【後編】地域の役員やPTAは誰のためにやるもの?役員をやるときに考えたいこと
ママスタコミュニティに上がった「親が役員やPTAをやることは子どものためになるの?」というトピック。ママたちからは「自己満足にすぎない」「役員の仕事をしている間は子どもに我慢させることが少なくない」などのコメントがありました。果たして地域の役員活動やPTAは、誰のためにやるものなのでしょうか?
親が社会とつながっていることに意味がある
『親が社会や地域と関わっていることに意味があるんだと思う』
『PTAも社会参加だからね』
『子どもを守ったり、地域の繋がりや学校との繋がりを作ったりしているんだと思う。人ってお互いに興味なくすと危険じゃん。孤独死とか、不審者とか出やすいよ』
地域の役員やPTAの仕事を通して、普段関わることがない人たちとの接点を持つことができるでしょう。人間関係が広がれば、お互いへの気遣いがうまれ、子どもたちを見守る「社会の目」も増えるのではないでしょうか。親が地域社会とのつながりを持つことは、巡り巡って子どものためになるのかもしれません。
「PTAをやってよかった」ママたちの体験談
PTAは「自己満足」「役に立たない」と考えるママたちがいました。しかし一方で「PTAをやってよかった」と感じているママたちもいます。
『子どもが喜ぶ』
『うちは役員やってよかったよ。子どものためになった。校長先生や教頭先生に話しやすかったのもあるのか、トラブルもすぐ対応してもらった』
『なかなか外からじゃ学校の仕組みがわからないけれど、役員をやることによっていろいろなことが見えた。先生方にも保護者にも感謝の気持ちでいっぱい。「みんなで育てていく」という考えになり、子どものためになったと思っている』
『回り回って子どものためだよ。”学校は学校、家庭は家庭”じゃダメなんだよ』
PTA役員をやっていれば、学校に行く機会や先生たちを話をする機会も増えるでしょう。ちょっとしたことでも相談しやすくなるかもしれません。またPTA役員の仕事は、幼稚園や学校などに属する”子どもたち”のための仕事ですよね。”わが子のため”というより、”わが子を含めた子どもたちのため”の仕事と感じたママは少なくないようです。
「自分のために」やってみよう
投稿者さんが嫌だと感じている理由は?
おそらく投稿者さんは、「旦那さんや義母から役員の仕事を強制されている」と感じているのではないでしょうか。役員をやらなければいけないと言う義母の理由についても、自分自身の子ども時代を思い出し「子どもだった自分のためにはならなかった」と不満に感じています。義母の話とは正反対のため、納得できないようですね。
ではこれから投稿者さんは、どうすればいいのでしょうか。まずは旦那さんや義母に、「地域の役員やPTAの仕事を強制しないでほしい」と伝える方法があるでしょう。理由として「自分の母も役員をやっていたが、子どもである自分にはよいことがなかった」と話したら、納得してもらえるかもしれません。
「子どものために」がすべてではない
役員をやりたくない理由を話しても、どうしても旦那さんではなく投稿者さん自身が地域の役員の仕事やPTAをやらなくてはいけない場合があるかもしれません。そのときは「自分のために」できる役員の仕事がないか、考え方を変えてみてはどうでしょうか。
実際にPTAの仕事が「自分のためになった」と感じているママは、少なからずいます。
『自分のためかな。何もしていない人より学校のことがわかるし、一応意見も言えるから』
『子どものためにはならなかったけれど、先生と接点を持てたから学校での様子をたびたび聞けてよかった。あと「お母さんも学校のこと一生懸命頑張るよ!」と伝えたら、子どもたちが嬉しそうだった』
『自分のためだよ。子どもがいなかったら知り合わないような人達と接点を持ったり、一緒に何かをやったりする経験ができる』
PTA役員に対する考え方は人それぞれ。やりたくなくてもやらなくてはいけない状況もあるでしょう。「子どものために」と考えられないのなら「自分のため」と考えてみる……するとまた違った”やりがい”が見えてくるかもしれません。投稿者さんが「子どものため」と強制されて役員をやるのではなく、納得して役員をやれるように、旦那さんや義母も理解し協力してあげてほしいですね。
文・しのむ 編集・千永美 イラスト・加藤みちか
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