<独身から見た既婚者>「結婚してる人はしたたか」独身の友人からの言葉。どういう意味【前編】まんが
会社の元同期、ミナが引っ越すことになり仲良し3人組で久々に集まりました。私は30代に結婚と出産をして退職、今は子育て中心の日々です。ミナとマキは独身で転職を繰り返しながら着実にキャリアを重ねていました。
ミナが勤めているIT企業は在宅勤務が可能で、場所を選ばず働ける環境です。ミナは月1回東京の本社へ出社する以外は、関西の実家で仕事をすることに決めたそうです。
ミナ「うちは去年父が亡くなってね。1人暮らしの母が心配だけど、姉も子どもがいるからなかなか帰省できないって言ってるし。だったら私が戻ればいいかなって」
私は夫に息子をみてもらっての久々の飲み会です。3人で近況を報告しあい、昔の思い出を語り合い、笑ったり涙したり……とにかく楽しい時間を過ごしました。嬉しくてお酒がすすみ、私は思い切って気になっていたことを切り出しました。
「最近どうなの? 彼氏とか結婚とか」
結婚している女性が「したたか」? マキからの思わぬ発言に私は戸惑いました。
マキ「いや別に、悪い意味じゃないから。たくましさとか器用さとも言えるかもね」
私「どういうこと?」
マキ「例えばさ、『結婚したい!』とか、『子ども欲しい!』とかって、自分ひとりじゃ叶えられないじゃない。自分が決めた目的のために、少しぐらい強引にでも相手を巻き込んで進んでいける強さがある気がするんだよね」
ミナ「わかる。マキと私は相手を巻き込むことを遠慮しちゃうこともあれば、面倒だと思うこともあるかも……って、前に話してたんだよね」
私にとっては独身女性の方がよっぽど「したたか」に見えるけど……。戸惑う私にミナはこう続けました。
「内緒にしてたんだけど、実家に帰る理由、本当はね……」
ミナは心の内を明かしはじめたのです。
脚本・rollingdell 作画・小松 編集・井伊テレ子