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コロナ禍で自粛ばかりの子どもたちがイキイキする瞬間。今求められるスポーツの役割とは?

バスケキッズデーby KiNTO
コロナ禍で友達と遊ぶ機会が減っている子どもたち。閉塞感を打ち破り、子どもたちに夢を追いかける大切さを感じてもらいたいと、クルマのサブスクリプションサービスを展開する株式会社KINTOとB.LEAGUE(Bリーグ)所属のプロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」がコラボして、「バスケキッズデーby KINTO」プロジェクトを開催しました。

このイベントは、バスケットが大好きな親子をプロの公式試合に招待し、さらに試合前にはミニバスケットボールのチームが同じコートで練習をするというものです。専門のコーチもついての特別レッスンを受けられるというスペシャル特典付き!

今回の公式試合、「アルバルク東京」の対戦相手となったのは、「広島ドラゴンフライズ」です。どちらか一方がゴールを決めればすぐに次の展開で相手にゴールを決められ……と目が離せない状態に。コートを取り囲むように会場から聞こえる応援の音楽と合わさり、手に汗握る接戦となりました。試合を間近で見ることで、子どもたちのバスケットへの情熱も自然に高まりそうです。最終スコアは、74-66で「アルバルク東京」が勝利を決め、応援していた子どもたちも大喜び。

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左:岸さん 右:坂本隆空さん

公式試合に先立っては、ミニバスケットボール(以下、ミニバスケット)の練習が開催されました。実際にミニバスケットチームのメンバーとして参加した坂本隆空(りゅうく)さん(12歳)と、チームの監督・岸さんにミニバスケットのこと、コロナ禍での子どものスポーツへの取り組みなどについてもお話を伺いました。

Bリーグが試合をしているコートにプレイヤーとして立ちたかったので夢がひとつ叶った!

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――「バスケキッズデーby KINTO」に参加してみていかがでしたか?
坂本さん:今回イベントに出て、とても嬉しかったです。Bリーグが試合をしているコートにプレイヤーとして立ちたかったので、ひとつ夢が叶いましたプロの試合の前に同じコートで練習試合ができるのは、僕たちミニバスケットのプレイヤーにとっては特別なことです。今までプロの試合は何度も見ていたけれど、いざ同じコートでやってみると、シュートが全然入らなくて。改めてプロのすごさがわかりました。

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――コロナ禍でミニバスケットの練習が減ったそうですが、そんなときはどうしていましたか?

坂本さん:学校が休みになるとミニバスケットも休みになったので、そこは人と差をつけるチャンス! と思って、毎日練習しました。お父さんに「今日何本シュートを決めてこい」と言われてやりました。シュートを決めた目標本数を達成しても満足できないこともあるので、そういうときは1.5倍やりました。一人でやるときもあれば、同じようにミニバスケットが好きで練習にくる子もいて、バスケを通じて友達になった子もいます。今回、練習後にプロの試合も見られたので、とても嬉しかったし、刺激になりました。

コロナ禍でこれまで以上にスポーツの果たす役割を実感

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――監督を務める岸さんは、今回のイベントに参加されてどのように感じたのでしょうか。

岸さん:たった1時間ほど練習しただけで、子どもたちの動きはどんどん良くなってきました。アカデミーコーチによる特別バスケ教室ということで、スピード感あるパスや、声のかけ方でも、子どもたちにいい緊張感が生まれるのを感じました。貴重なチャンスをいただいたことで、子どもたちにすごくいい刺激になったと思います。子どもの成長には環境が大事というのはこういうことなんだなと、改めて実感しました。

――現在、コロナ禍で子どもたちのスポーツ活動も自粛気味になっています。ミニバスケットの監督として、長年子どもたちを見守ってきた岸さんは、どう感じているのでしょうか。alvark_ミニバス5

岸さん:コロナ禍になり、ミニバスケットに参加したいという子は増えました。子どもの遊びや活動が制限されるなかで、スポーツというのはこれまで以上に大事な役割を果たしています。

いろんな性格のお子さん、なかには発達に特性をもったお子さんがいて、学校にはなかなか足が向かなくてもスポーツ活動を通してなら仲間とつながれるという子もいます。それを踏まえると、スポーツというのはただ単に体力をつけるとか、ストレスを発散させるだけの活動ではなく、仲間とのつながりを作る場としての意味もあります。

――「子どもにスポーツをやらせたいけど、うちの子にできるのか不安」と感じ、躊躇してしまうママもいると思います。

岸さん:子どもは、いろんな子がいるからこそおもしろいんですよ。だから大丈夫! 保護者の中には「うちの子が迷惑をかけるかもしれませんが大丈夫ですか?」という方もいます。でも問題ないですよ。みんな大なり小なり迷惑をかけて生きているもの。私自身も、これまでたくさんの人に迷惑をかけたこともあります。でも、だからこそ人のことがわかって受け入れられることもあります。

子どもが誰にも迷惑をかけずに大人になるなんてことはありえません。迷惑をかけてしまうこともあると思いますが、そんなときは人のことを責めたりするのではなく、許し合えたらいいなと思います。それで仲良くしていきたいんですよね。いろんな子どもがいるからこそスポーツは楽しいんです。

――監督にそう声をかけていただけると、安心して子どもを送り出せそうです。

岸さん:友達やスポーツを通じて知り合った仲間、コーチ、監督など、家族以外の人と関わることで、子どもが学び、成長する場面はたくさんあります。そういった意味でも、スポーツというのは子どもにとって本当に大きな成長の機会を与えてくれるものだと思います。今回のイベント「バスケキッズデーby KINTO」は、子どもたちにとってすごく良いきっかけになるのではないかと思っています。日々の練習ではしっかりと感染対策を行い、これからも子どもたちが楽しく安全にミニバスケットに取り組めるようにサポートしていきます。

取材、文・長瀬由利子 編集・北川麻耶

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取材協力・アルバルク東京

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