<実家に甘え放題!出戻り娘>適当に歩んできた人生「私間違っていた」【第7話まんが:長女の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。私はサヤカ、元夫とは性格の不一致で離婚。幼い子ども2人(2才のアカリと0才のヒカル)を連れ実家に戻ってきました。母や妹(リコ)の助けを借り、婚活しながら気楽に暮らしていましたが……。ある日「この家を出ていきなさい」と母から言われ、母と亡き父が「私の将来のため」に貯金していたという通帳を手渡されました。
母は、「話を聞いてくれてありがとう……。サヤカ、おやすみ」そういうと一足先に自分の部屋に戻りました。ひとりになったリビングで母から言われた言葉を思い出します。
気が付けばあっという間に22時をまわっていました。私が自分の部屋に戻ろうとしたとき、「カチャ」と部屋のドアが開きます。
リコは私の表情を見て悟ったのか、「ねぇ、私まだ眠たくなくて……よかったらお話しよ?」と誘ってくれました。
母の話を聞いてから今日の結婚相談所での出来事を思い返すと、自分の言動があまりに大人げなく……リコから婚活の話をされてもうまく言葉がでてきませんでした。
気持ちを整理するように、少しずつ私の気持ちをリコに伝えます。リコは静かに私の話を聞いてくれました。
私が一番ショックだったのは、母が「この家を売りにだすことを考えている」と聞いたときでした。この家は、母にとって亡き父との想い出がたくさん詰まっている大切な場所のはずなのに。そんな大切なものを母に捨てさせてしまう自分が……少し情けなかった。でも、母が本気で私とぶつかってくれているのだと感じた瞬間でもありました。覚悟を決めた母の顔を見て、私は自分が母をどれだけ悩ませていたのかを知ったのです。
離婚して戻ってきても母が変わらず私を迎え入れてくれ、私は安心していました。けれど、安心しているだけじゃ……ダメなのかもしれませんね。いままで私はだれかにすがって生きてきました。婚活で運よく再婚相手が見つかれば養ってもらえる。ラッキー! と楽観的に考えていたのは確かです。リコのいうとおり、それはすべて子どもたちのためではなく自分のためでした。私は間違えてばかりの人生だったのかもしれません。いまからやり直すことはできるのでしょうか。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子