きょうだいゲンカ勃発!素直に謝れない5歳息子への対処方法を考えてみた
ある夜、割と大きいきょうだいゲンカが勃発しました。
発端は5歳の息子がお姉ちゃんの机から、買ったばかりのミサンガ(当時、娘のクラスで流行っていたらしい)を作る刺繍糸を勝手に取ってぐちゃぐちゃにしたから。
滅多に感情むき出しで怒らない11歳の娘が、怒り狂って息子を追いかけ回し始めました。息子は姉から逃げながら、さらに糸をぐちゃぐちゃに! 娘は号泣してキレるばかり。
ママの声すら届かなくなったきょうだいゲンカ。どう仲裁するのか?
こうなると当然のことながら、台所から「やめなさいよー」と叫んでも子どもたちの耳には届きません。筆者は泣く娘から事情をひと通り聞いたあと、息子に近寄って謝るよう諭そうと思ったのですが、息子は絶対謝ろうとしなかったのです。
最初は「息子くんもこんなことをされたら嫌でしょう、お姉ちゃん悲しいよ。悲しくなることしちゃいけないよ、ごめんなさいしよう」と息子の目を見て落ち着いて語りかけてみました。
人一倍負けず嫌いで頑固者な息子。親の思惑どおり解決するわけもなく「謝りなさい」と言えば言うほど、「ウォー!」と叫んで歯向かうばかり。
そこで作戦を変えてみることにしました……。
「手紙に気持ちを書いてみたら?」と紙と鉛筆を息子に渡してみた
最近ひらがなを練習して読み書きできるようになった息子は、自分で字が書けるようになったことに自信を持っていました。
そこで紙と鉛筆を用意して、お姉ちゃんに伝えたいなと思うことを書いてごらん」と言うと、子ども部屋に1人こもって黙々と書き始めたのです。
書いた手紙がこちら。
※「め」がカタカナの「メ」になっていますが。
文章として読みにくい部分はありますが、要約すると、
「ごめんなさい。ぼくも作りたかったんだ。こんど買いにいって作ろう。(ぐちゃぐちゃにしたものを)もういちど買いにいこう。(手紙が)おもしろくてごめんね」
お姉ちゃんのミサンガがうらやましくて、自分も作りたかったわけです。
書いた手紙を無言でぶっきらぼうに姉に渡す息子。(5歳男子のプライドか?)
「おもしろいね」を連呼する手紙に笑いをこらえつつ、「お姉ちゃんに伝えたいことをちゃんと書けたね」と息子に言うと恥ずかしそうに照れ笑いしていました。
娘も納得してきょうだいゲンカは無事解決。ぐちゃぐちゃになった糸は筆者が粘り強くほどいて元通りにしました。そして何事もなかったように夜は更けていきました……。
口で言えないことも「文字」でなら伝えられる
たいていのきょうだいゲンカは放っておくのですが、今回は息子の「やらかし」がひどかった! 子どもが素直に「ごめんなさい」と言えたら苦労はないですよね。今回のきょうだいゲンカで、子どもの性格や成長に合った対処方法があることを発見した気がします。毎日わが子の成長を見ている親だからこそ、わかることがあるかもしれませんね。
育児書通りに行かないのが子育ての難しいところでもあり、醍醐味でもあるのかもしれません。100人の親がいれば100通りの子育て方法があってもいいのかなと思った1日でした。
口では素直に伝えられないことも手紙を書くことによって素直に伝えられるのは、大人も子どもも変わらないのかもしれませんね。
文・編集部 編集・しのむ