<育児を丸投げママ>「育児と仕事の両立って大変よ」家族なら助け合うのが当然?【第3話まんが】
前回からの続き。5年くらい前の話です。私は大久保サナエ、24歳。2年前に結婚をし、義実家で同居をしています。私たち夫婦にはまだ子どもがいません。私は日中仕事をしています。同じ市内には義姉のマドカさんも住んでいるのですが、毎週末、一人息子のシュウヤくん(生後11カ月)を連れて義実家に帰ってきます。今週も帰ってきたマドカさんは、食事が終ると酔っぱらったまま寝てしまいました。腰が痛む義母の代わりに、オムツ替えもお風呂も夜泣きもすべて私が対応。翌朝、義姉から「サナエちゃんはいいお母さんになるわよー!」と声を掛けられますが、なんとなくモヤモヤとした気持ちは拭えません。私は部屋に戻り、寝起きの夫に抗議をしました。
夫の言葉に「私は血のつながっている家族じゃない!」と喉の手前まで出かけていました。しかし結婚とは血のつながらない者同士が「家族」になることです。そんなことを言っては本末転倒。
ある平日の夕方――。仕事が終わり帰宅すると、なんと平日にも関わらずシュウヤくんが来ているのです。しかしマドカさんの姿は見えません。
サナエ:「お義母さん、シュウヤくんがなんで……?」
義母:「マドカだって平気な訳じゃないと思うわ。きっとシュウヤのそばにいてあげたいって思っているの。誰よりも心配しているのはマドカよ。でも“仕事”も“育児”も両方背負うのには無理があるときもある……」
サナエ:「旦那さんやお姑さんは……」
義母:「忙しいから頼めないんだって。お姑さんもいろいろ忙しくされているみたいだし……あまり頼れないんじゃない? 分かってあげて」
サナエ:「はぁ……」
なんとなく「これ以上は口を挟むな」という圧力を義母から感じ、私はそれ以上何も言えませんでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・荻野実紀子