いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<出産祝いの売却>【後編】お祝いがフリマアプリで出品!?匿名で買い戻した人たちの切ない体験談

0おすすめ060_義兄弟姉妹_ マメ美

前回からの続き。義妹に出産祝いとして外国製のキッチンセットを贈った投稿者さん。その品物がフリマアプリに出品されていることを知ってしまいます。ショックを隠し切れない投稿者さんがママスタコミュニティに悩みを投稿したところ、多くのママたちからアドバイスが届きました。「投稿者さんの気持ちも分かる」「もらったプレゼントをどうしようと、相手の自由」など、さまざまなコメントが集まります。プレゼントを「贈った側」と「受け取った側」の間に起こる微妙なすれ違いは、仕方のないことなのかもしれません。

では投稿者さんはどこに、切ない気持ちの着地点を見つけるのが良いのでしょうか。

頂いたお祝いを売った経験があるママたちは?

『私は頂いたものをフリマアプリで売ることもある。趣味じゃない洋服とか離乳食セットとか。ちゃんとお返しはするけども』

『どんなに良いものだろうが、心がこもってようが、申し訳ないけどいらないものはいらない。貰い物を全部取っておいたら片付かないし。贈る側はそれをふまえて贈るべきだと思う』

『悲しいけれど仕方ないかな。私も義母や友人にもらった物、趣味でないとフリマアプリに出しちゃうよ。でも実母にもらった物は売ろうとは思わない。人間関係によってありがたみが変わってくるのかも』

実際に、頂いた贈り物を売却したというママたちもいました。贈ってくれた人に対する「ありがとうございます」の気持ちはあるものの、その「気持ち」と「贈られた物を使う」こととは別物なのだそう。趣味じゃなかったり、部屋に合わなかったり。手元において置いても仕方ないな……と感じれば「気持ち」だけ頂いておいて、潔く売るのも別に悪いことではないのかもしれません。

売られたお祝いを「買った」経験のあるママも

一方で、そんな「贈答品だったんだろうな」と思われるものを購入した経験があるというママたちからは、こんなコメントが。

『私、新品の服を買ったら、梱包されていた中にお祝い商品券3万円分と手紙が入っていたことがある。「おばあちゃんより」ってあって悲しい気持ちになったよ。商品券は返した』

きっと送り主さんは、中身を確認しないで売却してしまったのですね。手紙やお金に気づかずに売ってしまったとなれば、贈り物に込められたおばあちゃんからの気持ちは、送り主さんに伝わらずじまいだったのでしょう。購入者のママが機転を利かせて、送り返してくれたから良かったものの……やはり少し寂しい気持ちになりますね。

『私も、すっごく悩んで選んで喜んでくれると思って渡した誕生日プレゼントを、渡した当日の夜にフリマアプリに出品されたよ。渡したときにプレゼントを開封してもらえなくて、なんかおかしいなと勘が働いてフリマアプリ見たら「新作! 新品未開封」って出品されていた。私が匿名配送で落札し、届いた商品を開封したら、私が友達に宛てて書いた手紙も出てきてなんか泣けた』

店頭で贈り物を包んでもらうときに、一緒に手紙を入れてもらうこともあるでしょう。それくらい前もって準備をして、いろいろ悩んで選んだ贈り物の行く末は、もちろん受け取った人の自由だということは理解できますが……。それでも、せめて手紙くらいは読んでほしかったな……と、切なくなりますね。

これから投稿者さんはどうするのがベスト?

『キッチンセットが義妹からのリクエストじゃないなら、悔しいけれど今回は我慢して、今後は贈り物はしないか希望を聞くようにするかな』

『これを機に、少し義妹とは距離を置いてみたら? 今回のことがなくても、どのみちこうなっていたと思う』

投稿者さんと義妹さんとの間には価値観の違いという壁がある、フリマアプリへの出品はそれがわかった「キッカケ」に過ぎないとママたち。今回のことがなくても、いつか似たようなことが起こって疎遠になってしまっただけなのかも……と考えることができます。これからは相手と同じくらいの温度感でお付き合いをすれば、お互いに余計なことで傷つかなくてもよくなりますね。

『収納が少ない家もあるし、ミニマリストだったのかもしれないし、お金が必要だったのかもしれないし、タイミング的に違ったのかもしれない。相手の事情なんて分からないじゃん。もうあげたものに関しては深追いしないのが一番じゃない? 義妹との付き合い方を変えればいいだけかと思う』

自分には自分の気持ちがあるように、相手にもいろいろな事情があります。「価値観が違う相手なんだな」ということが分かっただけ良しとして、これからの親戚付き合いにこの経験を生かしてもらいたいですね。

投稿者さんがあげたキッチンセットは、本当に必要な人に届くはず

『でもさ、フリマアプリで購入するのは、本当にそれが欲しいと思っている人。だからキッチンセットは本当に欲しいと思う人が購入してくれるはずだよ。買った人はずっと大切に使ってくれて、その玩具はそこの家の子どもの宝物になってくれるよ。投稿者さんのプレゼントは、無駄にはなっていないよ。落札した誰かの、大切な思い出になるんだから』

投稿者さんが心を込めて贈ったキッチンセットは、義妹さんのお子さんの手元には残らなかったかもしれません。しかし経緯はどうあれ、「本当に必要な人」の手に渡ったと思えば、キッチンセットも無駄ではないのではないでしょうか。キッチンセットを贈った投稿者さんの最初の行動が、回りまわってどこかの子どもの笑顔を生み出している。そう考えれば少しだけ、報われた気持ちになりそうです。

 

文・渡辺多絵 編集・しらたまよ イラスト・マメ美

【つぎ】の記事:<母親失格?>息子を可愛く思えない「前に戻りたい」黒い気持ちに支配され【前編まんが:私の気持ち】

渡辺多絵の記事一覧ページ

参考トピ (by ママスタコミュニティ
義妹に渡した出産祝いがメルカリ出品