<余計なお世話>【後編】もうやめません?「ひとりっ子は可哀想」「きょうだいが多くて可哀想」の言葉
前回からの続き。相談者さんの妹さんは、現在お子さんがひとりのようです。ご近所の人に「ひとりっ子は可哀想」と面と向かって言われ、「何が可哀想なんだろう?」と姉である相談者さんに言ったところ、相談者さんも同じように理解ができませんでした。そのためママスタコミュニティに質問をくれました。
冷静になって考えると、ひとりっ子はきょうだいがいないために遊びや相談の相手がいないことがデメリットでしょうか。しかしひとりっ子にはお金や時間をかけられるメリットもあります。
結局「ひとりっ子は可哀想」発言の何が問題か、寄せられたみなさんのコメントにもう少し踏み込んでみましょう。
「ひとりっ子が可哀想」も「きょうだいが多くて可哀想」も余計なお世話
そもそも他人が家庭の事情に口を出すことが余計なお世話では? 幸せな家庭の中身を見ずに、ひとりっ子だからというだけで、ただただ可哀想だと思う価値観は、どうなのでしょう。
『それぞれの家庭のことで、別に他人がかわいそうだのって言う必要ある? そんなに他人が気になる? お節介もいい加減にしたら?』
『自分と違う環境の人を、自分基準で「可哀想、可哀想」とおとしめる価値観の人って、基本的におかしいと思う。そうしなきゃ、自分自身には何も価値がないことと思っちゃうのかもね』
相談者さんの妹さんに声をかけたご近所の方がどんな人なのかは、推測することしかできません。もしかしたらそのご近所さんは子だくさんで、だからこそ子だくさんのメリットにしか目を向けられないのかもしれませんね。しかしご近所さんがどんな方であろうと、そんな他人の言葉に振り回される必要は少しもありません。
ひとりっ子でもきょうだいがいても、家庭のあり方が幸せを決める
『その子によるしその親によるのよ。きょうだいがいても親の教育方針がよくなかったり、不仲だったり。私は親が暴力とモラハラと差別するのと男だけを尊重する家だったから、家庭に地獄を感じたし、ひとりっ子の友達がうらやましかったよ』
『うちの親も言うわ。でも、うちの親は給食費を頼んだら、「親が稼いだ金何に使おうが勝手でしょ?」「アンタは金ばっかりかかる」とか普通に言い放つ親だった。ニートの兄には湯水のように注ぎ、私にはぬけぬけと老後介護期待するような人だから。でも「きょうだい喧嘩で社会勉強できたでしょ? 感謝しなさいよー」とか本気で言っている』
きょうだいがいようとひとりっ子だろうが、子ども本人が望んでいるものと現実が違うのであれば、満足とはいかないのかもしれません。「きょうだいと遊びたかった」といった願望を持つ子もいれば、「親の愛情を独り占めしたかった」と感じながら育つ子もいます。そう考えると、ひとりっ子も複数人いるきょうだいも、どちらもメリット・デメリットがあるのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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