<やりたがりって言わないで>【後編】PTAに意欲的に参加する人たち。ありがたいけれど周りからは?
前回からの続き。積極的にPTAに関わりたくないと考えている投稿者さん。大半の人も自分と同様にPTAをやりたくないと思っていると感じており、「PTAへの参加に乗り気な人っているよね」との疑問を投げかけます。
『PTAをやりたがる人の理由が知りたい』
との投稿に、ママたちからは「自分の周りにもいる!」と共感するコメントがあがりました。「地域と強い繋がりを持ちたい人が意欲的にPTAに参加するのかも?」との推測も集まるなか、「PTAに参加をしてくれるのはありがたい!」との声も寄せられたようですよ。
そもそもPTAは任意。やりたい人がやるべき!
PTAの活動について「やりたい人がやってくれるのがいちばん嬉しい」との声が集まりました。
『できない人、やりたくない人に押し付けるより、できる人、やりたい人がやったらいいと思う』
『頑なにやらないで文句を言う人よりはいい』
『自分からやってくれる人がいることに感謝している。この人たちがいるから成り立っている。やりたい人だけがやれる制度にしてほしいぐらいだわ』
PTA活動を積極的にやりたい人もいれば、「できることならやりたくない……」と考えている人もいることでしょう。それならば「ぜひやりたい」と考える人が意欲的に活動をしてくれればお互いにWin-Winなのでは? と考える合理的なママたちもいたようです。「参加したい」「可能ならば不参加でいたい」とお互いの気持ちが合致しているならば、「やりたい人がやる」というのは平和的なアイディアにも思えますね。
「やりたがり」という言い方はやめて
投稿者さんが「やりたがり(やりたがる)」という表現を使ったことに「その言い方はよくないのでは?」と苦言を呈するママたちも現れました。
『PTAをやりたがる人は確かにいるけれど、「やらない人たち」や「極力逃げようとする人たち」がとやかく言ったり嘲笑したりする資格はない』
『「子どもがお世話になっているから恩返ししたい」って気持ちで自ら引き受ける人は毎年いるね。それをバカにするような言い方をするのはどうだろう。「ありがたいね。いい人だね」でいいじゃん』
『「やりたがり」なんて聞いちゃうと「やる人が誰もいないなら引き受けようかな」という気持ちもなくなるね。「役員をやりたがる人」っていうフィルターを通して見られるのは嫌だし。頼まれたり、自分に役に立てることがあったりするなら引き受けるよ。でも忙しくなる上にバカにされるなんて嫌だな』
投稿者さんには、決して相手を批判するつもりはなかったのかもしれません。しかしなかには「やりたがり」という表現を「バカにしているの?」と受け取ったママたちもいたようです。PTAをやりたいかやりたくないかは人それぞれです。積極的に参加をする人のなかには「地域との繋がりを持ちたい」という人もいれば、「子どもがお世話になっているから」「ほかに誰もやる人がいないから」と参加している人もいるはずです。しかしその善意を「PTAをやりたがっている」とからかわれてしまっては、「積極的に参加しよう」という考えも薄れてしまいますよね。たとえ自分とは違う考えを持っていたとしても相手の気持ちや行動を茶化すのはいけない、というのがママたちの主張でした。
意欲的にPTAに参加してくれてありがたい!
PTA活動に熱心に参加する方に「むしろありがたい」と考えているママたちも少なくないようですよ。
『役員活動を積極的に引き受けてくれる人がいてくれるとありがたいよね。幼稚園、小学校、中学校で役員に当たったとき、たまたま役員メンバーにこういうタイプのママさんがいて非常に助かった』
『「みんながやりたくないことを引き受けてくれてありがとう」と思っている。だって自分から手をあげてくれる人がいなければ、話し合いやクジで役員をやりたくない人がやらなければいけなくなるかもしれないんだよ。ありがとうだよ』
『中学のころの同級生が2人くらい常に役員をやっている。そういう人がいるのは助かる! 私はできればやりたくない……』
自分が役員になったときにメンバーのなかに慣れている人がいたり、いつも役員になってくれる人がいたり……「できればやりたくない」と考えている人たちにとってはとても心強い味方ではないでしょうか。役員を引き受けてくれた方に対して表立って感謝の気持ちを述べる機会は少なくても、心のなかで「ありがとう」と感じているママたちもいるのでしょうね。
「PTAに熱心に参加する人っているよね」という何気ないひと言に対して、ママたちからはさまざまな意見が寄せられました。ママたちが推測するように、「地域ともっと深く関わりたい」と考えている人が積極的に参加をしているのかもしれませんね。理由は目的はどうあれ、「できることならPTAにあまり参加したくない」と考えているママたちにとってはありがたい存在でしょう。PTAに意欲的に参加をしたい方たちの考え方、そしてPTAにあまり参加したくない方たちの思い、ママたちにとってはどちらも共感できるものだったのではないでしょうか。
文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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- PTAの役員 やりたがりの人っているよね?笑