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女の子が黒いランドセルだとダメ?「無意識の思い込み」について考えてみよう【広報東京都こども版】

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みなさんは周囲から「男の子は育てにくい」、「女の子は育てやすい」といったことを言われたことはありませんか? なんとなく性別などで「男の子は○○すべき」、「女の子は○○はダメ」という子育てを無意識にしてしまうこともあるのではないでしょうか。

東京都では子どもたちの東京に関する知識を深め都政への理解を促進していく「広報東京都こども版」を毎月発行しています。今回は2023年1月号のテーマである「無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)」について考えていきましょう。

赤いランドセルは女の子?消防士は男性?性別に関する思い込み

「広報東京都こども版」1月号では「無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)」をひも解くにあたって4つのステップにわけコンテンツを展開。まずは代表的な「無意識な思い込み」のひとつである「性別」に関するものです。

STEP1ではイラストを使って、性別による無意識の思い込みについて問います。

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現代では豊富なカラー展開が増えたランドセル。「男の子のランドセルは黒」、「女の子は赤」という無意識の思い込みがあると、赤いランドセルを男の子が、黒いランドセルを女の子が背負っていると不思議に感じてしまうのではないでしょうか。

また遊びでも男の子がお人形を、女の子がロボットや車を好んでもいいですし、お仕事でも男性保育士や女性消防士などが活躍しています。しかし私たちはなんとなく趣味・遊びや職業を性別で当てはめてしまいがち。「広報東京都こども版」1月号では、そんな性別に関する思い込みをイラストで表現しています。

このほかにも会社で部下に指示を出している人は男性なのか、おうちでご飯を作っているのは女性なのか、という無意識の思い込みを見る者に問いかけています。

「女らしさ」や「男らしさ」ではなく「自分らしさ」を大切に

STEP2ではみんな違う個性をもった人間であることに気づき、人のことも自分のことも、思い込みで決めつけずに「好き」や「○○したい!」をどんどん伸ばしていこうというメッセージを子どもたちに送ります。

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そもそも「女らしい」「男らしい」とは 誰が決めたものなのか、「女性/男性はこうあるべき」という思い込みそのものに疑問に思うのは大切です。こうした無意識の思い込みがあると、子どもの自由な人生の選択肢を狭めてしまう可能性もあります。性別による囚われから解放されて純粋な自分の好きを伸ばしていくことが、その子にとっての「自分らしさ」や唯一無二の個性に繋がるのではないでしょうか。

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もちろん、無意識の思い込みは性別に関わることだけではありません。STEP3ではさまざまな性のありかたや、高齢者や外国人などを例に挙げています。性別以外のことにも目を向けて視野を広くし、誰もが自分らしく生きられる社会を目指すための考え方のヒントになりそうです。

子どもと一緒に見れば「無意識の思い込み」の新しい気づきがあるかも

「虹は何色に分かれていますか?」という問いにみなさんなら何と答えますか? 7色とは言い切ることは果たして正解なのでしょうか。最後のSTEP4ではそのように、一人ひとりの個性が多数派や少数派などに関わらず、多様なグラデーションの一部であることへの気づきを促します。

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今回のテーマはわかりやすくイラストで紹介されているので、お子さんとも一緒に見やすくなっています。

「僕も幼稚園の先生になりたい!」、「私は赤より黒が好き」、「男の子でもスカートを履いていいんだよ」といった子どもたちが新たな視点を持ち、私たちに教えてくれるかもしれませんね。そしてそこで感じたことや考えたことを家族で一緒に話すと、とても素敵なコミュニケーションや教育の機会になるのではないでしょうか。

広報東京都こども版の担当の方から、コメントをいただきました。

『ぜひお子さんと一緒にご覧ください。きっと子どもならではの「気づき」があると思います。感じたことや考えたことを家族で一緒に話してくれると嬉しいです。 今後取り上げてほしいテーマや、「もっとこうしてほしい」というご意見もお待ちしています!』

みなさんも「無意識の思い込み」について考えてみてはいかがでしょうか。

広報東京都こども版

文・AKI 編集・しらたまよ

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