「現金支払いはダサい」と言う友達。キャッシュレス決済でないと時代遅れなの?
近年はレジで支払いをするとき、現金だけでなくクレジットカードやスマホなど、いくつもの支払い方法を目にする機会が多くなってきたのではないでしょうか? なかには毎回決まった支払いをしていることから、「これがいいに決まっている!」と価値観ができあがっている人もいるのかもしれませんね。あるママは現金をメインとして使っていたようなのですが、友人に納得いかない発言をされてしまったそうです。
『私はときどきスマホ決済を使う事はあるけど、ほとんど現金支払いです。それを見た友達が「今時現金で払うなんてダサくない!?」と言うのだけれど、ダサいの?? キャッシュレス決済を使うのが普通なの?』
現金での支払いを友人に「ダサい」と言われてしまった今回の投稿者さん。発言から察するにご友人はキャッシュレス決済をメインとしているのでしょう。しかし相談者さんとしては「代金をきちんと支払っただけで笑われるのか!」と思ってしまいますよね。
まずは今回現金支払いと比較された「キャッシュレス決済」について少しだけご説明します。経済産業省「キャッシュレス決済のいろは」には、
『 キャッシュレス決済とは、お札や小銭などの現金を使用せずにお金を払うことです。
キャッシュレス決済手段には、クレジットカード、デビットカード、電子マネー(プリペイド)や スマートフォン決済など、様々な手段があります。』
とあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、もしかしたら現金派とキャッシュレス決済派でわかれたり、反対に上手に使い分けをしている人などもいるのかもしれませんね。
ダサくはないよ!擁護するママたち
『お金の払い方にダサいもクソもあるかい』
『ダサいと思っているのがダサい』
今回の件はきちんと支払いをしている以上、現金であろうがキャッシュレス決済であろうがなんら問題はありません。批判されるべきことでないでしょうし、間違っているわけでもありません。もちろんこのことはご友人だってわかっているはず。となればあえて現金支払いを「ダサい」と言ったのには、なんだか他にも理由がありそうです。すると行動の裏側を、このように予想する人もあらわれました。
なぜ「ダサい」と言ったのだろう……?
『「キャッシュレス決済にしてる私ってかっこいい!」と思っているんだろうね』
『支払いをするとき、「現金払いじゃない自分カッコいい~」と思っているのかな』
キャッシュレス決済は、店側だけでなく政府のほうでも決済比率を高い水準にしようと推進活動をしています。そのことから「時代の流れに乗っている」感をもつことがあるのかもしれません。他にも支払いがスムーズだったり、不特定多数の人と物を介した触れ合いを避けれたり、行動がスマートなようにもみえます。もしかしたらその自信が、今回のご友人の発言につながった可能性もありそうですね。
だけれどスマホ決済にはメリットも
『ダサくはないけれど、「もったいないな」とは思う』
『ポイントも年間で10万円相当以上もらえることもある。現金払いはもったいないと思う』
『ダサいとは思わないし、現金も使うけれど、新型コロナウイルス感染症もあって店員さんに申し訳ない気持ちになる。感染のリスクと手間と時間をかけさせてることに。レジを待っている他のお客さんにも申し訳ないなという気持ちになる。「ピ! 」で済むから電子決済に慣れると、すごく楽だよ』
ただ実際「キャッシュレス決済」にはメリットも多くあります。
・簡単に買い物ができ、支払いに手間がかからない
・買ったものの履歴確認ができ、家計管理がしやすい
・思いもかけずなくなった時に停止でき、被害リスクが低い
その他にもママたちからのコメントを含め、さまざまなものがあります。
筆者も支払いのほとんどをキャッシュレス決済にしていますが、支払いとともにポイントが貯まっていくのもメリットのひとつだと考えています。キャッシュレス決済の大半にポイント還元があるので、還元率に差はありますが後々お得になることが多いです。それにお釣りの心配をしなくてもいいので、小銭との組み合わせに迷うことがなく、気楽に会計ができるのもありがたい点です。
支払いが現金のみの場合もあるので要注意!
『学校の集金はいまだに現金だよね?』
『平時はいいけれど、災害時は現金を持っていないと何もできないし、ある程度の持ち合わせは必要になるよ』
『先月、病院の支払いで現金がなくて慌ててATMに走ったことがある』
しかしたとえメリットが多くても、デメリットがあることも忘れてはなりません。ママたちは現金の支払いとして、「学校の集金」「災害などのキャッシュレス決済システムダウン時の清算」「病院の会計」などを教えてくれました。その他にもスマートフォン決済がメインの場合には、バッテリーの残量も重要になってきそうですよね。そのようなリスクを考えると、「全く現金をもたない」ということは多少リスクがありそうです。
どちらもメリットはある!内容を知って「あえて」選んでいるなら自信をもって
お金を支払うときに「キャッシュレス決済でないとダサい」ということは決してありません。現金が必要な場合があるのも事実です。投稿者さんもたまにスマートフォン決済をしているようなので、ご友人がキャッシュレス決済のよさを伝えるきっかけがほしかったときに、タイミング悪く現金支払いを選んでしまっただけなのかもしれません。
ただキャッシュレス決済を利用していない人のなかには「よくわからないからこわい」という意見もあります。実際筆者のまわりでも、「トラブルがあったときに心配」と話している人がいました。たしかに不正利用や情報漏洩、紛失などはとても心配なことですよね。しかしクレジットカード番号を扱うところでは、不正な取引に関わらないような規制があったり、盗まれても支払いを停止して再発行できるようにもなっています。少なくとも安心して便利に使えるような環境への配慮は、国のほうでもされています。
それを知ったうえで自分が支払いやすい方法、お金の管理をしやすい方法を選ぶといいのではないでしょうか。大切なのはお金をきちんと支払うこと。これさえしっかり守っていれば、「まわりに何を言われようが問題ない!」と大きく構えてしまってもいいと筆者は思うのです。