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<野球なんかさせなければよかった>【前編】息子が野球を高校で辞める。家族の思い出が全然なくて後悔

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「あのとき、ああしていればよかった……」と過去を悔やんだことはありますか? もしかしたら「後悔したことはない!」と胸を張って言える人は、あまり多くはないかもしれませんね。親になると自分の人生はもちろんのこと、お子さんの人生について思い悩む場面もあるのではないでしょうか。

『息子は今高校3年生。小学生からスポーツ少年団で野球をはじめ、小学校時代はエースで4番。子どもの野球中心に家族が動いていました。休みの日は野球。旦那もコーチをしていたので、家族旅行へなんて行く機会がありませんでした。中学生からはクラブチームに所属、4番ではないもののピッチャーをやっていてそこそこの成績は残せました』

今回の投稿者さんは高校3年生の息子さんを持つママ。小学校時代から野球に打ち込んでいた息子さんはとても成績がよく、投稿者さん夫婦も喜んで息子さんのバックアップをしていたようです。休みの日は毎回野球に励み、家族旅行をする時間すらなかったようですね。本人も親御さんも文字通り野球漬けの幼少時代を過ごしたのでしょう。

成績が伸び悩みはじめた高校時代

中学生まではピッチャーとして活躍していた息子さん。投稿者さんはそれ以降の話もしてくれました。

『関西在住なので高校は関西の強豪校からの推薦を期待したけど、推薦が来たのは地方の高校のみ。仕方なく高校は地方の全寮制高校に進学。高校では伸びなくて、試合に出られたのは片手で数えるほどでした。こんなことなら野球なんてやらせずに、休みの日は家族で遊びに行ったり旅行にいけばよかったな。高校も自宅から通える学校に進学させたらよかった。野球の思い出はたくさんあるけど、家族の思い出が全然ありません』

野球強豪校からの推薦枠を期待していたと話す投稿者さん。しかし強豪校からの推薦はもらえず、息子さんは親元を離れ地方の全寮制高校で野球を続けることになりました。高校では思うように成績が伸びず、息子さんは野球を辞めてしまったそうです。そんな息子さんの様子を見てふと「ずっと野球ばかりしていたせいで家族の思い出が全然ない」と気づいた投稿者さん。そしてその気づきは「野球なんかやらせなければよかった」と後悔の念へと少しずつ姿を変えてしまったようです。

後悔してしまう気持ち……よくわかる

同じような状況のママたちからは共感の声が寄せられました。

『すごくよくわかるよ。挫折を味わうタイミングは遅ければ遅いほどダメージ大きい。でも結局、子どもが頑張ったことに親も楽しませてもらってるのよ。無駄なことはひとつもない……と、自分に言い聞かせてわが家でも挫折を乗り込えてるよ』

『わが子はまだ小学生なんだけど、土日祝すべて野球。早朝に出ていって帰ってくるのは夜。家族みんなで出かけたのなんて2回ぐらい。将来野球を辞めるときがくるにしても「ここまで野球やらせてよかった」と思えたらいいんだけどね』

息子さんが野球中心の人生を歩んだことで家族での時間を取れなかったのを残念に思っている投稿者さん。何かに打ち込むお子さんを持つ親としては、「子どもの希望をかなえてあげたい」という気持ちと「家族での時間を取りたい」という気持ちのはざまで揺れるものかもしれません。打ち込む期間が長ければ長いほどそのジレンマも大きくなるのではないでしょうか。

野球を続けたことは無駄じゃない!

投稿者さんの気持ちを理解しながらも「野球を続けてよかった面もあるはず」と励ますようなコメントも寄せられました。

『ずっと野球に打ち込んだのはすごいことだと思う。それだけの根性があればどこでも頑張れるよ。頑張ったことは無駄じゃない!』

『子どもはお金じゃ買えない経験がたくさんできたと思うよ。それもみんなができることじゃない経験』

『息子さんが得たものはたくさんあると思うよ。野球一筋で頑張ってきた息子さんも素晴らしいけど、息子さんを何年も支えてきた投稿者さんも立派だと思う』

幼少時代をずっと野球一筋で過ごした息子さん、そしてそれを支え続けた投稿者さん夫婦。小学校から高校までの長い期間、家族みんなで野球に関わる続けるのは並大抵のことではないでしょう。投稿者さんが「家族旅行をしたかった」「高校時代も親元で過ごしてほしかった」と考えるのが無理もないかもしれません。しかし息子さんと投稿者さん夫婦は、「家族みんなが一丸となってひとつのことに打ち込む」という貴重な経験をすることができました。その時間は決して無駄なものではないはずです。お互いに年を重ねても家族みんなでずっと野球の話に花を咲かせられる、そう気持ちを切り替えてみるのはいかがでしょうか。

後編へ続く。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko

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野球なんかさせなければよかった