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山崎育三郎さん「医療ドラマ『リエゾン』を通して伝えたい子どもへの寄り添い方」

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テレビ朝日系新・金曜ナイトドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』<1月20日(金)よる11時15分~(※一部地域で放送時間が異なります)放送スタート>に出演する山崎育三郎さん。演じるのは、児童精神科「さやま・こどもクリニック」の院長・佐山卓。自らもASD(自閉スペクトラム症)である医師として、さまざまな生きづらさを抱える子どもやその家族とじっくり向き合う時間を大事にする役どころです。現在、子を持つ父親でもある山崎さんが、ドラマを通して感じたことや伝えたいことを、自身の体験を交えてママスタセレクト編集部に語ってくれました。

子どもを持った今だからこそわかること

――『リエゾン-こどものこころ診療所-』では、発達障害をはじめとした、生きづらさがテーマです。脚本を読まれてどのように感じましたか?

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山崎育三郎さん(以下、山崎さん):ドラマでは発達障害のことを凸凹(でこぼこ)と呼んでいますが、わりと身近なテーマだなと感じました。

もし、このドラマのお話をただいただのが20代の頃で子どももいない。身近に発達のことを話す家族もいなかったら、違った受け取り方だったのかもしれないと思いました。子どもがいる今は、役を演じることですごく自然と感情があふれてくるし、子どもたちにどう接するかも、考えさせられます。そういった意味でも、今の自分だからこそやってみようと思えた作品でもありました。悩まれているお子さんや親御さんに寄り添えるきっかけになればいいなと思います。

ドラマを通して子どもたちへの理解を深めていけたら

――お子さんのことで周囲から理解されず、悩んでいるママやパパも多いと思います。

山崎さん:凸凹って、目で見てわかることばかりではないんです。障害の程度が重い子もいれば、軽い子もいる。軽い子は、一見すると問題を抱えているように見えないから、ただ単にわがままな子、うるさい子と思われてしまったり、場合によっては、「親のしつけがなっていない」と言われることもあるそうです。僕が演じる児童精神科医・佐山のセリフで「凸凹っていうのは生まれつきのもので、お父さんお母さんの育て方とは関係がない」というセリフがありますが、本当にそう思います。でも事情を知らない人には、なかなか理解されづらい。

佐山の子どもたちへの向き合い方を見ていると、いつも子どもたちの視線に立って理解しようとする。そういう姿から、僕自身もいろんなことを学ぶきっかけになりました。ドラマを通して、凸凹の子どもたちとはどのように接すればいいのか、少しでも多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。

みんなと違うことこそ強みになる社会にしていきたい

――つい子どもに「人並みにできること」を求めてしまうことも。

山崎さん:これからってきっと「オール3の平均点を取る子」よりも、「なにか1つでも秀でたものがあるような子」が活躍する時代になると思うんですよね。1つでも自分の好きなことを突き詰められたら、それってその子の強みになるんじゃないかなって。だから凸凹が激しければ激しいほど、突き抜けることもできるかもしれない。

もちろん子どもによって得意なこと、できることは全然違います。だけど人から変だと言われてしまうことや、自分がコンプレックスに思っていることにも意味がある。社会のなかでは駄目と言われたり、押さえつけられたりしてしまうかもしれないけれど、実はそれが最大の魅力であり、価値のあるものかもしれない。人と違うことを排除するのではなく、違うことに価値があるということを認めて受け入れる。日本が、そんな社会になったらいいですね。

日々がんばっているママたちに感謝を伝えたい

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――最後に、ママスタセレクト読者のママたちにメッセージをいただけますか?

山崎さん:親になってあらためて思うことは、「ママほどすごい職業はない」ということです。

子どもがちいさいうちは、24時間気が休まるときってないですよね。だからママを超える大変なお仕事なんてないんですよ。毎日大変なことも多いと思いますが、子どもを守るために頑張ってくれているママたちに対して「本当にありがとう」と伝えたいです。そして、自分の子だけではなく、まわりにいる子どもたちみんなをハッピーにしていけたらと思っています。

テレビ朝日系新・金曜ナイトドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』<1月20日(金)放送スタート>は、日々頑張っているママたちの気持ちに少しでも寄り添えるような作品にしたいと思っています。ドラマを見て、少しでも笑顔になっていただけたら嬉しいです。

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取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

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