学生時代に習った茶道や華道。大人になっても役に立つ?
学生時代に、日本の伝統文化である「茶道」や「華道」を学んだ人はいませんか? 学校によっては中学や高校の部活動で取り組めるところもあるようですね。ママスタコミュニティには、そんな学生時代に「茶道」や「華道」を経験した人に向けて、質問が寄せられています。
『学生のときに茶道や生け花をやったことのある人はいますか? 今でも役に立っていますか?』
投稿者さんはお子さんへの習い事として「茶道」や「華道」を考えているのでしょうか。投稿の内容だけでは真意のほどは分かりませんが「大人になって役に立っているのか」という質問に、関心を寄せたママも多いようです。
正直、役に立っている感じがしない……
まずは残念ながら「役立っていない」と答えたママたちの意見です。
『生け花やってたけど、特に役に立っていないと思う』
『書道、茶道、生け花やったけど、特に……』
『生け花は正直意味がなかった』
『茶道と生け花のクラブに入ってたことはあるよ。全く役に立ってない』
茶道も華道も、日々の生活に欠かせないことではありませんよね。自宅に茶室を整えている人は稀でしょうし、日常的に花を飾る習慣がなければ、華道で習った腕前を発揮する場もないかもしれません。そう考えると、今の生活に「まったく役に立っていない」と感じる人がいても不思議ではありません。
なかには、茶道や華道を習っていたことすら忘れていた……という人までいるようです。
『学生のときに茶道も生け花もやったけど、なにも役に立ってない。ってかこの投稿を見るまで忘れてた』
『茶道。全然役に立ってない。この投稿を見て思い出したくらい』
『どっちも親が看板をもってるから教えてもらったけど役に立ってない。若い頃は多少意識もしたけど、子どもを産んでからはぜーんぜん』
筆者も華道の師範の資格をもっていますが、出産してからは指導するどころか、自宅で自分のために生ける機会すら減っています。日々の生活、子どもとの生活が優先される時期は仕方ないと割り切っていますが、筆者と同じように、環境の変化によって茶道や華道から離れる人も少なくないのかもしれません。
役に立っている実感あり!
日々の生活で役立っている実感が湧かない、というママがいる一方で「役立っているよ」と主張するママもいました。
『茶道は裏千家、華道は池坊でした。どちらも役に立ってますよ!』
『和菓子の綺麗さや美味しさを知ったから役に立ってる』
『観光地で茶室を見るという楽しみが増えた』
茶道では、お抹茶と一緒に出される茶菓子も楽しみの1つかもしれません。春には桜をイメージしたもの、夏には涼しげな水まんじゅう、秋には紅葉や果物をモチーフにしたもの、と季節にあわせたお菓子は目でも楽しませてくれますよね。「茶道を経験して和菓子の綺麗さを知った」とあるように、季節にあわせて出される生菓子の美しさは和菓子の中でも格別かもしれません。
『役に立つよ。生け花は普段お花を生けるとき全体のバランスをみることができるしね』
『お花もらったときとか、職場でお花を飾るときには役に立ったような気がする~』
生け花を学んだママたちは「いただいたお花を飾るとき」や「職場でお花を飾るとき」など生ける場があることで習ったことが「役に立っている」と実感しています。
仕事にしている&嫁ぎ先では強みになったという人も
なかには、お稽古ごとの域を超えて本格的に自身の強みにしている人もいました。
『未生流でお花やってた。今、自宅で教えたり、カルチャースクールで教えて仕事になってる。来年度から学校のクラブにも教えに行くよ』
『うちは祖母が裏千家の先生、でも夫の家は表千家。結婚後習い直したけど、基本的にお作法があるのは嫁としても強み。うちはお茶席や懐石の機会が多いから』
礼儀作法が身について良かった
茶道では作法を学ぶ以上の収穫を得ている、というママたちもいます。
『茶道では正座が長時間できたり、襖の開け閉めなどひとつひとつの所作が役に立つ。静かにゆっくり動く様は茶道をしてなければ難しかったかも』
『和菓子目当てだけど(笑)、小学生のころ茶道を習ってたおかげで、今でも姿勢だけは褒められる』
『和室での作法と茶碗の作法は身につけて良かったなと思う』
茶室でのマナーや礼儀作法は、日常生活での美しい所作にもつながるものです。立ち居振る舞いの美しさは一朝一夕では身につきません。学生のうちに自然と身につけたというのは大きな強みになりそうです。
役立つかどうかより経験値として価値がある
『師範まで取ったけど役に立ってるのかは微妙。その道に進んでいたらまた違ったのだろうけど』
『役に立つとはお金の面だけのこと? 気持ちの面でお茶を立てるときのシーンとした雰囲気とか、心が落ち着いていく様が尊いと思うんだけどな』
語学やスポーツといった習い事は日常生活に直結しているだけに「役に立っている」という実感も得られやすいでしょう。対して、茶道や華道は「教える側」にでもならない限り、趣味の域を超えないことも多いのかもしれません。けれど、
『役に立ってるかと言われたら立ってないけど、経験できて良かったとは思う。学生時代に学んだことなんて大概役には立たないけど、人生の経験としては大事なことだと思う』
というように「経験値として意味がある」「人生の幅を広げる」という意味では「役に立っている」とも考えられるのではないでしょうか。
『茶道は気持ちが落ち着くし、感性が磨かれます。新しい世界を知るって素敵だと思います』
音楽や芸術は、生活になくてはならない必需品ではないけれど、心を豊かにし、感性を磨く「あると良いもの」なのかもしれませんね。学生時代に感性を磨き、新しい世界を知ったことは、将来何らかの形で実を結ぶのではないでしょうか。
文・すずらん 編集・山内ウェンディ
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