<特性を学んで>【後編】自閉スペクトラム症のわが子がかわいい!愛情たっぷりなのはなぜ?
前回からの続き。自閉スペクトラム症と診断されているわが子のことを「かわいくて仕方がない」と感じている投稿者さん。ママたちからは「ほかの子と比べる必要はない」との指摘もあがりましたが、投稿者さんがお子さんのことを愛おしく思う気持ちに嘘はないでしょう。ママたちからは投稿者さんの言葉に称賛の声も寄せられました。
特性を学び、少しずつ成長してきたからこそ今がある
投稿者さんのことを「とても優しいママさん」と賛美するママたちも現れたようです。その理由を聞いてみましょう。
『いわゆる健常児と言われる子だって、欠点や苦手なことはあるよね。障害があろうがなかろうが自分の子の苦手なことを受け入れている投稿者さんはすごいし、立派だと思った。いいお母さん。見習わないとなと思ったよ』
『どんなに軽度な障害でも、心から「かわいい! 愛しい!」と思える親は少ないんじゃないかな。障害を持ってる子の親御さんはどこかで「なんで健常でないんだろう」「普通の子だったら」「変えられるものなら」と親として考えちゃいけないかもしれないけど、実際は思ってしまうこともあると思う。素晴らしいと思うよ』
『投稿者さんの母性がすごい……。子どもが何人いても投稿者さんなら「かわいい、かわいい」って育てられそうだね』
『娘さん、投稿者さんのところに生まれてきて幸せだね。周りからいろんなことを言われるかもしれないけれどあなたなら大丈夫。娘さんをしっかり抱きしめてあげてね』
投稿者さんが素晴らしいのは「障害があるから」と育児に対して諦めた気持ちになるのではなく、お子さんの特性をよく理解してそれを受け止めているところでしょう。健常児と呼ばれる子どもたちにも、そして私たち大人であっても苦手なことやできないことはたくさんあるはずです。大切なのはできないことに対して責めたり腹を立てたりするのではなく、投稿者さんのようにしっかりと理解し受け入れた上で「どうしたらいいか」と対処法を考えることではないでしょうか。
ママたちからの称賛の声に対して、投稿者さんもコメントを寄せてくれました。
『ありがとう。娘をかわいいと思えるまでは大変だったよ。保育園のころは虐待するんじゃないかと思うくらいイライラしたときもあった。でも親子で学んで少しずつお互い成長してきたと思う。これから大人になるにつれて違う大変さが出てくると思うけれど、娘が社会に出て自立できるように一緒に頑張る! ありがとう!』
「虐待するかと思うくらいイライラしたこともあるけれど、今はかわいいと思える」という言葉に重みを感じますね。きっと投稿者さん親子には、この場では言い表せないくらいいろいろなことがあったのでしょう。今後また何か問題が出てきたとしても、今までと同じように投稿者さんと娘さんの二人三脚で乗り越えられるのではないでしょうか。
投稿者さん、頑張れ!ママたちからの温かいエール
投稿者さんの前向きな言葉を受けて、ママたちからは温かい励ましの声が寄せられました。
『そのまま愛情をかけて子育て頑張ってね!』
『投稿者さんが前向きなママさんでよかった! 正直なところそう思わないとやっていけないのかもしれないけれど、毎日お疲れさまです。無理せずにね』
『学校で頑張りすぎないよう環境は整えたほうがいいよ。特に優秀な子は無意識に周囲との違和感を自分なりの工夫で乗りきっているぶん、いずれ疲れてしまうかもしれないので。愛情を感じられる投稿をありがとう』
「無理しすぎないように頑張って」「愛情たっぷりのコメントをありがとう」など、投稿者さんに向けられた温かい言葉にこちらまで頬が緩んでしまいそうですね。投稿者さんの頑張りが伝わるからこそ、同じママとして応援したくなるのではないでしょうか。
投稿者さんは最後にこんなコメントを投稿しました。
『みなさんからたくさんのご意見をいただいて勉強になりました。発達障害に関係なく、わが子たちが私の元に生まれて素直に育ってくれていることを幸せに思ってます。私には発達障害の娘を含め3人の子どもがいますが、みんなそれぞれ個性があってかわいいです。ついつい娘を攻撃した女の子を引き合いに出して悪く言ってしまいました。不快に思われた方は申し訳ありません。ただ発達障害の有無に関係なく、わが子を攻撃されたらやはり嫌です。でもそれを表に出してしまうのはよくなかったですね。これからも娘が自立した大人になれるよう、そしてなにより幸せになれるよう、親として責任を持って一緒に頑張っていきます。本当にありがとうございました』
「わが子が自分の子どもであることを幸せに思っています」……シンプルながらもまっすぐな言葉にハッとさせられた方もいるのではないでしょうか。
育児はとても大変なもの。時には子どもにイライラしてしまったり、怒りを爆発させてしまうこともあるかもしれません。しかし自分の元に産まれてすくすくと育ってくれるのは何より尊いことでしょう。子どもそれぞれの特性や性格を理解して受け止めながら、子どもが幸せになれるように親も一緒に成長していきたいですね。