償化を発表しました。ほか、新型コロナウイルスやインフルエンザ、プール熱の感染状況、子ども1人につき月5,000円が支給される018給付金の申請についてなどママたちに必要な情報をお届けします。
インフルエンザは注意報基準を超え、プール熱は都内で警報レベル
インフルエンザの患者報告数が9月中旬から注意報基準を超えています。合わせて、子育て中のママたちに気を付けてほしいのが咽頭結膜熱。いわゆる”プール熱”と呼ばれる感染症で、都内での感染報告が初めて警報レベルに達しています。
インフルエンザウイルスの感染防止対策としては、部屋の換気や手洗い・うがいなどの基本的な対策をしっかりしておくこと。プール熱に関しては、アルコール消毒が効きにくいことから、流水と石鹸による手洗いとうがいをしっかりとすることが推奨されています。
また家族間での感染を防ぐための注意点として、トイレやキッチンでのタオルの使いまわしを避けることがあげられていました。子どもに1人に1枚ずつハンドタオルを持たせるなどの対策もよいかもしれませんね。
018サポート申請は12月15日まで。生活保護世帯への不安も解消。
東京都では「018サポート」として、0歳から18歳までの子どもに所得制限なく月額5,000円を支給するプログラムの申請が2023年10月1日から始まっています。現在の申請状況はおよそ80万人。2024年1月に一括での支給を予定しています。締め切りは2023年12月15日。まだ手続きが済んでいない人は忘れないうちに、早めに申請しましょう!
この”現金での支給”について生活保護世帯から「給付金が収入にカウントされ、生活保護費が減額されるのでは?」という不安の声が出ていました。小池百合子都知事はこれに対し、「新しく厚労大臣に就任されました武見大臣から”収入として認定をしない”ということを、直接お話をいただきました。生活保護世帯の方も安心して申請いただけます」と発言。生活保護世帯でも、不安なく子どもたちへのサポートを受け取れることが示されました。
都立大学の授業料実質無償化とプレミアム・カレッジの取り組み
東京都では、2024年度から新たな授業料の減免制度として、都立大学の授業料を実質無償化するプログラムを発表しました。支援対象となるのは、東京都立大学の学部生、大学院博士前期課程、法科大学院、助産学専攻科の学生さんたち。さらに学費や生活費を負担している保護者などの生計維持者が、都内在住に在住していることが要件です。
この制度では、世帯年収が910万円未満の家庭は授業料が全額免除となります。世帯年収が910万円以上でも子ども3人以上を扶養している多子世帯に関しては、半額が免除の対象に。「お金がかかるから子どもには大学へ進学を諦めてもらうしかない」と思っていた家庭にとって、授業料の実質無償化は子どもの学ぶ機会が得られる大きなチャンスとなりそうですね。
また、都立大学で50歳以上を対象とした生涯学習プログラム「プレミアム・カレッジ」も引き続き実施。プレミアム・カレッジでは、東京をフィールドにして学ぶ幅広い授業が受けられたり、新しい友達との交流の機会が生まれる生涯学習をサポートしています。1年間の本科修了後、専攻科や研究生コースに進むことが可能で、最大4年間学ぶことができます。プレミアム・カレッジの新たな学生の募集は2023年10月14日から。対象となる50歳以上のパパママで、「子育てが一段落したから自分の時間に使いたい」という人は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
取材、文・長瀬由利子 編集・編集部
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