母子手帳は捨てないで!高校生になっても必要になるシーンがあり
妊娠の届け出をすると、自治体から交付される母子手帳。妊娠中のママの体調や赤ちゃんの成長を記録できますよね。しかし出産後、子どもがある程度大きくなってしまうと、見返す機会が少なくなり、母子手帳の必要性を感じなくなる人もいるかもしれません。
『母子手帳があっても、記録を読み返すことなんてないし、フリースペースにもいっさい書き込んでいない。あまり母子手帳の大事さが分からない』
ママたちが意見交換をするママスタコミュニティのあるママは、もはや母子手帳を開く機会すら少なくなっているようです。なぜ母子手帳の意味って? と、疑問に思いながらこんな投稿をしてくれました。しかし母子手帳が交付されるのには、ちゃんとした理由があるのです。
母子手帳はなぜあるの?
母子健康手帳、通称母子手帳はとくに妊娠期から産後、子どもが新生児から乳幼児期に至るまでの体の変化が起こりやすい時期に母子の健康に関する情報を1冊で管理する手帳です。ママ本人はもちろんのこと、タイミングごとに医療関係者も必要な情報を記載でき、後日、医療関係者がそれを見返しながら治療や処方にあたることもあります。具体的には例えば、妊婦健康診査や乳幼児健康診査など各種健康診査や訪問指導、 保健指導などを受けたことが記録されます。また子どもの予防接種や病歴などを記録しておくことで、転居などこれまでとは異なる医院にかかる場合でも、母子手帳を介して、初めて診察する医師に過去の情報を共有しやすくなります。このように継続的に適切なケアを受けられることに繋がるのが、母子手帳のメリットです。
母子手帳、フリースペースはどう使っている?
投稿者さんは、母子手帳のフリースペースには何も書いていないとのこと。他のママたちは、どのようなことに利用しているのでしょうか?
『私は、子どもがしゃべりだしたとか、離乳食を食べてくれないとか、そのときにあったことを書き込んだわ』
『1才半までいろいろなことを書いたな~。「○○ができた」とか「まだ発語なし」とか。懐かしい』
母子手帳のフリースペースには、離乳食の進み具合や言葉を発した時期など、子どもの成長について書き込むことが多いようです。筆者もフリースペースを見返してみたら、我が子が最初に話した言葉や怪我をしたときの様子が書かれていました。一方で母子手帳をしっかり活用しているママがいると、「それに比べて自分は……」と少し引け目に思ってしまう人もいるようです。
『いらないとは思わないけれど、フリースペースに何も書き込んでいないから、何か書かなくちゃと思う。いっぱい書き込んでいる人を見ると、自分はダメ母な気がしてしまう。自分も書き込めばいいだけなんだけれれどさー!!! なかなかできないのよ』
フリースペースに何も書き込んでいないと、子どもの成長をしっかり見ていない母親のように思えてしまうことも。他のママたちと比べる必要はないのでしょうけれど、違いを実感してしまうとつい「ダメな母親」と自己評価を下げてしまうなんてこともあるかもしれませんね。
母子手帳があってよかったと思うのはこんなとき!
2人目の妊娠のときに見返せる
『記録を読み返すよ。2人目妊娠中の今は、1人目のときどうだったかな? とか。自分の母子手帳ももらったから、1人目のときは自分のときと比べたり』
2人目以降だからといって、わからないことがゼロになるとは限りません。上の子を妊娠中や、その子の成長過程を母子手帳で振り返り、忘れていたことを思い出してホッとしたり、気がつけたりすることもあるのでしょうね。筆者が2人目を妊娠したときも、上の子の母子手帳を見返しました。体重の増え方を比較して、「1人目よりも増え方が早いな」と思った記憶があります。
子どもの健康状態がある程度わかることも
『母子手帳の本来の役目は、簡易カルテじゃないの? 救急で運ばれた病院がかかりつけ医ではない場合、母子手帳とお薬手帳と問診票で対応することが多いよね。生まれたときに異常がなかったか、血液型、予防接種、健診の状態、注意事項など載っているからさ』
かかりつけ医であっても念のために母子手帳の提示を求められることもありますし、かかりつけ医以外なら、母子手帳を通して情報を得たいと思うことでしょう。そう考えると、ある程度成長したあとも、大きな病気やウイルス感染などについてだけでも書き留めておくと、何かの時に役立つかもしれません。
予防接種の記録は必要
『入学するときなどそれまでに受けた予防接種を申告しなければいけないようなときには、見返さないと分からないから、そのタイミングで見る』
『高校入学時も予防接種歴を書くから必要』
筆者の子どもは現在大学生と高校生ですが、幼稚園から始まり、小・中・高校とそれぞれ入学するときに健康確認カードの記入を求められ、アレルギーの有無、大きな病気をしたことがあるかなどについて申告しました。予防接種については接種時期も記入する欄があったので、そのときは母子手帳を見ないとわからないと思いました。
子どもが高校生になっても母子手帳を見返す必要を迫られたことも
母子手帳はそう頻繁に見返すものではないので、年々必要性を感じづらくなるというのは誰もが共感できることなのではないでしょうか。しかし予防接種の記録は子どもが高校生や大学生になっても必要となるケースもあるようです。
母子手帳は厚みもなくコンパクトなサイズなので、保管していても邪魔になることはほとんどないと思います。普段あまり開けることがない引き出しの中でもいいので、もう少し手元においておいても良さそうですね。
文・こもも 編集・blackcat イラスト・Ponko
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