<弔問マナー>【後編】旦那さんの訃報を知らされなかったのは相手の意向かも?お悔やみの判断のヒント
前回からの続き。投稿者さんは近所の方から、数件隣のお宅の旦那さんが亡くなったことを知らされました。故人とは子どもがときどき遊んでもらうこともあったような仲で、投稿者さんにとってもその方の訃報はショッキングだったようです。しかし投稿者さんが知らされたのは葬儀もすべて終わったあと。その方の奥さんは現在妊娠中とのことで、お宅にお線香をあげに行くかどうかで悩んでいる様子です。
トピック内のママたちからは「香典返しの兼ね合いもあるから、行くならば早いほうがいい」「投稿者さん1人で行ったほうがいい」など、相手を思いやるようなアドバイスが寄せられました。
あえて何もしないほうがいい
「できるだけ早く行ってあげたほうがいい」と話したママたちがいる一方で、「何もしないほうがいい」との意見も寄せられたようです。
『私なら何もしない。相手がどんな気持ちかわからないけど、お腹に赤ちゃんがいて旦那さんを亡くすって絶望でしかないと思う。そんなときに近所の家族は見たくないかも。計り知れないからあえて何もしない』
『疲れて休んでるかもしれないし無理して行かなくてもいいかと。お線香をあげたい気持ちは分かるけど、返って迷惑かけるかも。みんながみんな、来て慰めて欲しいわけじゃないと思うよ』
きっと相手の方は今とても弱ってる状態でしょう。そして投稿者さんは今「自分が相手のためにできることはないか」と模索している最中ではないでしょうか。だからこそ「そっとしておく」という選択をするのも思い遣りなのかもしれません。今回のケースでは遺族の方の気持ちを思いやることを最優先にしたいですね。
知らなかったことにするのもいいかも
『そんなに近くに住んでてお付き合いもあったのに知らされなかったってことは、何か事情があったんでしょう。今後の節目のときでいいと思う』
『妊娠中に旦那さんが亡くなるなんて……。その方を思えば知らないフリでいいかも』
投稿者さんは相手の方から直接知らされたわけではなく、近所の方の話で訃報を知るところとなりました。「直接知らせなかったのは、相手の意向もあるのかもしれない」と考えて、知らなかったふりをするというのも選択肢のひとつでしょう。家族葬だったのならなおさら、相手からの話があるまで触れないでいるほうがいいかもしれません。
ご本人に会ったときに話そう
『投稿者さんは本人から教えられたわけではなく、近所の人から話を聞いたんだよね? 本人から言われたら「お線香をあげたいので伺ってもいいですか?」と言ったら?』
『喪主だったろうし、相当疲れただろうね。本人に会ったときには「落ち着いたらお線香あげさせてください」ってひとこと言えばいいと思う』
投稿者さんと相手の方が直接会う機会があれば、相手の方はきっと旦那さんの訃報を知らせるでしょう。そのときには「お線香をあげに行きたい」という気持ちを伝えてもいいかもしれません。相手のタイミングを大切にしたい場合には、「落ち着いたら連絡してね」と相手に委ねるのもいいでしょう。
土地柄によって風習が違うかも
「早く駆け付けたほうがいい」「できるだけ触れないようにするのがいい」と真逆の意見が寄せられるなか、「土地によっても常識が違う」と中立の立場のコメントも見受けられました。
『3か所引越したけど、こういう習わしは本当にさまざまだよ。土地によっても常識が違うから、ご近所の方に相談するのがいちばん』
『ご近所さんと話したり旦那さんと話したりして決めるのがいちばん。いろいろ聞いてみて投稿者さんが決めたらいいよ』
冠婚葬祭はその土地の特色が色濃く出るものでしょう。だからこそ、その土地の習わしに従って振舞うのが無難では……と考えたママたち。迷ってしまった場合には、その土地に長く住んでいるご近所さんにも相談しながら、行動を決めてみるといいかもしれません。
投稿者さんの決断とは……
ママたちからのコメントを受けて、投稿者さんはある決断をしました。
『亡くなったことを知らされなかったということは、やはりそっとしておいてほしいってことかなと思いました。亡くなった旦那さんはとても良い方でした。でもお悔やみを伝えたいのはこちらの気持ちであって、相手側はどのような心境かは分からないから難しいですね。感じ方も人それぞれだし、正解がないなと思います。いずれにしても近々お悔やみを伝える場合は、私1人が行きます』
故人はとても良い方だったからこそ、自分の気持ちとしてはすぐにでも駆け付けたいと感じた投稿者さん。しかし相手の方の気持ちを考えると、今はそっとしておいたほうがいいと判断しました。またもしお線香をあげに行くタイミングがあれば、自分1人だけで行くことも決心したようです。
突然の訃報を聞かされたら動揺してしまうものでしょう。すぐに駆け付けてお悔やみを告げたい気持ちになるのも当然のことです。しかし一度立ち止まって見て、遺族の方の気持ちを考えるのも大切なことですね。「自分がするべきことは何か」「どんなことをしたら遺族の方の気持ちに寄り添えるか」と考えて判断するのが重要ではないでしょうか。
文・motte 編集・みやび イラスト・Ponko
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