「ミルク」「母乳」「ミルクと母乳の混合」のうち、お子さんはどれで育った?振り返って感じるメリットとは<ママのリアル調査>
現在妊娠中のプレママさんにとって気がかりなことのひとつに「赤ちゃんを母乳で育てるかどうか」を挙げる人も少なくないのではないでしょうか……? 母乳であってもミルクであっても、またミルクと母乳の混合であっても、わが子がすくすくと成長できるのであれば、どの選択肢も間違いではないでしょう。ですが育児経験者のママたちに言わせると、それぞれにメリット・デメリットがあるようです。
そこで今回ママスタセレクトでは、すでに離乳を済ませたお子さんをもつママたちに「お子さんは赤ちゃんのとき、ミルク・母乳・混合のどちらで育ちましたか?」というアンケートを実施。あわせて、当時を振り返って「メリットだと感じたこと」も聞きました。今回のアンケートに回答を寄せてくれたママは3,300人超。これまでになく多くの声が寄せられました。
ミルクで育てた人は少数派?
ミルクだけで育てたと答えたママは523人、全体の15.8%と今回のアンケート結果ではもっとも少ない回答数でした。
『母乳がでなくてミルクだったけれど、自分以外の人でも授乳できて、とても助かった』
『好きなときに出かけられる。実母や旦那に任せられる』
ミルクでお子さんを育てたママたちは「自分以外の人でも授乳できる」ことをメリットに挙げました。夜中の授乳を旦那さんにかわってもらうことで、自身がゆっくり寝られたという経験をもつママも多いようです。さらには、
『荷物は多くなるけれど、ミルクはどこでもあげられる』
「授乳室が空いてなくてもあげられた」という声も。ミルクであれば、外出先でも人目を気にせずにあげられるのはメリットといえるかもしれませんね。
『生後5ヶ月で職場復帰したので、ミルクでの育児はよかった』
「ママ以外でもあげられるから、預けやすい!」とのコメントもありました。一時保育を利用したい、早くから保育園や託児所を使いたいと考えているママは、ミルクでの育児に助けられたようです。
事情によってミルク・母乳・混合と分けた人も
なかには「ミルク・母乳・混合」と状況によって使い分けた人もいました。全体の11.5%のママたちです。その多くは第一子と第二子で違うといった、育てる環境によって柔軟に対応したママたちの声でした。
『1人目は母乳、2人目はお兄ちゃんの幼稚園でバタバタしたので2か月で母乳がとまりました』
『上の子のときは働いていたので混合からのミルク。下の子は母乳オンリー』
そして自身の体調や気持ちの変化によって、母乳からミルクへと移行したママたちも少なくありませんでした。
『長男のときは母乳が一番と自分を追い込んでいた気がする。第ニ子で混合にしたら気持ちがラクになった』
『第1子は混合。第2子は母乳育児のプレッシャーで私自身が母乳に対して拒絶感が強くなったため、完全ミルクに』
ミルクと母乳の混合派は35.2%
さらに1,165人、35.2%のママたちは「ミルクと母乳の混合育児」だったと答えます。混合のメリットは、どちらも選べるということに尽きるでしょう。
『預けるときや自分の体調が悪いときは誰かにミルクをお願いできる。外出先で荷物を減らしたいときは母乳でも対応できる』
「ミルクも飲めれば何かあったときに人に預けられるのでよかった」との声は多く寄せられました。また、
『夜中をミルクにすると腹もちがいいのかたくさん寝てくれた!』
という声も。「ミルクにするとよく寝てくれる」という経験談はほかにもありましたが、それには個人差があるようです。必ずしも「ミルク=赤ちゃんが長時間寝る」「母乳=赤ちゃんが頻繁に起きる」ということではないのでしょう。
『母乳をあげたい私とミルクをあげたい旦那の折衷案。スキンシップの時間が増えて、旦那も積極的に育児参加してくれた』
夫婦で話し合って混合育児を選択したという、微笑ましい経験談もありました。
もっとも多いのは母乳で育てたママたち
今回の結果でもっとも多かったのは「母乳のみで育てた」というママたちです。1,241人、全体の37.5%にあたります。
『メリットはいつでもどこでもあげられたこと』
『外出先では場所を選ぶが、基本的にいつでもママ(私)がいればすぐに飲ませられる』
母乳はママが近くにいればいつでもどこでも(外出先では配慮も必要ですが)、赤ちゃんが欲しがったときにあげられる、というのが最大のメリットでしょう。「幸せな気分になれた」「子どもとのコミュニケーションになる」という声も届きます。母子との密着が多いだけにそう感じるママもいるようです。
さらには、こんな理由から母乳を選択した人もいるようで……。
『ズボラすぎて哺乳瓶の洗浄、消毒が面倒だったから母乳にした』
『ミルクはお金がかかるし作るのが面倒』
たしかにミルクは作るのに時間も手間もかかり、哺乳瓶の消毒にも神経を使うのではないでしょうか。さらには外出の際にも荷物が多くなるでしょう。十分に母乳がでる体質であれば、母乳を選択したいと考えるのも自然なことかもしれません。
元気に育ってくれればそれで良し。自分を追いつめないで
『第1子でいろいろ経験したパパが戦力に。母乳・ミルクどちらもメリットデメリットあるのでライフスタイルに合わせて選べばいいと思う』
『周りからの母乳育児へのプレッシャーを感じたけれど、大切なのは周りではなく自分の気持ちです』
筆者にも同じような経験があります。息子を出産した病院で母乳指導が厳しかったこともあり、「母乳で育てなければならない」と自分自身で思い込んでしまったのです。今振り返ると、精神的にかなり追い込まれていたのでしょう。苦しかった記憶しかありません。結局、生後2か月で搾乳もやめてミルクだけで育てましたが、息子は元気にたくましく育っています。
今回のアンケート結果をみても分かるように、母乳には母乳の、ミルクにはミルクのメリットがあります。どちらを選ぶかは個人の自由。今、新生児をもつママやこれから出産を控えるママが、周りの声に振り回されることなく赤ちゃんと向き合うことができますように……と願います。
総回答数:3,309票
調査方法:インターネット
調査月:2023年3月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部