いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<毒親ですか?>【後編】子どもに理想を押し付けがちな母親。「理解できなくても見守る」方法はどう?

277_小学校_Ponko

前回からの続き。2人の小学生を育てている投稿者さんには、悩みがあります。それは「どうしたらわが子のすべてを受け入れられるのか」というもの。投稿者さんとしては、「明るい性格で友だちはたくさん、毎日遊ぶことがたくさんで忙しい!」という理想の小学生像があるようです。上の子は投稿者さんの理想通りお友だちが多い子に育っているものの、下の子は1人で過ごす時間が多いのだそう……。投稿者さんは下の子のことがやや気がかりで、「外で遊んでおいで! ママが小学生のころは、友だちといろんなところに行ってたよ!」と思わず声をかけてしまうこともあるようです。親と子どもは別人格だと頭ではわかっていても、わが子には理想を追い求めてしまうものなのかもしれませんね。

自分を戒めたいなら逆に考えてみよう。理想を追うのは親だけではないかも

さてここで投稿者さんを諫めるような声もあがりました。

『子どもだって理想の母親が欲しいものだろうね。投稿者さんはお子さんたちにとって理想通りの母親かな?』

『子どもも「価値観が違う親のことをどうやったら受け入れられるんだろう」って悩んでるかもよ』

ひょっとしたら子どもも理想の母親を追い求めているものかも……と、やや手厳しい声が。「子どもにとって理想の母親かな?」との問いに、思わずドキリとしてしまいそうです……。「外で遊んでおいで!」と主張する親に対して「自分は家の中で遊んでいたいのに」と子どもが悩んでいる可能性もありますよね。

『「自分だって子どもにとって理想の母ではないかも」と言い聞かせたら、気持ちが変わってくるかもね』

子どもが親に対してどのような思いを抱いているのかは、子ども本人にしかわかりません。しかし「自分だって相手にとって理想の人間ではないかもしれない」と思い直すことで、相手に求める理想のハードルは下げられるかもしれません。

すべてを受け入れようとしなくてもいいんじゃない?

『個性として受け入れても差し支えない程度の欠点なら受け入れるべきなのかもね。でも親として正してやらなくてはならない部分っていうのも実際あるからね。すべては受け入れなくていいと思う』

『ダメな部分は受け入れられないわ。本当に良くないところは親が注意するべきだと思う』

『私の基準は「他人に迷惑をかけるかどうか」。たとえば本人の不注意でお友だちに迷惑をかけたら、それは叱る』

「わが子のすべてを受け入れてあげたい……」と悩む投稿者さんに、「気負わなくて大丈夫」と優しい声もかけられました。長所と短所は表裏一体とは言っても、どうしても直すべきところもあるかもしれません。だからこそ良くないと感じるところは、親として指導をしてあげたほうが良いと考えられたのでしょう。なんでもかんでも受け入れるばかりが愛情ではない、ということなのかもしれませんね。

悩んで立ち止まれるなら「毒親」なんかじゃないのでは

『私も理想を押し付ける親に育てられて、今は自分の子どもを育ててる。親も必死だったんだなって一定の理解はできるようになった。そこまで「自分は毒親だ」とか気にしなくていいんじゃないかな。どうせ子どもだっていつまでもママの理想のために頑張ったりはしないし、自分の足で歩き出すんだからさ』

『子どもが育ったときに、「子育て成功した」って思える親の方が少ないんじゃない? 誰だって悩んで後悔しながら育てていくんじゃないかな。毒親なんて思わなくて大丈夫だよ』

「子どもに理想を押し付ける自分は、毒親なのかも」と考えている投稿者さん。しかし育児に絶対の正解はないからこそ、誰もが悩みながらわが子に向き合うのではないでしょうか。試行錯誤しながら子どもを育て上げたあとでも、「自分の選択は果たして本当に正しかったのか」と悩む方もいるかもしれませんね。投稿者さんのように多少の理想を押し付けてしまうこともあるでしょう。だからこそ自分を”毒親”と決めつけて苦しむ必要はないと考えられたのでしょうね。

理想とは違っても、笑顔で元気に過ごしているのならそれでいいんだよ

『子育ては自分の思い通りにいかないのが普通。まず自分が理想的ではないから、子どもに関しては早々に諦めたよ。毎日笑顔で過ごしてくれたらそれでいいわ』

『健康に育ってるならオールOKと思う。それがいちばんよ。母親だって人間だもの、完璧ではない。すべてを受け入れる必要はないかもよ。受け入れられなくても、法に触れること以外は見守るスタンスでいればよいと思う。肩の力、抜こう』

投稿者さんは理想の小学生像を鮮明に思い描いています。しかしそれを打ち消すかのように、ママたちからは「子どもが元気ならいいじゃない」とのコメントが集まりました。理想を追い求めるとキリがないですよね。それが現実とかけ離れているのであれば、親も子どもも苦しくなってしまう可能性も……。それならばもっとハードルを下げて、「毎日元気で暮らせたらヨシ!」くらいの気持ちでいるのがいい、と考えられたのかもしれません。

どうしてもわが子に自分の理想を押し付けそうになってしまう……と悩んでいる投稿者さん。しかし言うまでもないことですが、親と子どもは別人格です。「毎日笑顔で元気に過ごしてくれればいい!」くらいにどっしりと構えておくことで、お互いにのびのびと過ごせるのではないでしょうか。

文・motte 編集・みやび イラスト・Ponko

【つぎ】の記事:<中1男子と過干渉ママ>「早く朝ゴハン食べなさい!」手の掛かる息子に毎朝イラッ!【第1話まんが】

motteの記事一覧ページ

関連記事

<毒親ですか?>【前編】小学生のわが子に自分の理想を押し付けてしまう。悪い面も受け入れてあげたい
育児中に悩んだことがない親は、いないと言っても過言ではないでしょう。それほどまでに育児は大変で難しい仕事なのですよね。今回の投稿者さんもあるお悩みを抱えているようですよ。さて一体どのような内容...
<毒親かな?>反抗期の子どもから勝手なLINEがきた。腹が立ったのでブロックしちゃった
子どもが思春期に入ると、親に対して反抗的な態度を取ることもあるでしょう。いくら親でも、受け入れることができないほどの悪態をつくことも……。ママスタコミュニティのあるママから高校生の娘さんについて、...
<中1男子と過干渉ママ>「わかる~!」「ウチもだよ!」おなじ悩みを抱える友人たち【第2話まんが】
前回からの続き。 私はトモミ、専業主婦です。夫と大学生の長男、中学生の次男と一緒に4人で暮らしています。夫は出張が多く、上の息子は大学生活を謳歌しているので、ほとんど次男のソウスケと2人暮らしのよう...
参考トピ (by ママスタコミュニティ
我が子の全てを受け入れられる母親になりたい