2020/11/11

「子どもの前での夫婦げんか」は心理的虐待！？ママたちはどう考えている？

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子どもの前での夫婦げんか、してはいけないと思っていても、ついついエスカレートして抑えが効かなくなることってありますよね。夫婦げんかをしようと思ってする人はいないと思うのですが、話し合いのつもりがいつの間にか声が大きくなったり、言い合いになったり……。頭では「見せてはいけないもの」だとわかっているから、見せないように努力はしているはず。しかし実際のところ、子どもの前での夫婦げんかについてママたちはどのように考えているのでしょうか。

ダメだとわかっていても、してしまうことがある

夫婦げんかはできればしたくない。ましてや子どもの前ではとくに！　みなさん「したくない」という気持ちは共通しています。

『夜中に浮気のことを話してるのを6年生の息子に聞かれたかもしれない。後悔しかない』

『夫婦げんかの原因が高3の娘だから必然的にそうなる』

『普通にけんかする。けんかというか、私がグダグダと夫に言ってるだけだけど』

『けんかする。ダメだと思ってるけど、あまりにもイライラしてしまって……。いつも反省』

『する。「あーーっ！」て反省する。泣いちゃうときもあって、息子がそっとティッシュを持ってきてくれてたなぁ』

『子どもたちが「ママのこといじめるなよ！」って、旦那を叩いたり噛んだりした。それから子どもたちの前ではやめようってなった』

けんかばかりの両親を見て育ったから……

「子どもの前で」と考えたときに思い出すのは、自分の子ども時代のこと。両親のけんかを見たときの記憶は消えないものですね。

『昔、両親の夫婦げんかがしょっちゅうあって、子どもの頃はよく帯状疱疹になってたし、パニックみたいになってた。本当にストレスだったし怖かった。今でもよく覚えてるし、死ぬまで忘れないと思う。それくらい恐怖だった』

『私の両親というか母が激昂するタイプだったから、あのときの私の思いをわが子には経験させたくない』

『子どもの立場からすれば、無言の日々も辛い。すっきりけんかして仲直りしてくれるほうがマシだった』

『両親が仮面夫婦だった。別れてほしかった』

子どもの前では絶対にしない

子どもの頃の記憶があったり、見せてはいけないと強く意識しているママたちは、子どもの前では絶対に夫婦げんかをしないと言っています。

『絶対しないし、愚痴も言わない』

『子どもの前だけじゃなく、ほぼけんかはしない。落ち着いて話し合う感じ』

『しないよー。かなり我慢して言いたいことメモしてある（笑）』

『前はしてたけど、子どもの前でけんかするのは虐待だと知ってからやめた』

『調べたらわかるけど、夫婦げんかを見せ続けると子どもの脳が激しく傷つくよ』

子どもにとって、パパとママがけんかをしているというのはとても衝撃的な場面だと思います。実際、ママスタコミュニティに寄せられたコメントのなかには、子ども時代に見たトラウマがあるからこそ、子どもの前でけんかはしないという方も少なくありませんでした。児童虐待防止法第2条においても、「児童が同居する家庭における配偶者への暴力」は心理的外傷を与える虐待であるとされ、配偶者やその他の家族などに対する暴力や暴言も含まれています。「夫婦げんかを見せることは虐待」という言葉は衝撃的ですが、そのくらい子どもにショックを与えることなんだと意識していきたいですね。

（参考：厚生労働省｜子ども虐待対応の手引き（平成25年8月改正版）第１章　子ども虐待の援助に関する基本事項）

文・鈴木じゅん子　編集・千永美