「ひとり暮らしのために興味のない遠方の大学を受験する」というわが子。考えが甘いと指摘したい!
今の時代、大学ぐらい出ておいてもらいたい。親がそのように思っていても、やりたいことが見つからずどこの大学へ行けばいいか悩むお子さんは多いようです。自分探しというか、やりたいことを見つけるために大学へ行くという志望動機も増えているのだとか。
今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、やりたいことのないわが子から告げられた、困った志望動機に悩まされるママからのものでした。
『高2の息子は大学進学を希望していますが、これといってやりたいこともなく、大学に自分探しへ行くつもりなのだとか。そのような理由なら、ひとり暮らしはダメ、自宅から通える範囲の大学のみにしなさいと言い聞かせています。すると最近になって、どうしてもひとり暮らしをしたいので遠方の大学へ行くといい出したのです。その大学へ行きたいからではなく、あくまでもひとり暮らしをするため。奨学金を借りてでも行きたいとまで言い出し、困っています』
大学受験に向けて十分な貯金をしてきたのに、お子さんから「奨学金制度を利用してでもひとり暮らしをするために遠方の大学を受験したい」と言われてしまった投稿者さん。いろいろとツッコミどころ満載なこの問題、どのような解決策があるのでしょう。
志望動機がなくてもいいけど、奨学金を借りるのは……?
『やりたいことはとくにないけど、とりあえず大学進学したいという気持ちはわかる。でもわざわざ奨学金を借りてまでひとり暮らしをしたいっていうのは安易すぎるよ』
やりたいことがとくになくても、とりあえず大学進学をしたい。そのような考えはそう珍しいことでもないようです。大学へ進学することで新たな学びや環境に出会えるので、「とりあえず大学進学」はさほど悪いことではないのかもしれませんね。しかし「ひとり暮らしがしたいために奨学金を借りる」という考えは、安直すぎるのではないかという声が寄せられました。奨学金を借りるとなれば返還義務が発生し、高額な借金を背負うことになります。投稿者さんのお子さんにその覚悟があるのかどうかが気になるところですね。
お金に対する安易な考えをなんとかしたい
『投稿者さんの子は、奨学金を借りるけど返済は親がしてくれるだろうと思っているんじゃないかな。これまでお金に関してそこまで苦労していないみたいだし』
投稿者さんの話によると、お子さんはバイト経験もなく、お金に困った経験などもまったくないそうです。このような状況から、投稿者さんのお子さんはお金を借りる怖さや、ひとりで生活することの大変さが見えていないかもしれません。
おそらくお子さんは、奨学金は親が返還するものだと思っているのではないでしょうか。もしかしたら投稿者さんが学費として貯めているお金さえ、ひとり暮らしの費用にあてようと考えているかもしれません。
必要になるお金や生活をシミュレーションしてみる
『ひとり暮らしにかかる毎月の費用を、親子でシミュレーションしてみてはどうかな。奨学金はいくらまで借りられて、足りない分を捻出するには月に何時間働かないといけないのか。返還のタイミングになったら毎月いくら返還しないといけないか、そのためには収入がいくら以上あればいいかなど、具体的な数字を出して話し合いすることをオススメするよ』
お子さんが奨学金の返還についてどのように考えているのか、ひとり暮らしの生活費はどうするのか、その点について一度話し合いをしてみたほうがよさそうですね。
奨学金は借りたら必ず返還しないといけないものであることや、返還の大変さなども合わせて話しておくといいでしょう。子どもにしてみれば実感が湧かないかもしれませんが、リスクを事前に伝えることも親の役目ですよね。
親の反対を押し切るならお金は出さない
『投稿者さんは、明確な目的もなく大学を選ぶなら自宅から通える範囲にしなさいと言っているのだよね。それでもひとり暮らしをしたいという理由だけで奨学金を借りる、遠方の大学を選ぶというなら親がお金を出す必要はないと思う』
お金は出してもらうけれど、親の言うことは一切聞けません。それは道理が通らないですよね。どうしてもやりたいことがあって、実現するためには遠方の大学へ行かなくてはならない……などであれば検討の余地もありますし、親御さんもお金を出すことに迷いも生じないかもしれません。
むしろウソでもいいから、「やりたいことがあるから遠方の大学へ行かせてほしい」とでも言えばよかったのに……と思わずにはいられません(苦笑)。
お金を稼ぐ大変さを味わってもらう
『短期でもいいからアルバイトをさせてみたら? 稼ぐことの大変さを知らないから安易に奨学金を借りるとか言えちゃうのかも。バイト代が出たらスマホ代くらいは払ってもらう。払いたくないものに強制的にお金が飛んでいく苦痛を味わえば、自分の愚かさがわかるかもしれない』
子どもにお金の苦労をさせたくないけれど、苦労を知らずして生きてはいけません。ならば、親元にいる間に苦労を知ってもらってはいかがでしょう。バイトをして目標額貯金できれば、ひとり暮らしについて考えてもいいなどと提案してみることもひとつの手ですね。
親は子どもの何を許して何を許さないのかを明確にしよう
投稿者さんはひとり暮らしがダメだと考えているのか、目的もなく大学を選ぶことがダメだと考えているのか。そのあたりを明確にすることからはじめてみてはいかがでしょう。
『自宅から通学可能圏内の大学なら、自分探しのための大学進学でも問題ないの?』
親として、何が許せなくてどこまで許すのかを明確にしておくことは、子どもと向き合う上で非常に大切なことですよね。許容範囲を明確にしておくことで、子どもの考えなしで安直な発言にも対応できるのではないでしょうか。
子どもにわからせる・理解させることも大切ですが、ムリに強制しなくていいときもありますよね。子どもからの無理難題に親が常に構う必要はありません。話し合いが必要ではありますが、子どもが話し合いの場につこうとしないのであれば「自分でなんとかしなさい」と言ってのけることがあっても、それはそれでいいのではないでしょうか。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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