<実家に甘え放題!出戻り娘>親の思いが届いた!「ちゃんと自立する」動きはじめた娘【第9話まんが】
前回からの続き。数年前の話です。私はミハル、50代前半のパート主婦です。夫は少し前に他界しており、現在は大学生の次女(リコ)と2人暮らしをしています。そんなある日、長女(サヤカ)から「離婚することになった」と連絡があり、2才のアカリちゃんと0才のヒカルくんを連れて実家へ戻ってきました。家事は何もせず、婚活しながら気楽に暮らすだけのサヤカに対し、私は「あなたが出て行かないのならばこの家を売る」と自立に向けて背中を押しました。翌朝、私がキッチンに立っていると……。
実家に戻ってきてから、料理している姿をはじめて見ますが、慣れた手つきで家電や食材を扱う様子に、結婚していたころはちゃんと料理していたとわかります。少しの変化に私は泣きそうになりました。朝食を作りながら、サヤカが話を切り出します。
「ちゃんと自立するから。だから、お母さんはこの家にいて。だってこの家には、お父さんとの想い出がたくさん詰まっているでしょ?」サヤカがそんな風に思ってくれていたなんて……。
私が知る、「やっぱ、や~めた」と面倒くさいことから逃げ出していたサヤカの面影はもうどこにもありません。努力するのが苦手だとしても、子どもたちのためにサヤカは一歩踏み出したのです。
サヤカの将来を最後まで心配しながら亡くなった夫も、きっと安心していることでしょう。
「ちゃんと仕事を決めて、住む家を決めて、子どもたちとこの家を出て行くから。それまでは、置いてください」と頭を下げるサヤカ。以前ならば、まったく信用できなかったと思います。でも、サヤカのこの決心した顔をみればそれが嘘じゃないとわかります。母親として、やっとサヤカと心が通じ合った気がします。
「もちろん、家のこともしっかりやる。ご飯も作るし、洗濯も掃除も、何でもやる! だからお願いします」「わかったから、顔をあげて」こらえていた涙があふれ出します。
こうしてサヤカは就職活動をはじめました。まだ幼い子ども2人を抱えて困難もあるかもしれませんが、今のサヤカからは間違いなく自立しようという意思を感じます。しっかりとサヤカと向き合い、親としての覚悟を伝えて良かった。心からそう思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子