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<園トラブル>【前編】園で問題発生!モンペって言われない?どこまで口を出すべきか悩むママたち

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「わが子を危険から守りたい」――親ならば誰もが強く思うことでしょう。しかしいくら親とはいえ、子どもと24時間365日一緒にいることはできません。保育園や幼稚園、小学校と成長するにつれ、子どもの世界も広がっていきます。もちろん親は園や学校を信頼してわが子を預けるわけですが、もし預けた先で問題が起きたようだったら……親はどう動いたらいいのでしょうか。

そこで今回は幼稚園や保育園で「子どもを巻き込んだ問題が起きた」経験があるママ二人にお話を聞きました。前編では娘さんが通う幼稚園で問題が発生したという、真野さんの体験談を紹介します。

【今回、お話を聞いたのはこちらのお二人】
真野さん……小学校中学年の娘&夫との三人暮らし。周囲に気を遣いすぎてしまいがち。
白井さん……小学校低学年の息子&夫とともに地方都市で暮らしている。マイペースな性格。

半年以上も続いていた……事務長のまさかの行動

真野さん:娘が通っていた幼稚園は、朝は各方面から園バスで登園。そのバスにはそれぞれ見守りの先生が乗っているから、バスが全て到着するまでは先生を配置できないクラスがどうしても出てくるんですね。それで何となく、事務長が空いてるクラスに行って子どもたちを見る、みたいなことをしてくれてたみたいなんですけど……。

実はその待っている間、事務長がスマホで幼児には不適切な暴力的動画を子どもたちに見せていたっていうんです。当初は子どもたちが親に言えなくて半年ぐらいそれが続いていたみたいなんですが、一人の子が親に言ってからどんどん詳細が明らかになっていきました。

すごく信頼して預けていたからこそ、保護者の間でショックが大きくて。愕然としました。

わが子が知らないうちに被害者に……ショックなのは当然

まさかこんな幼い子に、しかもまさか園内で……。真野さんたち保護者が受けたショックは計り知れなかったはずです。事務長にしてみれば、最初は他の先生たちがいない間に悪ふざけのつもりだったのかもしれませんが。それが半年も続いたのであれば、もう確信犯でしょう。教育関係者がすることとは思えません。

甘すぎる処分に不信感が募るばかり

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真野さん:事務長の問題行動が明らかになったものの、警察沙汰にまではならず、園側が発表した処分も結局甘くって。「もう金輪際、事務長は敷地内には入れません」みたいな感じで……「いや? でも園の関係者のままってこと?」って不信感が募るばかりでしたね。

そもそもその事務長って担任とかしてる人じゃないし、私も直接関わりはなくって……。なんとなく「入学式とか式典のときなんかにいる人」という感じ。そこまで園児と接点があると思ってなかったというか、そもそもよくわからない存在だったんです。

そんな一人のせいで……なんか……大半の先生たちにはすごい感謝でいっぱいなのに、一人のせいで信頼が崩壊しちゃうっていうね。園を選ぶときの見方や基準ってどうしたらよかったんだろうと、そんなことまで考えてしまいました。

園の関係者すべての人柄を知ることは難しい

わが子を預けるからには、もちろんその園を信頼して預けるわけですが……親が直接会うことの少ない園関係者がどんな人かは正直分からないですよね。ましてや、そんな人の言動を予測するのは至難の業。真野さんたち保護者が、事務長の問題行動を防ぐことは難しかったのではないでしょうか。それでも園で何か問題が起きれば「園の選び方を間違えた?」と自分を責めてしまうのが親心なのでしょう。

一応解決?親として考えたこと

真野さん:まだうまく大人に伝えられない幼い子どもたちが被害者というか目撃者というか……子ども側の証言しかない状態で、発覚まで時間がかかったのも仕方ないのかもしれないですけど。親の目が届かないところの出来事を把握するって本当に難しいんだなと実感しました。

それに幼い子が言うことを、どこまで“本当にあったこと”として聞くのかも難しいですよね。どこまで信じて、何を周りに相談するかとか。たとえばお友達同士のトラブルをわが子から聞いても「いやいや、それオーバーじゃない?」って親の方が止めてしまうこととか、結構あるかもしれない。さらに「これくらいで誰かに相談するべき?」って迷うことってあると思います。

さらに「あまり大ごとにしちゃうと、子どもにとっても良くないんじゃないか」とか、「先生に言ったらモンペと思われるかな」とか考えてしまいそう。子育てをしていくなかで今後もきっと大なり小なり何かしらトラブルはあるでしょうし、そういう時にあんまり慌てちゃうとよくないんでしょうけど……難しい。

うちの娘が通ってた園では、結局なんかうやむやで終わってしまって。私が知る限りでは保護者からも、それ以上声を上げる人はいなかったんです。私も「どうなんだろう」とモヤモヤしつつ、それ以上は何も言わなかった。でも本当に追及が必要だったら、そこで終わらせてしまうのはよくないですよね。もしかしたらもっと大きい問題かもしれないっていうとき、きっとあるような気がします。

子どもの話をどこまで信じるか

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大人同士のトラブルでさえ、一方の話だけを信じて判断するのは危険です。ましてや幼い子どもが言っていることとなると、その信憑性に不安を覚えるのは仕方ないかもしれません。でもそこに“本当のこと”が紛れている可能性は十分にあります。大人のほうが思い込みを捨てて、子どもの話をよく聞いて判断する姿勢を持っていたいですね。

どこまで追及するか、その塩梅が難しい

親の目が届かないところでの子どもの安全をどう守るか……。もちろん園にいる間は、園内での安全は先生たちに委ねているわけですが、それも完全とは言えません。せめて子どもたちが、親や先生に困っていることや不安に感じていることを教えてくれればいいのですが、それは幼い子どもには難しそうです。親のほうも会話が未熟な子だと、どこまで信じるか判断に迷うことがあるでしょう。それでもそんな子どもたちの言葉のなかに “重要なこと”が含まれている可能性もあります。すべて鵜呑みして大騒ぎするのは考えものですが、気にかかることがあれば冷静に周囲に確認してみるのはどうでしょう。もしかしたら同じように「なんかおかしいな、不安だな」と感じているママがいるかもしれません。

園に親が出ていくことで先生からモンペ扱いされて、子どもにも悪影響なのではないか……と不安になるのはもっともですが、大事なのは「子どもが安心して日々を過ごせること」。そこを忘れずにいたいですね。

後編へ続く。

インタビュー、文・千永美 編集・ここのえ イラスト・Ponko

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