朝から晩まで、きょうだいゲンカ!私が試した6つの方法
子どものきょうだいゲンカ、どう対応していますか? ケンカするほど仲が良いとはいいますが、あまりにも激しいと心配になりますよね。わが家には小学生の息子が2人いますが、きょうだいのケンカはとどまる所を知りません。ケンカの毎日に、母はうんざり……。ある時は、弟の顔がボクサー並みに青あざになり、兄の手の薬指は骨折するまでのケンカになってしまったこともあります。
「きょうだいゲンカ」を止めるために、ママがやってみた6つのこと
些細なことがきっかけで始まる「きょうだいゲンカ」。
「バカ」「触んなよ」「何だよ」という言い争い。「痛ってぇな」という小突き合いがヒートアップすると殴り合いにも発展する日も……。あの手この手と、手段を変えて、母なりに奮闘。その結果がこちらです。
①大声で「うるさーい」と怒鳴る
(結果)いったんは静かになるが、決着がついていないので、すぐ次のケンカとなる。
②(ママが)大声で泣き出す
(結果)子どもが小さい時は効果あり。「ママが泣くのが悲しい」と感じる優しい子には◎。
③トイレに駆け込む
(結果)見てくれる人がいないことに気づくと駄々をこねなくなりますが、見えないので善悪の裁判はできません。ママが気持ちに一息つけるのは〇。
④お笑い映像をつける
(結果)はじめは笑い声に増して、大声でケンカするが、そのうちテレビに集中しはじめる。中断には大成功。
⑤ケンカを動画で撮る
(結果)ケンカがヒートアップ。お互い「負けたくない」と強く感じさせてしまって、失敗に終わる。
⑥寝たふり
(結果)布団の上にのられ、子どもは代わり代わりに泣いて、それぞれの言い分を伝えにくる。体重が重たいが、それぞれの気持ちは聞ける。
※あくまで個人の体験談です。
「きょうだいゲンカ」から学ばせるために
自分の主張と相手の主張が食い違うことを実体験として学習できる「ケンカ」。投げた言葉・やってしまった行動の善悪を受けとめて、対人関係を学ぶ大切な体験でもあります。
最後に私が喧嘩の後、実践している3つのことをお伝えします。
A 仲裁をしないで、我慢強く見守ること。
B 終わった後に、今の自身の気持ちを聞くこと。「いい気持ち?いやな気持ち?」そして、相手の気持ちを考えさせること。
C ケンカが原因で引き起こした(ケガや物が壊れた、相手の心を傷つけた)責任は自分でうけとめるように伝える。
子どもは子どもの世界で生きていて、その結果ケンカに至った経緯があります。親が頭ごなしに、これが正しいと押しつけたり、ケンカしたこと自体を責めるのは必ずしも適切な行為だとはいえないのではないでしょうか。
ケンカは人格形成の一つの過程とも言われますから、それ自体を一つの学びの機会にできるといいですね。ちなみにわが家の「きょうだいゲンカ」は、骨折事件以降こうした努力もあってか、ある程度はあるものの、大きな争いまでには至らなくなりました。
文・編集部 イラスト・おぐまみ