<話にならない旦那>【後編】節約のために子どもに食事を我慢させようとする旦那。下した決断は?
前回からの続き。毎月の出費はほぼ一緒、貯蓄だってできているのに、たまにお金の話がでると「このままでは破産だ」と大騒ぎし、職場の人にまで相談してしまう今回の相談者さんの旦那さん。相談者さんは、「お金の話で大騒ぎされるのも、家庭外の人に家計の話をされるのも嫌だ」と相談をしています。ママスタコミュニティのみなさんの意見を聞いて、相談者さんは「夫婦でお金の話をするのが嫌なのではなく、旦那さんの考え方が嫌」と気づいたそうです。
「家計の話を外に持ち出してほしくない」に同意の声多数!
「旦那さんが家計の話を他人に話す」ところに焦点を合わせた意見が集まりました。まず、どうして旦那さんが他人に相談をするのが嫌なのかという点から。家庭内の事情が違う相手に同意を求めようとするところにひとつ、原因があるのではないでしょうか? 寄せられたコメントにはこのようなものもありました。
『うちも旦那が光熱費高いと会社の人に話をしたらしく、高すぎるとみんなびっくりしていたよとか言ってくる』
『うちはガス併用戸建て中高大生5人家族5LDK。旦那が聞いてくる人はオール電化マンション3LDKやLDKの子どもが中学生以下の3人4人家族で生活スタイルも違う。近所に住む同僚にも話しているみたいだし、人ってどこで繋がっているかわからないからペラペラ話さないでほしい』
旦那さんが話を聞く相手が、必ずしも家の広さやお子さんの年齢が一緒、もしくは近いとは限りません。そのうえガス併用かオール電化かまで違ってしまっては、比べようもなければ参考にすらなりませんよね。にもかかわらず、旦那さんが他人の助言ばかり真に受けてしまうとなれば納得いかないものです。
また他人に、節約しない妻だと思われてしまうのも嫌ですよね。義父から小言を言われてしまう方もいました。
『通帳も自由に見て良いし、自由におろして良いけど。旦那が月1回、義父に通帳を見せに行くのが本当にいやだ。ボーナスの金額も報告するし。ときどき、義父が嫌味っぽく「先月はたくさん使ったね」とか言ってくるし。お前の金じゃねーよ! って感じ』
旦那さんの無駄遣いが含まれていたり、子どもの将来や教育のためにお金を使っていたりしたのであれば、きっと自分ばかり悪く言われるのは心外なはずです。
筆者なら、旦那さんに家計の事情がよくないことをまわりに相談されるのは、妻の至らない点をまわりに知らしめているのと同義のように思えてしまいす。職場の人に「給料が足りなくて……」なんて相談をしたら、だいたい同額のお給料で生活できている人たちは、当然のように「いったいなんでだ!?」「無駄遣いが過ぎるんじゃないか!?」と思ってしまうはず。
つまり、旦那さんに自分の悪口を言いふらされて、こちらの事情を考慮していないアドバイスを真に受けて、それをそのまま自分に話されるからこそ嫌になるのではないでしょうか。
相談者さんのその後は……?
『うちには小学生と高校生の息子がいて、旦那も高校生息子も毎日弁当で米もおかずもその分かかるのに、月5万円の食費を少しでもけずりたいのか、「夜ご飯のおかず一品でいいし、インスタントラーメンのときとかあってもいいからね?」とか言うんです。「いや、私たちは我慢できても、食べ盛り育ち盛りの息子が2人もいるのに自分の思いだけで話さないでよ」って思うんです。実際言います、「私たちはそれで我慢できるけど、成長期の子どもらにそんなことさせられないでしょ。簡単に言わないで」って。私的に男3人女1人の食べ盛り家庭で弁当や朝ごはんなど全ての食費で5万円って、頑張っているほうだと思うんです』
旦那さんひとりのおかずを減らしたところで大した節約にはなりません。育ち盛りの子どもたちに少ない食事しか用意しなかったり、毎日カップラーメンばかり食べさせるわけにもいかないでしょう。それなのに相談者さんの旦那さんは、相談者さんの意見を聞き入れることなく、職場の人の「食費はもう少し節約できる」という言葉を真に受けました。そして会社の人からすすめられた資産管理アプリを「ダウンロードして! このままなら破産する!」などと強制し、「ダウンロードしたからといって資産が増えるわけじゃない」と相談者さんを呆れさせる結果となりました。だからこそ相談者さんは、価値観が全く異なる旦那さんに対して愛情が冷めてしまったようで、旦那さんのパート日数を増やしてほしくないと言う要望を拒否し、「自分も扶養ギリギリまで働くから口を出さないで」と宣言したと報告してくれました。
相談者さんの意見は、「今でも十分に節約するべきところはしている。これ以上の節約は子どもたちの健康のためにも健やかな生活のためにも無理。それならば収入を増やそう」というもので、筆者もその判断に非常に共感することができます。
「どうしよう、どうしよう」と不安になって会社で愚痴を言い、それでも「パートの時間は増やさないで!」と言うのは、理解に苦しむところがあります。かたちは違えど、旦那さんも相談者さんも家計を思っているのは同じです。きちんと夫婦間で一番の問題点が何かを話し合い、よりよい関係に改善できることを願っています。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・なかやまねこ
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