宿題で提出する日記に妄想や願望を書くわが子。事実と違う話を書くことを止めたほうがいい?
子どもの頃に、ああなればいいな・こうなればいいなと思いを巡らしたことはありませんか? ピアノで素敵な曲が引けるようになったり、できなかった逆上がりが突然できるようになったりするなど、誰しも1度ぐらいは妄想や願望を楽しんだことはあるかもしれませんね。しかしあくまでも妄想や願望は個人で楽しむもの。わが子の妄想や願望が、個人の楽しみの範疇を超えてしまったら……どうしますか?
『宿題の日記的なものに、実際にはしてないことを書くのはやめさせた方がいいの?』
宿題として提出する日記のようなものに、ありもしない話を書いてしまう小1のわが子。先生に提出するものに、事実とは異なる内容を書いてしまっていいのかどうか、投稿者さんはママたちに問いかけました。お子さんの行動を止めるべきなのか、止めるならどうするべきなのか、ママたちと一緒に考えてみましょう。
宿題に事実と異なることを書くわが子
『宿題は日記というか、「知らせたいことを書こう」みたいな単元で、「先生あのね、私はきのう○○をしました」からはじまる文を書くものです』
宿題は日記のような、昨日の出来事を書く宿題のようですが、妄想や願望を事実のように書いていいのか判断が難しそうですね。
『習ってもいないのに「ピアノの習い事に行って曲が弾けるようになった」とか、「練習したら逆上がりができるようになった」など、願望や妄想のような内容を書いています。でも実際はピアノを習いたいと言っているだけで習うかどうかは検討中だし、逆上がりもまだ練習中です。きっと自分の想像のなかにいる自分は、ピアノも習っていて逆上がりもできるんだと思う。
子どもが書いたものを見て、「嘘は書いたらいけないよ、これから習いたいですとか、できるように頑張って練習している、とかそんな風に書くならいいと思うよ」とフォローをしてみましたが、あれこれ口出しをしない方がよかったのかな……』
事実と異なることを宿題に書いていることを知った投稿者さん。パパに話すと「嘘を書くなんて!」と怒ってしまいピリピリした雰囲気になってしまっているそうです。お子さんを説得し、フォローしつつも一旦消して書き直してもらったそうですが、投稿者さんは自分の対応が正しかったのかどうかを不安に感じているようです。
個人の趣味ではなく宿題で嘘はまずい?
『個人的な趣味の日記じゃなくて宿題の日記なら嘘はダメでしょ』
『日記だから今日本当にやったことを書くんだよって教えてあげて! 放っておいて、友だちにも普段から願望を事実のように話すようになってしまったら心配だし』
『見栄っ張りなのかもね。わが家もそういうときがあったから指摘して止めさせた。日記だから見栄を張る必要はないって』
昨日あったことを書く宿題であるならば、ママたちが話しているように嘘や妄想・願望は避けたほうがいいのかもしれません。
妄想や願望でもいいか先生に聞いてみる?
『未来日記だね! 理想の自分や願望は、声に出したり文にして書き出したりするといいとか聞くよね。日記のテーマがなければ別にいいような気もする』
『先生に相談をしてみたら? 日記の目的が文章を作ることなのか、日常生活を省みることなのかで違ってくると思う』
『それは妄想日記だよね。それでも先生はいいって言っているの? ダメなら経験した事実を書く練習なんだから妄想ではダメだよ。どんな小さなことでもいい、実際にやってきた過程、思ったことや感じたことを、プラスの表現じゃなくてもいいからありのままに書けばいいよ。とにかく、「宿題や提出物はお題に合ったことを書くんだよ。その練習だから」と諭して書き直させるよ』
もしかするとお子さんの書いている内容でも問題がないかもしれませんよね。可能であれば一度先生に宿題についてお話を聞いてみてはいかがでしょう? もしお子さんの書くような内容が宿題の趣旨から外れているようであれば、お子さんに説明もしやすいのではないでしょうか?
宿題の日記的な文章に妄想や願望を書かないようにするためには
小1のお子さんの場合、まだ考え方などが幼いため、いきなり「嘘を書くのはダメ」と話しても理解できないかもしれません。ではどうすれば小1の子どもでも妄想や願望ではなく、事実のみを書けるようになるのでしょう。
宿題として提出するものと個人的なものは別と教える
『他人に見せないならいいんじゃない? でも宿題ならやめさせる。そんなに妄想が書きたいなら、家だけで妄想日記を書かせておく。そのうち物語とか書くようになるかもね』
『宿題なら事実を書かせる。家だけの日記なら自由にさせる』
妄想や願望を文章として書くことは、決して悪いことではないですよね。自分だけの楽しみとして書いていれば、将来的に趣味として小説や物語を書けるようになるかもしれません。妄想や願望を形にすることは想像力を鍛えることにも役立ちそうな気もしますよね。
ママたちの声にもあるように、書くのは構わないけれど、あくまでも自分だけで楽しむほうがいいよとアドバイスをしてみてはいかがでしょう。個人で楽しむ分には何の問題もありませんよね。しかし他の人が見たり聞いたりしてしまうと、お子さんが「嘘つき」と思われてしまうかもしれません。そうならないために、宿題には実際にあったことを書こうねとアドバイスしてみてはいかがでしょう。
日記に書けそうなことを家でやるように心がける
『日記に書けそうなことを家で一緒にやるといいよ』
昨日あったことを思い出し、そこから文章を作る宿題のようですが、先生に報告できるようなことがなくて困っているという可能性はないでしょうか。書くことが思いつかないあまりに、妄想や願望のような楽しい話を書いてしまっている可能性もあるかもしれません。
もしそうならば問題となっている宿題がある日の前日は、家族で協力して何かアクションを起こしてみてはいかがでしょう。日記に書けるような何かをやったあと、お子さんに「このことを日記に書けるね」とフォローすればなおいいかもしれませんね。
怒るのではなく、うまくサポート&フォローすることが大切
事実ではないからダメ! と頭ごなしに言うのではなく、なぜそのような事実と異なることを書くのかお子さんに一度聞いてみてはいかがでしょう? 先生に確認してもいいですが、まずはお子さん自身に聞いてみることで対処法も見えてくるかもしれません。
『「これから習いたい」「できるようになりたい」って書いたほうがいいよって言うかな』
『子どもだから、文の終わりに「……という想像をしました」とか書くならまだいいかなと思うけど』
ママたちが話しているように、書き方を工夫してみてもいいかもしれませんね。試した結果、先生からどのような反応があるかを確認してみてください。それからお子さんにフォローを入れても遅くはなさそうです。まだ小1ですし、いろいろな可能性や取り組み方を試しながら、親子で正解を探してみてはいかがでしょう?
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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