【後編】義母が「子どもは最低でも3人」と勝手な価値観を押しつけてくる。自分たちの生活スタイルを貫くための反撃!からの大勝利!
前回からの続き。帰省中、義母から「最低でも3人子どもを作れ」と言われ続け、ぐったりしてしまった私。自宅に帰って、夫にそのことを言うと……。
私たちが生まれた昭和の終わり頃は、地域がら大学へ行く人が今よりも少なく、高校を卒業してそのまま就職する人もたくさんいました。 「この子が大学へ行くときのために、貯金がんばらなくちゃ……」と、 学費のことであれこれ悩まなくてもよかった時代だったのかもしれません。
昔は服も靴もお下がり、ということもありましたが、そんな家の子がそこそこいたので、それが原因で周囲から浮く、ということもなかったと思います。でも今は昔よりも身なりを気にするお家が増えていると感じています。なので子どもが生まれたらそれ相応の服を着せて、新品のランドセルを背負わせて……周りに比べて明らかに惨めな思いはさせたくない。……という個人的な気持ちがありました。
お金のこともそうなのですが、一番もやもやするのは……。
生活はギリギリ、カツカツでもいいからとにかく子どもを産めよ増やせよ、と義母が価値観を押し付けてくることが何よりもいやなのです。 どうすれば義母にわかってもらえるでしょうか。
あれこれ考えた結果、こちらの気持ちを強く訴えても義母がかえって頑なになるかも……と思い、ちょっとアプローチを変えてみることにしました。 押して駄目なら引いてみな、と昔から言うように……。
数日後、義母から電話があり、また「早く次の子どもの事を考えなさい」と言われました。 私はずっと胸の中で温めていた「ひとこと」を義母に言いました。
確かにゆとりはありませんが、節約すれば夫の給料だけでも何とか生活はできます。 しかしここはやや大げさに、女優になった気分で「私たちが力不足なせいで、次の子どもが考えられなくて……」というアピールを続けます。
たくさん産みなさい、と言っておきながら、いざ自分の懐が痛むとなると、それは嫌みたいです。
ちょっとオーバーすぎたかな? 間接的に「夫の給料が安いから」って言ってしまって、悪かったかな? などと若干心が痛みましたが、それ以来義母から「最低でも3人作れ」と言われることがなくなりました。ちょっと大げさなお芝居でしたが、お陰で義母からのデリカシーのない催促がなくなって、ほっとしました。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・ゆずぽん 編集・荻野実紀子