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【子どもと一緒に楽しむ家庭菜園03】重要な「土づくり」は子どももできるおもしろい作業

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家庭菜園の準備というと、みなさんはどんな作業を想像しますか?   ママスタコミュニティには家庭菜園に関する投稿に、こんなコメントが寄せられました。

『庭が広いから家庭菜園をやりたいけれど、まず庭を耕すところからやらなくちゃ』

これまで菜園ではなかった庭で野菜を育てようと思ったら、まず重要となるのが「土づくり」。筆者が家庭菜園をはじめたとき、近所の農家さんからは「土づくりで8割決まる。良い土が作れたらいっぱい収穫できるよ」と聞きました。実際、農家さんの畑の土は触るとサラサラしています。とくに苗を植える前の作りたての畝(うね)は、小石や雑草の根などもなく土のキメが揃っていて、弾力のあるタオルが敷かれているような柔らかさ。「流石はプロの仕事!」と感心しました。ただわが家の場合は、親子で行う家庭菜園ですから「できるところまで頑張ってみよう」と子どもと話し合い、家庭菜園の土づくりをはじめました。

子どもと一緒に土づくり!

土づくりにもさまざまな方法があると思いますが、ひとつのやり方として、筆者が教わった土づくりの手順をご紹介しますね。

1.鍬で畑にするエリアの土を掘り起こす。

2.ゴロゴロした土の塊から小石や雑草などの根を取り除く。園芸用の移植ごて(スコップ/シャベル)や土ふるいを使って土のキメを細かくする。

3.消石灰を混ぜて数日置く。

4.肥料を混ぜて畝を作る。

この作業を約1ヶ月くらいかけて行いました。筆者にとって時間と手間がいちばんかかったのは2の土のキメを細かくする作業。子どもたちにとっては、移植ごてで土を掘り返したり、土の塊を叩いて砕いたりする作業はおもしろい遊びだったようです。しかし子どもたちは土づくりをはじめると、5分も経たないうちに虫を追いかけたり、土を盛り上げて小山を作ったり。遊びは次々と移っていきました。おかげで3週間近く作業をしてもサラサラの土はできませんでしたが「それなりにほぐれたからOK」と考え、3と4に作業を進めました。

土次第で、野菜の収穫量が変わる!

筆者の長男は、小学4年生のとき「土づくりを頑張って良い土ができたら、本当にたくさん収穫できるのか?」と家庭菜園を利用して自由研究をしたことがあります。“良い土”とは先ほどの1〜4までの工程を行った土、そうでない土とは何もしていない土のことを指します。それぞれの土に同じ苗を植え、生長速度や実の数を比べる研究です。長男がまとめた研究結果によると、良い土の方が実の成り始めが1週間から1ヶ月早く、実の数は1.2から1.5倍も多くなりました。息子の自由研究の結果によって、土づくりの重要性をあらためて感じることができました。

畑の環境を良くするマルチング

土づくりが終わり、畝を作ったあとにぜひ取り入れてほしいのがマルチング。黒や透明のフィルムやワラが畑の土を覆っているのを見たことはありませんか?   あの土を覆う作業を「マルチング」、略して「マルチ」といいます。土づくりの作業としては「畝を作って終わり!」でも良いのですが、畝にマルチをするところまでやっておくと便利なんです。

マルチングは黒いゴミ袋で代用可

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筆者撮影

またマルチに使う黒フィルムはホームセンターの農業資材売り場で売られていますが、数100メートル単位で売られていることも多いので、小規模な家庭菜園では購入しにくいと思います。「代用できるものはないかしら」と考えていたところ、ママ友が「黒いゴミ袋でできるよ」と教えてくれました。ゴミ袋の両サイドを切り広げれば、縦長のビニールシートのようになります。

写真のようにビニールの両サイドを土に埋め、ビニールの継ぎ目は10センチメートルほど重ねて小石を乗せ、風で飛ばされないようにします。このように畝をビニールで覆ってしまえば雑草が生えにくくなり、夏の雑草取りがずいぶんと楽になりますよ。ぜひ黒ビニールも活用してみてくださいね。

頑張りすぎないことが家庭菜園を楽しむコツ

はじめのうちは子どもに「頑張ろうね」とハッパをかけていた土づくり。しかし作業開始からしばらくして長男が発熱! 慣れない作業の連続で疲れたのでしょう。筆者は「プロの農家ではないのだから、頑張り過ぎない。子どもも自分も楽しめる範囲」と改めて考え直し、その後は1日30分程度ずつの作業にし、子どもが遊びだしたら自由にさせようと考えました。子どもと一緒に取り組む家庭菜園は、子どもの病気だったり、遊びだったりと思うように菜園の準備ができないことがあると思います。でも売り物になるような立派な野菜を作らなくても、家族で楽しめるのが家庭菜園の良さではないでしょうか。ぜひ無理せず、頑張り過ぎず、できる範囲でOKの気持ちで取り組んでみてくださいね。

文・間宮陽子 編集・Natsu

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