【後編】お金を手に入れて変わってしまった夫「あんなに幸せだったのに…」悩みながらも離婚を決めた日
前回からの続き。仕事が成功すると性格が変わり攻撃的になった夫。
ある日、癌で闘病中だった大切な友人が若くして亡くなりました。癌が見つかったときには「もう手遅れだ」と言われていたので覚悟はしていましたが、突然の訃報に打ちひしがれ、泣きながらお通夜に向かう準備をします。そんな私に夫は……。
晴れない気持ちのまま通夜に向かうと、そこには旧友が何人もいました。
ご主人と来ている友人も多く、みんなご主人に肩などを支えられながら泣いています。私はその様子に目の当たりにして妙に冷静になってしまいます。
友人のご主人の多くは、妻が悲しみに暮れるなか精神的な支えになろうと気持ちに寄り添っているようにうつりました。一方私の夫は、私に寄り添うどころか自分の夕ご飯の心配です。しかも人が亡くなったというのに……! 「人間として何か欠けてしまっているのでは……。そんな人とこの先暮らせない」そう思いました。
その後、1ヶ月かけて自分や子どもの物を夫にバレないように実家や友人の家に送り続け離婚の準備をしました。収入や貯金なども把握し財産分与もきっちりできるように。暴言を一方的に繰り返す夫と、話し合いはできないだろうと、準備が整ったらすぐ離婚を切り出しました。
会社を始めてから世間体を気にするようになった夫は、弁護士を通して養育費の件などをやりとりにちゃんと応じ、離婚はすんなり成立しました。
離婚の原因は夫の仕事だけではないと思います。でも夫は明らかに独立後に変わってしまった。私は夫が仕事を独立する前の「生活はギリギリでも毎日家族一緒に笑顔でいられるとき」が一番幸せでした。
今は夫の暴言におびえず安心して子どもたちと暮らせるのも何物に代えがたい幸せだと感じています。これからは父親はいないけれど子どもたちの笑顔を守れるよう頑張っていきます。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・Ponko 編集・秋澄乃