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<親不孝?>【後編】母の在宅介護が限界で罪悪感。でも介護のプロに任せるのはきっといいこと

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前回からの続き。「できることならずっと家にいたい」という高齢のお母さんの希望通り、在宅介護をしていた投稿者さん。しかし親戚間で相談を重ねた結果、施設に入居してもらうことになりました。お母さんの心の内を知っているからこそ罪悪感を抱えてしまっている投稿者さんでしたが、ママスタコミュニティのママたちからは「プロにお世話をしてもらうのはむしろいいこと」「無理のない範囲で面会に行けばいい」と励ますような声が寄せられました。

施設という選択は、大切に思っているからこそ

ママたちからの温かい声はまだまだやみません。

『投稿者さん、お母さんはあなたに「決心してくれてありがとう」と思ってくれているはずだよ。お母さんは幸せ者だよ』

『見捨ててないから施設に入れたんだよ。見捨てるって放置すること。投稿者さんは頑張ってるよ』

『わかってるよ、見捨ててなんかないよ! 投稿者さんがお母さんを大事に思ってるのは伝わるよ。大丈夫、全然悪いことじゃないよ。本当に今までお疲れ様』

ママたちが言う通り施設に入居したらプロにお世話をしてもらえます。施設への入居を決めたことこそが、投稿者さんがお母さんを大切に想っている証拠だと考えたママたちも。もちろん今までのお家での介護も愛情を持っていたからこそできたことでしょう。しかし施設への入居を決意するというのもまた、相手のことを深く想っていないとなかなかできない決断ではないでしょうか。「これからもずっと健やかに生きてほしい」という投稿者さんの気持ちがよく伝わる行動だとママたちは受け取ったようです。
またこんなコメントをしてくれた方もいました。

『もし入れずに介護を自分で頑張ってたら、入れればよかったと後悔することになったかもしれないよ』

このコメントを皮切りに、ママたちからはややショッキングな実体験が寄せられました。

あのとき施設に入れていれば……拭えぬ後悔

『義母が1人暮らしで義実家に通いながら介護してました。いよいよ施設をと考え始めたところで、転倒による硬膜下血腫になり亡くなりました。一生懸命やってたつもりだけど、もっとやれることがあったのかなといろんな後悔があります』

『投稿者さんはお母さんを安全なところに移してあげたのだと思います。立派な親孝行です。うちの母は先日、家ごと全焼して亡くなりました。施設に入っていたらたぶん今も生きていた。物忘れが少し多くなっていたけれど「施設はまだいい」と考えていた。もっと早く真剣に考えればよかった』

施設への入居を考え始めていたり「どうしようか」と迷っているときに親御さんが亡くなるという、なんともやりきれない経験をしたママたち。親御さんが亡くなったのは、決してママたちのせいではありません。しかし「もっと早く施設への入居を決めていれば今も元気に生きていたかもしれない」との自責の念がどこかにあるのでしょう。本人が「家にいたい」と主張するのであれば、施設への入居を先延ばしにしてあげたいと考えるのは当然です。しかし高齢者のひとり暮らしは危険が伴うことも少なくありません。だからこそママたちは、投稿者さんの決意を英断だと考えたのでしょう。

年老いた親を見て考える。子どもとしてできることとは

投稿者さんの心の内を目の当たりにして、親御さんの介護について深く考えるママたちも現れました。

『一生懸命に生きた親がアクティブながらも老人に見えるようになってから「私が両親にできることはなんだろう」と毎日意識して生きてる。今回の話でより考えさせられた』

『私自身も他人事のように思っていた親の介護に向き合わなくてはならない年齢になりました。生きている限り私たちは何かを学び、それをまた誰かに伝えていくという小さな荷を背負っているのでしょうね』

いつまでも元気だと思っていた親が、ある日突然年老いて見えた……という経験をしたことがある方もいることでしょう。そういったタイミングが「子どもとして親にできることは何だろう」と考えるきっかけになりますよね。親の介護に真摯に向き合うためにも、きっかけを見つけたら少しずつ考え始めるのがいいのかもしれません。
それでは最後にこちらのコメントをご紹介しましょう。

『いつか自分の親を介護するときがきてつらくなったら、みんなの話を思い出せたらいいなぁ』

親の介護を経験するうちにつらいと感じることも出てくるかもしれません。そんなときには、今回の投稿者さんやコメントをくれたママたちの話を思い出してみてください。「親に伝える愛情の形はひとつじゃない」と考えることで少し気持ちが軽くなるかもしれませんね。

「できる限り家にいたい」と話していたお母さんを施設に入居させたことで申し訳なく思っていた投稿者さん。しかしお母さんを施設へ入れることを決意したのは、投稿者さんがお母さんのことを大切に考えているからこそでしょう。今後は無理のない範囲で施設に会いに行くようにするなど、今までとは違う方法で愛情を示すのがいいのではないでしょうか。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko

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