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小4の壁・9歳の壁って?小学校高学年になる子どもの親が見てきたわが子のつまずき

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子どもが成長していく過程では、勉強でつまずいたり親子の関係に変化が見られたりなど、年齢に応じて悩むタイミングがあるのではないでしょうか。ママスタコミュニティにもあるママからこんな質問が寄せられました。

『小4の壁って知っている? どう思う?』

投稿者さんのお子さんは小学4年生なのでしょうか。「小4の壁」について耳にする機会があり、気になって投稿したのかもしれませんね。小学4年生は年齢で換算すると10歳前後です。ママのなかには「9歳の壁」「小4の壁」といったフレーズを聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。

「9歳の壁」「小4の壁」とは?

「9歳の壁」「小4の壁」とは俗に、小学4年生頃の子どもたちがつまずきや劣等感を感じたり、自己肯定感を持ちづらくなる現象のことをいいます。9歳以降の小学校高学年の時期になると、自分のことを客観的にとらえられるようになったり、抽象的な概念も理解できるようになったりします。身体も大きく成長する時期とも重なりますが、発達の個人差が大きい時期でもあります。そうした要因から自分に対して肯定的な意識が持ちづらく、劣等感を持ちやすくなってしまう。これらが「9歳の壁」「小4の壁」と呼ばれるものです。成長にともない変化の大きい時期といえそうですが、実際にママたちが経験した「小4の壁」はどうなのでしょうか。ママたちの声を紹介します。

とくに壁がなく順調に育った

『上のお子さんがいるママ友や塾の先生からどれだけ大変か聞いていたからビビっていたけど、何も起こらなかったよ』

『特に壁なんてなく育った』

『小4を超えたけど、壁なんてなかった』

『(壁の存在を)知らなかった。もう中学生だけど気付かなかったよ』

こちらのママたちはとくに壁を感じることもなく、順調に育ったと感じているようですね。子どもの成長過程は人それぞれ。壁を感じることなくスムーズに育つ子もいれば、つまずく子もいるのかもしれません。誰もがぶちあたる壁ではなさそうです。

まさに今が「小4の壁」! 悩めるママたちから続々と

勉強面の壁

『算数の話で、4年の最初の保護者会で先生から話があったよ。分数でつまずくとこの先もついていけなくなるから、しっかり九九を復習しておいてくださいって』

『学習面が基礎から応用へと変わる。国語も意味や言い方が違うものを応用したり、算数も分数になり単純な計算ではなくなる』

『算数嫌いは必ず分数でつまずいているからね。私は数学が大好きだったから高校のときに数学が苦手な子に教えていたけど、ほぼ100%、分数がわかってなかったね』

こちらのママたちは学校の勉強が難しくなるのが小4のタイミングで起こった、勉強面でのつまずきを挙げてくれています。たしかに算数は単純な計算から分数などの問題にステップアップし、難易度が上がるのかもしれませんね。なかには「私もわからなくなり、教えられなくなった」といったママの声もありました。親の学習サポートが難しくなるのも、この時期なのかもしれません。

環境面や人間関係の変化に対する壁

『学童に入れなくなって1人で留守番をするようになったり、人間関係に悩み始めたりするらしい。親に相談しなくなったり、スマホを持ちだしたりすることも。いろいろ心配事が増えるのが小4らしい』

『娘が小4だけど、女子のグループが複雑になってきて、陰湿ないじめする子が増えてきたらしい。授業参観に行って、この前までは可愛らしいニコニコしていた子が、すごい怖い目付きになっていて驚いた。そういう子たちのグループがあって怖かったよ』

学童に入れなくなるといった環境面や人間関係のいざこざが生まれやすいのがこの時期と教えてくれたママもいました。小4になると、仲間意識から自分と合わない友達との関係構築がわからず、人間関係がこじれてくる時期なのかもしれませんね。また環境が変わり、今までのように親や周囲の人に甘えられない状況から、つまずく子もいそうです。急な環境の変化は子どもにとっても負担になるでしょう。あらかじめどう変わるのか、勉強はどう難しくなるかなど事前に伝えておくと、子どもも安心かもしれません。

メンタルや身体面の壁

『それまでは親や先生の言うことに素直に従ってきたけれど、色々と疑問に感じる反抗期の入口。自我が芽生えて親を必要としなくなるんだよ』

『小4というと親への反抗期から説明を聞かずに理解してくれないという点が壁と言われるところだと思う』

『精神面も思春期に入り始めるし、身体にも変化が出てくる。こんな感じかな』

さらに成長過程のなかで自我が芽生え、身体的な変化も生まれる時期だと指摘してくれたママもいました。たしかに今までいい子だったわが子が反抗的な態度をとるようになると、びっくりしてしまいますよね。自我の芽生えの始まりを感じたら、子どもの意見を尊重したり子どもに意見を求めたり、対応を変えていく必要がありそうです。

小4は勉強や環境の変化だけでなく、心も身体も大きく成長する時期。こうした変化にうまく対応できないことを「小4の壁」と称しているようです。もし「小4の壁」を感じているママは、わが子特有の問題ではなく、一定数の子が通る道でもあると踏まえておくとよさそうです。そしてこれから「小4の壁」を迎えるママは、ママたちの声を参考に壁にぶちあたったときにどう対応するか、心づもりをしておくと安心なのではないでしょうか。

文・安藤永遠 編集・kunel イラスト・ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
小4の壁って知ってる?
小4の壁、10歳の壁