<思春期の悩み>親戚の集まりに行きたくない小学6年生。連れて行くべき?それとも留守番でもいいの?
お正月やお盆、冠婚葬祭など、親戚が集まる機会はいくつかあります。親たちは参加することになりそうですが、ある程度子どもが大きくなったときに、子どもからは「行きたくない」と拒否されてしまうこともあるようです。ある人から、こんな相談がありました。
『小学6年の息子が、親戚の集まりに行くのが嫌だと言っている。恥ずかしいんだって。無理やり連れて行くべきか、留守番をさせるか悩むところ。アドバイスをください』
小学6年生といえば、子どもによって思春期を迎えるか迎えないかの微妙な時期。親に反発をしたり他の人と会うのが恥ずかしいと感じたりすることもある年齢ですから、「親戚の集まりに行きたくない」と言い出すのは当然かもしれません。しかし親戚側には、お正月やお盆などは大切な集まりと考える人もいることでしょう。親としては子どもを連れて行くべきかどうか悩んでしまいますね。
まずは自分が子どもの頃はどんな気持ちだったのかを思い出してみるのも良いかもしれません。
親戚の集まり。子どもの頃どんな気持ちだった?
『私も子どもの頃、集まりがすごく嫌だったわ。置いていってほしかった』
『私も小4くらいから行かなかった。兄たちと留守番をしていた』
『自我が芽生えてきたり、反抗期だったり、あの雰囲気が嫌な時期があるよね』
自分が子どもだったときのことを振り返ると、親戚の集まりに対しては嫌になったときがあったという人がいました。普段から親しくしていれば抵抗はないのかもしれませんが、それほど会う機会がない人たちに囲まれて居場所がなかったりもします。何をして良いのかわからない、会話にも入れないとなれば、その時間をとても苦痛に感じてしまってもおかしくありません。それならば留守番をして、家で好きなことをしていた方が良いと子どもが思うのは、自然なことと言えるのではないでしょうか。
会う機会が少ない親戚だからこそ、挨拶が大切になってくる
『新年の挨拶は大事だから連れて行く』
『挨拶は挨拶で大事でしょ』
お正月やお盆など節目となる集まりには、しっかりと挨拶をしておくことが大切という考え方もあります。節目節目での挨拶は、親戚付き合いだけではなく将来社会に出たときも必要になってきますよね。恥ずかしいから挨拶に行かないというのは、大人になってからは通用しません。子どもの社会教育の一環として考えると、親戚の集まりに参加することも有意義と言えそうです。
短時間で帰るようにすれば良いのでは?
『子どもの気持ちを尊重するにしても、最低限の常識は身につけてほしいよね。挨拶してお茶する程度かな』
『すぐ帰るからと言って連れて行く。挨拶と少しだけお邪魔して帰る』
挨拶をして少し談笑などをしてすぐに帰るようにすれば、子どもの苦痛も軽減されるのではないでしょうか。短時間であれば、子どもも手持ち無沙汰になりませんし、会話に入れなくてもその時間はなんとか過ごすことができそうです。親戚の人たちも子どもが思春期だろうとわかるでしょうから、早めに席を立つことに納得してくれるのではないでしょうか。
子どもを無理に連れて行かない。その理由は?
『泊まりがけなら心配だから連れて行くけれど、そうでないならば置いていっても大丈夫じゃない?』
『普通だよ。泊まりでなければ置いていく』
もちろん子どもによるものの、小学6年生ならばある程度1人で留守番できるでしょう。子どもを置いていくとしても日帰りなら、子どもの食事や自宅の火元の心配も少なくなりそうです。また子どもを無理に連れて行った場合には、こんなことも考えられます。
『新年の挨拶だからついてきてほしい気持ちもあるけれど、無理に連れ行ってブスッとされる方が嫌だし』
『反抗期の子どもを連れてこられると、その場の空気がすごく悪くなる』
もともと行きたくないと思っている場所に無理やり連れてこられれば、子どもの機嫌はとても悪い状態になることでしょう。不機嫌な顔をしているでしょうし、親戚の人から話しかけられてもきちんと受け答えをしないかもしれません。そうなると、その場の雰囲気がとても悪くなってしまい、集まった人にも気を遣わせてしまいますね。子どもに無理強いさせるのは、こういった面でもあまり良いことはないと考えることもできます。
親戚の集まりに参加する意義などを伝えた上で、子どもに決めさせてみては?
『うちの高1の子どもも、遠方の義実家に行くのを拒否。きちんと話し合って、子どもに選ばせるのも良いかなと思う。うちはもう大きくて無理には連れて行けないから、選択肢を用意したよ。メリットとデメリットも伝えた』
思春期の渦中にある子どもにとっては、親戚の集まりは楽しめる場ではないのでしょう。だからといってすぐに「行かない」という選択をするのではなく、行くことの意義などを子どもに伝えるのも良いかもしれませんね。挨拶をすることの大切さもありますし、親戚同士お互いの様子や成長を確認して安心する場でもあります。年始であればお年玉がもらえますしね。親戚で集まることの意義を伝えると同時に、人に会うときの恥ずかしい、面倒という子どもの気持ちを理解することも必要になってきそうです。
自分で「嫌だ」と言えるようになったのならば、自分で考えて結論を出すこともできるでしょう。ここは子どもにしっかりと考えさせた上で自分の意思で行動するように促すのが、親としてできることではないでしょうか。
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- 小6思春期息子が親戚集まり拒否。