【後編】弟の結婚相手には子どもがいる。弟の実子にだけプレゼントを渡したら、義妹からクレームが……!
弟が子どもがいる人と再婚、その後で2人の間にも子どもが生まれました。投稿者さんにしてみれば、義妹の連れ子は他人の子、生まれた下の子は自分と血縁関係にある子。そもそもはその点をすごく意識していたわけではないようですが、クリスマスプレゼントを巡って、2人の子どもについ差をつけてしまい、義妹からクレームが入ってしまいました。
実際、投稿者さんのそんなふるまいがわからなくもないという人もいます。
血縁関係にない姪や甥との距離感の取り方が難しいという人は少なくない
『兄が子どもがいる人と結婚したんだけれど、正直お年玉や誕生日プレゼントは血のつながりある姪にだけあげたい。私の母も連れ子にまで気を遣ってかわいそうになる』
『私も最初は血のつながらない甥が可愛いと思ったけれど、血のつながりある姪が産まれてからは気持ちが変わってしまった。最低だけれど本音です』
『きょうだいが、子どもがいる人と結婚をしたら、その子を可愛がるふりはするけれど、正直無理だわ』
無意識に、でしょうが、自分とは血縁関係にない子どもと血縁のある子ども、後者の方に感情移入してしまうということは珍しくないようです。もちろん血縁関係がなくても可愛がることも思いやることもできるでしょうが、どちらにどれだけというふうに両者を比較してみると、実際には血縁のある子どものほうがよりいっそう身近に感じられるというものなのかもしれません。
とはいえそれはあくまで大人の事情です。子どもたちには関係がないことですから、彼らが傷つかない方法を考えていきたいですよね。
子どもたちが傷つかないことを最優先に考えるべき
まずは義妹に投稿者さんが気がかりなことを話してみてはいかがでしょうか? 話しにくいということなら弟にでもいいかもしれません。一番にはそれぞれに受け取るプレゼントの個数が揃わなくなってしまうと、それこそ、数の少ない下の子だって可哀そうに思えることを伝えるのです。その上で、弟夫婦の思いをもう一度確認してみては?
それでもやはり「投稿者さんには2人の子どもを平等に扱って欲しい」と言われるならば、少なくとも投稿者さんからは2人にプレゼントを贈り、「そこで生じた個数の差は弟と義妹で調整してあげてほしい」と伝えてもいいかもしれません。
弟夫婦との話し合いの流れ次第では、いっそのこと、クリスマスには投稿者さんから子ども2人ともにプレゼントを贈らないのも選択肢のひとつではないでしょうか。そうすれば上の子、下の子それぞれの心に波風を立てずに済みます。クリスマスのお祝いの仕方はプレゼントを贈ることだけではありません。時間を設けて皆で集まり、一緒にケーキを囲む、そんなことだけでも十分に喜ばれると思います。2人それぞれの誕生日、七五三や入園、入学などの節目に、もしくはお正月など、クリスマス以外にもプレゼントを贈ることのできる機会はあります。投稿者さんからは、その中からクリスマスのように2人が受け取る贈り物の性気にならないタイミングを選んで、別途お祝いの気持ちを示してあげてもいいかもしれませんよ。
血のつながりの有無にかかわらず子どもたちの成長を見守ることのできる大人でありたい
今後、2人の子どもが父親が違うことを意識せざるを得ない瞬間が訪れないとは限りません。今回の義妹の反応がまさにそうですが、弟、義妹も同様にその現実に直面し、乗り越えなければならない局面を迎えることだってあるでしょう。ですからせめて投稿者さんには2人が「異なる扱いを受けている」などと意識しなくて済むように接してあげてほしいです。実際、今既にそれぞれが受け取るクリスマスプレゼントの個数が異なることが気がかりだということですから、今後もそういったことに細やかに目を配ってあげるといいのではないでしょうか。血のつながりの有無にかかわらず、2人の可愛い姪、甥の叔母として、2人の成長を見守ってあげてくださいね。
文・こもも 編集・blackcat イラスト・Ponko