＜嫁は召使い！？＞妻からのSOS……「私たちより親の幸せを優先？」【第3話まんが：夫の気持ち】

前回からの続き。これは数年前のエピソード。俺の名前はユウト。製薬会社に勤務していて、ただいまカナダで単身赴任中。こちらでの生活ももうすぐ2年目に突入した。キャリアアップのためにした海外赴任。当初は家族も一緒に、という条件だったけれど……妻のナツミが看護師で、「どうしても今の職場で働き続けたい」と、日本にとどまることを強く希望したのだ。加えて子どもたちの学校や進路のこともあり、夫婦で話し合った結果、単身赴任を選んだ。

こういうときはナツミに愚痴を吐き出させて、ひたすら同意する。敷地内同居で培ったテクニックだ。

「なんとか現状維持」「ナツミに少し我慢してほしい」という空気を漂わせる。
ツラいのはわかるけれど、ここはぐっと飲み込んで、なんとか折り合いを付けてくれないかな……。それを口で言わず、空気感で誘導しようとしている自分をずるいなとも思った。

しかし、ナツミの口調はさきほどとはがらりと変わり、氷のように冷たく淡々としていった。怒りが振り切れて、かえって冷静になってしまったようだ。

俺はナツミの静かな怒りに怖気づき、あっさりと白旗を挙げた。ナツミがどんな交渉をするのか気になるが、どちらにしても自分はその場にいられない。しばらく帰国もできそうにないからだ。
「どんな結末になっても俺はナツミの味方だから」
そう言葉を交わし、電話を切った。

【第4話】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ　脚本・大島さくら　作画・まゆか！　編集・横内みか

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