「ごめんなさい」が言えない子どもへ、ママができる5つのサポート
悪いことをしたら「ごめんなさい」と相手に伝えることは、あたり前のことかもしれません。しかし小さな子どもの頭の中では、さまざまな感情がうずまき、「ごめんなさい」と言葉にできなくなってしまうこともあるかもしれません。
まだ頭の中で感情を整理できないし、湧き上がる感情の意味もわからない。目の前で起こった出来事を理解しようとしても考えがまとまるはずもなく……。いいことと悪いことの判断だって難しい年代ともなれば、正しい方向へ大人が子どもをどのように導くべきか悩んでしまいそうです……。
『謝れない子をどうしたらいいですか?』
お友だちや家族にすら「ごめんなさい」ができないお子さんに悩む投稿者さん。一体どうすればいいのでしょう?
謝れなくなってしまったわが子。どうすればいい?
『自分が悪いことをしたという自覚があっても、恥ずかしいのかプライドが許さないのか、きちんと謝れません。「相手に気持ちが伝わるようにきちんと謝ることは大事」、「勇気がいるけれどとても大事なことだよ」と、何度も何度も話をしています。謝れないと「お友だちや先生、周りの人たちと仲よくできなくなるよ」と脅すような言い方をしてみたり、「どうするか自分で考えなさい」と突き放してみたりもしていますがダメです。頑固すぎてお手上げです。どうしたら謝れるようになりますか?』
現在、年長さんになる投稿者さんのお子さんは、年中のころから謝れなくなってしまったのだそうです。投稿者さんいわく、理解力が高い方であることから、謝らないといけないことは理解していると感じるのだそうですが、頑なに謝ろうとはしないのだとか。
謝れない子=悪い子ではない
『脅すのはだめ。悪いことをしたら謝る。親も一緒に謝る』
ママたちからは、謝らせたいがために子どもを脅すようなことは避けたほうがいいという声が届いています。投稿者さんが話しているように、謝らないといけないことをお子さんが理解しているのであれば、脅すようなことを言ってしまうと、さらに殻に閉じこもってしまうかもしれませんよね。
謝りたくない、謝れない。どちらかはわかりませんし、どちらもかもしれません。謝らない理由がわからなければ、解決への道は遠くなってしまわないでしょうか。「謝れない子=悪い子」とは限りませんので、謝れない子どもの気持ちに寄り添ってみるのはいかがでしょう。
どうして謝れないのかを考えてみよう
『うちの子も年長くらいのときにそうだった。だから私は子どもに「謝れ、謝れ」って言ってきた。今思えば周りの目ばかり気にしていたなあ。もっと本人の気持ちを聞いてあげればよかった……』
子どもが謝らない理由は、本当にただ頑固だからとか、プライドが高いからという理由だけでしょうか? 投稿者さんのお悩みを見ていると、お子さんがなぜ謝れなくなったのかが気になります。
もしかすると過去に、納得がいかないまま謝ることを強制された経験があったとか、謝ろうと思っても気まずくて謝れなかったことなどがあったかもしれませんよね。納得がいかず謝れないでいたら先生に怒られた……など謝ることに対してネガティブな感情がないかを、幼稚園の先生などに確認してみてはいかがでしょう?
並行して怒る・叱る・脅すなどは抜きにして、落ち着いた状況でお子さんになぜ謝らないかを聞いてみてはいかがでしょう。口を開いてくれるまで時間がかかるかもしれませんが、いまお子さんの気持ちを理解し味方になってあげられるのはママだけかもしれません。
日常的に家族みんなが率先して「ごめんね」と言うようにする
『謝らないっていうのは、具体的に誰に対して謝らないことを問題だと感じているの? 家の中で、お父さんお母さんが誰かに謝るときって、「ごめんなさい」って言っている? ごめんなさいという単語を発しない子の周りは、「ごめんなさい」ってきちんと言うようにしたほうがいいみたいだよ。たとえば家の中で少しぶつかってしまった程度でも』
『突っ込まないし責めない。普段の生活のなかで、些細なことでも周りみんなが「ごめんね」と言う。投稿者さんがいる場で謝らなければいけない状況になったら、投稿者さんが謝って見本を見せる。その後子どもに何か言うなら、「ああいうときはごめんねって言えるといいね」程度の声かけで』
悪いことをしたら謝るのは当然かもしれませんが、謝ることになんらかのマイナスな感情を持ってしまっている今、「謝りなさい!」とか「ごめんなさいでしょ!」と突きつけてしまうと、子どもは逃げ場を失ってますます追い込まれてしまいそうです。そこでまずは、家族みんなが少しのことでも、きちんと声に出して「ごめんね」と言える環境を作ってみてはいかがでしょう。
『年長のときは、悪いと思えば思うほど謝れなかった娘だけど、小1になり自分で何が悪いかを考え、きちんと謝れるようになってきました。諦めずに接すれば、きっと成長します。叱責しないで説明することだと思います』
お子さんがお友だちなどに悪いことをしてしまった場合は、ママがお友だちに対しきちんと「ごめんなさい」と心から言っている姿を見せ続けることも大切ですよね。子ども相手だからといって曖昧な態度で謝るのではなく、本当に「ごめんなさい」と謝る姿をお手本として繰り返しお子さんに見せてあげてはいかがでしょう?
それでもお子さんが謝れなかったら、「そのうち謝れるようになるといいね」、「いつか謝れるようになるよ!」などと励ましてあげてはいかがでしょうか。諦めず長い目で接することが、お子さんにとっては必要なことなのかもしれませんね。
口先だけではなく、心から謝れるようになる日までサポートしよう
投稿者さんのお子さんは現在年長さんということで、今のうちにきちんと謝れる子になってほしいと焦るお気持ちはとてもよくわかります。しかし口先だけで「ごめんなさい」が言えるようになればいいわけでもないですよね。だったら叱ったり責めたりするのではなく、なぜ謝れないのか、子どもの様子や声に耳を傾けてみてはいかがでしょう? そうすることで問題の本質が見えて、解決策へとつながるかもしれません。
その上で
1.なにが起こったのか事実確認を徹底する
2.わが子が悪かったのなら、まずはママが謝る姿を子どもに見せる
3.わが子に謝れと怒る・叱るのではなく謝れなかった気持ちや、起こったことに対する気持ちに寄り添い受け止める
4.普段から何かあれば親も子どもへきちんと謝る
5.少しでも謝れたら心から褒めてあげる
この5つの項目を参考にして、お子さんのサポートを根気よく続けてみてはいかがでしょうか。失敗してしまうことは誰にでもあります。意図せず誰かを傷つけてしまうこともあるでしょう。そのときにどのような行動を取れるのか。自分で考えて行動ができるようになるためには、ママたちのサポートが不可欠です。焦らず長い目でお子さんをサポートしていってあげれば、自ずと道は開けるかもしれませんね。
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