<実母の仕事批判>【前編】「子どものために専業主婦でいて」。迷惑をかけていないのになぜ口を出す?
子育てをしてみるとよくわかるものですが、子どもは親の言う通りにはなかなか動いてくれませんよね。「もっと勉強をしなさい」と子どもに勉強を促すのは、将来子どものためになるから。「こんにちは、ありがとうを言いなさい」と教えるのは、子ども自身に礼儀や人との付き合い方を身につけてほしいから。すべて子どものためだというのに、なぜわかってくれないのだろうと思うことも多くあるのではないでしょうか。今回の相談者さんは、「自身にも子どもがいるけれど、実のお母さんがいまだに口を出してくることに困っている」と相談をしています。こちらのお母さんも、“子どものためを思って”口を出しているのでしょうか?
『実母が兼業に批判的です。子どもが学校に行っている時間帯だけ、週2~3日仕事をしています。子どもは小学生以上なので、親に見てもらうとか迷惑をかけてもいないのに、「週3も仕事しているの?」と言われます。仕事の愚痴や疲れたとか言っているわけでもありません。母は結婚してから一度も働いたことがないので、兼業を快く思っていないんだと思います。フルタイムで仕事をしている人を、「可哀想」と裏で言うこともあります。仕事しているみなさん、実母と仕事に関する考えは合いますか? それともいろいろ言われますか?』
お母さんが「働かない方がいい」と言っているのは、おそらく相談者さんの苦労を考えたり、孫のことを考えたりしてのことでしょう。それは理解できますが、働かなければならない状況だから働いているのにお母さんに小言を言われ続けるのも、日々ストレスが溜まってしまいますよね。
うちも……母親と仕事に対する意見が合わない
相談者さんと同じように、「お母さんと仕事に対する意見が合わない!」と悩んでいるママさんは少なくないようです。相談者さんのご家庭のように、自分は働きたいけれどお母さんが働くことを快く思っていないご家庭もあれば、それとは逆パターンで、お母さんは働けと言うけれど、事情があって働きにくいというご家庭もありました。
『合わない。実母は「3歳までは専業に」って考えだよ。義母は「正社員は辞めるな」って考え。私は正社員で働いている。家を買ったし、子どもには教育費といったお金で苦労をさせたくないし、出産しても働けるように独身時に転職したから』
『うちは働け働け、と言われる。母親がダブルワークしても働いてきた人だからね。子どもの発達がちょっと気になるから療育に通わなくてはいけなくて、もう少し大きくなってから働きたいのだけれど……』
働くか働かないかは、各家庭の事情によって変わってきます。旦那さんのお給料が少ないから働く人もいれば、気兼ねなく買い物がしたいからと働くことを選ぶ人もいるでしょう。仕事にやりがいを感じ、働いていたほうが性に合っていると感じている人だってきっといますよね。それとは対照的に、子どもに事情があったり、ママ自身に理由があったりすることから働けない人もいます。お母さんはただただ「自分の価値観で働いたほうがいい、働かないほうがいい」と言っているだけかもしれませんが、各家庭のバックボーンにはいろいろあるものなのです。
余計な口出し無用!母親に言い返す娘たち
なかには、「あまりにお母さんが口を出してきてしつこいようなら、言い返してしまう!」という方もいました。
『私だったら、ウザいなと思いつつ週5で働くかな。「えー?そう? じゃあパート分毎月援助してくれるなら、いつでも辞めるよー」と言ってみるとか。ちなみに実母には、逆にフルタイムで働くことを勧められる。これもまたウザい』
『私だったら「お母さん社会を知らないもんね、世間知らずのところあるし」って言っちゃうなぁ。そもそも働いたことない人間に気持ちなんかわかるわけないよ』
何を言っても自分の価値観が正しいと思い、従うまで何度も口を出しつづけるお母さんもいるでしょう。けれど、自分の意見を言わないからお母さんがしつこくなる、といったパターンもあるはず。そんなときには1度、自分の家庭にある事情の説明や、自分がどうしていきたいのかを説明すると、受け入れがたくはあっても、お母さんも考えを改めて直してくれるのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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