<元妻のウソ>「不倫」「略奪婚」の濡れ衣……。自分たちの真実を信じる【第8話まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺ヨウタは元妻レイカと離婚した後も、娘ルミとの面会を定期的に続けてきた。しかしある日ルミから突然「不倫したなんて最低」と絶縁を告げられる。どうやらレイカが、高校生になったルミに「離婚はパパの不倫が原因」と吹き込んだようだった。
ルミから「二度と会いたくない」と言われ、俺はひどく落ち込んでいた。今の妻と不倫して結婚したとか、略奪婚だったとかそういうことは全くない。俺が不倫したなんて嘘を言って、ルミを傷つけた元妻が許せない。でもレイカはそれほど俺を憎んでいたのか……。ルミから絶縁されたら俺が最高に傷つくと思ったのだろう。
俺はどうすれば問題を解決できるか考えた。元妻に話をしても無駄だろう。俺が不倫をしたと信じているルミには電話をしても出てもらえない気がした。義理の母に相談するのは、俺にとっては絶対ない方法だった。嘘をつきたいなら勝手につけばいいと元妻に対しては思う。だけど嘘によってルミが傷ついているのは、見過ごすことができなかった。どうしよう。いちかばちか俺は唯一助けてもらえそうな人物に連絡を取ってみた。
1人、部屋で考え込んでいると、ナナが声を掛けにきてくれた。ルミの誤解は解けそうかと聞いてくれるナナに、手立ては打ったと告げる。そして俺と不倫をしたとルミに思われ、嫌な気持ちにさせたことについて謝った。するとナナは意外な言葉を口にする。俺が離婚した後、俺たちは付き合い始めた。でも元妻からは違うように見えているのかもしれないと。
元妻は疑心暗鬼になってしまったのではないかと、ナナは言う。「別居してるだけでまだ結婚していたのに、俺はナナを好きになったのでは?」「2人は密かに想い合ってたのでは?」「それならそれも不倫ではないか?」などと元妻は考えたのではないかとナナは推測する。ナナにそう言われて、俺もそうかもしれないと感じた。そしてナナは「私たちは不倫はしていない。それが真実だから胸を張っていよう」とも言ってくれた。
レイカに「不倫」の濡れ衣を着せられても、妻ナナは気丈に笑っている。俺はナナのこういう前向きなところに惹かれたのだなと、あらためて思った。この先レイカが何を言ってきても、俺たちの真実だけを信じて暮らしていこうと思う。
【第9話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子