レンコンを使ってよく作るおかずといえば?調理していると黒っぽくなる理由を教えて
1年中いつでもスーパーや八百屋さんで売っているレンコン。収穫は8月頃から始まるそうですが、縁起の良い食べ物といわれていることからお正月に向けて多く出荷される野菜です。お正月に食べるおせち料理をはじめ秋から冬にかけて、レンコンが食卓に並ぶ機会が増えるご家庭もあるのではないでしょうか。みなさんはレンコンを使ってどんな料理をしますか? ママスタコミュニティにはレンコン料理について質問がありました。
『レンコンを使ってよく作る料理を教えてください』
ママたちからは「レンコンといえばキンピラ!」とのコメントも寄せられました。ママたちにとってキンピラは、レンコン料理の定番なのかもしれませんね。あるママはレンコンのキンピラを作ると「子どもがレンコンだけ選んで食べちゃう」とも。お子さんがレンコンをパクパク食べている様子が想像できそうです。
煮ても焼いても揚げてもおいしくなるレンコン
煮ても焼いても揚げてもおいしく食べられるレンコン。ママたちからはさまざまな調理方法のレンコン料理が寄せられました。
炒める
『レンコンとベーコンを炒めて、塩コショウで味つけしたのが好き』
『レンコンと豚バラの甘酢炒め』
『薄切りレンコンの甘辛炒め』
レンコンは薄切りにすると火も通りやすいので、シャキシャキした食感が損なわれずに食べられますね。サッと炒めれば完成するので、あまり手間をかけずにもう1品追加したいときなどに重宝しそうです。
揚げる
『レンコンの肉挟み揚げ』
『レンコンを1センチくらいの厚さで輪切りにして、片栗粉をつけて揚げる。食べるときに塩をかけるとおいしい』
レンコンの肉挟み揚げは、レンコンと肉の相性もよくおいしいのですよね。レンコンの穴に肉をぎゅっと詰めると、水玉模様のようになるので見た目もおもしろく仕上がります。レンコンに片栗粉をつけて揚げる場合は、衣に青のりも混ぜると風味が増してよりおいしいとのコメントもありましたよ。
煮物やみそ汁にも合うよ
『レンコンチップス。レンコンはスライサーで薄くスライスして、オリーブオイルをまぶしたらオーブンで焼く。焼きあがったら塩をまぶす。子どもがパクパク食べてくれるよ』
『煮物。材料はレンコン・ごぼう・にんじん・大根・いも・鶏肉・油揚げ』
『すりおろして味噌汁に入れるよ』
『細かくきざんで鶏つくねにまぜる』
レンコンチップスは野菜が苦手なお子さんでも、よろこんで食べてくれそうですね。レンコン入りの鶏つくねもおいしそう! 寒い季節には温かい料理が恋しくなるので、鍋の具材としても活躍してくれるのではないでしょうか。
レンコンが黒っぽくなる!どうしたら防げる?
レンコンを料理しているとき、白かったレンコンが気がつくと黒っぽく変色していた経験はありませんか? あるママが変色したレンコンを見て、驚いたようです。
『レンコンの調理中に、色が変わってグレーになった。食べられる?』
筆者も煮物をするときに、醤油を控えめにして出汁をきかせて作ったところ、レンコンがグレーがかった色に。味はおいしいのに、レンコンの見た目で子どもたちが食べたがらないこともありました。
レンコンはどうして変色するの?
レンコンには、ほかの野菜や果物と同様に、ポリフェノール系化合物が含まれています。このポリフェノール系化合物が、空気中にある酸素に反応して酸化するとメラニンなどの褐色の物質になります。この反応が酸化酵素によって進むことにより、レンコンが変色するのです。
変色を防げる?
レンコンは皮をむいたり切ったりしたあと、酢水につけると変色を防げます。レンコンに含まれるフラボノイド色素は、酸性では無色になる性質があります。酢は酸性なのでレンコンを切ったあと、酢水につけるとレンコンの変色を防げるのです。また酢は、酸化を促進する酵素の作用も抑えてくれます。酢水の濃度は、食品の味を損なわないように3%程度がよいでしょう。
レンコンはおせち料理でも大活躍!
レンコンの穴は「先が見通せる」といわれ、縁起のよい食べ物としておせち料理でも使われる食材ですね。おせち料理に入っている大根とにんじんで作る「なます」は、手軽に作れる1品。
筆者の実家では、なますにレンコンを入れていました。大人になって、わが家のなますには「レンコンを入れる」と友人に話したところ「大根とにんじんだけ」という人ばかり。友人には「レンコン入りのなますは珍しい」と言われました。しかし筆者が子どものころも、わが子も「なますといえばレンコンが入っている」と定番の料理です。みなさんにもぜひお試しいただきたいので、レンコン入りのなますを紹介しますね。
下ごしらえ
大根とにんじんは皮をむき、5センチくらいの長さで千切りにする。塩をふり軽くもみ、10分ほど置いてしんなりしてきたら、水気をしぼる。レンコンは皮をむき、薄い輪切りにして酢水につける。
レンコンを茹でる
酢水を切ったレンコンは、沸騰した湯に入れ1分ほど茹でたあと、湯を切って冷ましておく。
仕上げ
レンコンのあら熱が取れたら、大根やにんじんと合わせる。具材全体の半分くらいが浸るまで酢を入れる。お好みの量の砂糖を入れ、全体をなじませたら冷蔵庫へ。2〜3時間経ったら軽く混ぜる。食べるまでに3回くらい混ぜて、味が均一になるようにしたら完成です。
お正月の縁起のよい食べ物として欠かせないレンコン。おせち料理だけでなく、季節を問わずさまざまな料理の具材として、活躍しているのではないでしょうか。ママたちや筆者オススメのレンコン料理も、ぜひ試してみてくださいね。
文・間宮陽子 編集・藤まゆ花
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