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【前編】亡くなった義父が死亡保険に入っていなかった……150万円の葬儀代を支払ったママに集まったアドバイスとは

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親族が亡くなると、悲しみに浸る暇もないほど、あれやこれやとしなければならない準備がたくさんありますよね。お葬式の準備もそのひとつ。しかもかなりの大金がかかることもあるので、内心てんやわんやしている方も多くいるのではないでしょうか。今回の相談者さんは旦那さんの父親が亡くなったそうですが、お葬式にかかる費用に困惑しているようです。

『義父が亡くなったのですが、死亡保険に入ってなかった……。ケガだけの国民共済しか入ってなかった……。入院費20万円くらい、葬儀もろもろ150万円ちょっとが、全部旦那と旦那の妹にのしかかってしまった』

『義母と旦那と妹で葬儀の打ち合わせをしていくなかで、家族葬や1日葬が質素で簡易的なことからピンと来なかったようです。呼ぶ親族の数を抑えて通夜告別式2日、お坊さん付にしたら150万円くらいになったそうです』

義父のためにかかった葬儀に関しての諸々の費用150万円。2分割しても75万円……。想定外の出費としては非常に痛い金額ですよね。

相談者さんからの悲痛な声に対して、「今回はもう遅いかもしれないけれど今後のために」とたくさんのアドバイスが届きました。

葬儀を高額なものにする必要はなかったのでは?

まず、お金にそんなに余裕がないのであれば、「葬儀を高額なものにする必要はなかったのではないか」というアドバイスからご紹介します。

『入院費が20万円で済んで良かったとしよう……。葬儀なんて焼き場直行にすればよかったのに』

『コロナを理由に直行が多いんだよ今。家族葬だけではなくて』

『今年義父が亡くなったけれど、お金がない人たちだったから一番安いプランにしたみたい。50万円あればおさまるくらいの』

経済産業省の葬儀業の事業者へのヒアリングによると、新型コロナウィルス感染症の影響で葬儀の小規模化は加速しているようです。また葬儀はプランによっても大きく金額が異なるので、もっと低価格なプランを選んでもよかったのかもしれませんね。

出典:経済産業省 サービス政策課「第4回サービス産業×生産性研究会 事務局説明資料」(令和2年1月12日利用)

もしかしたらお香典でなんとかなるかも

ただ、もうお葬式のプランは決定してしまったようなので、今さら変更することもできないでしょう。親族の葬儀を経験した方々からはこのようなアドバイスも集まっています。

『香典で何とかなるのでは? うちの母、シングルだったしあまり人が来ないと思っていたけれど人望はあったようで香典で何とかなりましたよ』

『うちの義父は国民共済さえ入ってなかったから、入院中から兄妹会議重ねて、全て子どもたちで出すことにした。うちが入っていた互助会を使って、省けるものは省いてお坊さんもうちの実家が昔からお世話になっている方に事情話して……。省きまくっても90万円ぐらいはかかったかなー。でもお香典が60万円ぐらいあったから助かった』

いただいたお香典を費用を出した兄妹で割れば、そこまでマイナスが大きくなることもないはず。また、費用を出していないはずの義母の懐にお香典が入る可能性もあるので、先に家族間でお香典の使い方について相談しておくと良さそうですよ。

筆者にも経験がありますが、お葬式のプランを練っていると、故人のことを考えるあまりついつい豪華なものを選びがちです。義父のことなのだから、家族である義母と旦那さんと妹さんが納得していれば、それでいいかとも思います。それにお葬式で見栄をはって、残された遺族がお金に困ることがあってはいけません。出すところは出して、いらないところは削って……そう計算ができれば良いのですが、傷心の遺族にとってその作業はなかなか難しいところがあるでしょう。ママさんたちからのアドバイスを参考に、お香典だったり、国民健康保険の加入者だった場合に支給される葬祭費だったりを活用して、家族みんなで乗り越えていけるように工夫をすることも必要なのではないでしょうか。

参考:横浜市「葬祭費の支給

後編へ続く

文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・金のヒヨコ

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