まんが【前編】ママ友お花見に「ファストフード」を持ってきた!?「手作りお弁当」を約束したのに……
ママ友6人とそのお子さんたちとみんなでお花見をすることになり、お昼は「お弁当を作ってこよう」ということになりました。
お花見は楽しそうだけど、お弁当かぁ……しかも、行楽弁当。ママ友が見ている手前、冷凍食品は使いづらい。それに暗黙の了解で「みんなでつまめるようなおかずを持って来てね」ってことだよね……。ずーんと気持ちが重くなります。 行楽弁当……苦手です。息子の幼稚園のお弁当ですら苦戦しているのに。
お花見が近づくにつれ「お弁当のおかずどうする?」というやりとりでグループチャットが盛り上がります。 私は本来面倒くさがり屋ですし、だいいち料理そのものが苦手です。でも、いざお弁当箱のふたを開けて、うちだけ貧相だったら息子ががっかりするかもしれないし、それにママ友への見栄もあります。 ここはうんと背伸びして、頑張って作らなくちゃ、と覚悟を決めました。
お花見当日。 私はひとり朝早く起き、眠い目をこすりながら必死に行楽弁当を作りました。 朝から焼いたり、揚げたり、包んだり、キャラ物のピックを刺しこんだり、時には失敗したり……もう、お花見の前からぐったりです。でも、苦労の甲斐あって、一応、息子が恥ずかしくないレベルの物は作れたと思います。
さあ、いざお花見! みんなで集まり、レジャーシートを広げ、お弁当を広げます。 しかし、その中でひとりだけ、何と…… ファストフードを持って来ているママがいたのです! 私を含め、手作りで行楽弁当(もちろん、みんなでつまめるようなおかず)を作って来たママたちは唖然としてしまいました。 あんなに「おかずなににする?」って盛り上がっていたのに。 お花見の雰囲気ぶち壊しだし、何より…… 「わ~! いいな! ポテト! おもちゃもついてる! 俺もそっちがよかった~!」 息子がファストフードをすごく羨ましがっていたのがショックでした。 あんなに悩んで、早起きして、必死にお弁当を作った自分が否定されたような気がして、とても辛かったです。
「ごめん、ちょっと……バタバタしてて……」 ファストフードを持ってきたママは気まずそうにうつむきます。 ポテトやナゲットなど、みんなでつまめるような食べ物を多めに買ってきた辺り、いろいろと考えてはくれたのでしょうが、それでも釈然としません。
それはほかのママ友も同じだったようで…… 「ちょっと~、いくらなんでもこれはないよね~?」 「寝坊したなら言ってくれればよかったのに~!」 「お花見のお弁当だよ? ありえない~!」 ママ友たちはブーイングの嵐です。
すると、非難されたママは…… 「もういい、帰る……」と言って、お子さんの手を引いて帰って行ってしまいました。 (これ……私たちが悪かったの?) お花見というイベントの場、しかもみんなで手作り弁当を持ってこよう、と決めたのに、何の相談もなくいきなりファストフードはないと思います。
ですが……実はこのママには、思いもよらない事情があったのです。
中編へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・ちょもす 編集・横内みか