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【後編】子どもの出来は母親の評価に直結する?ママたちの下した判断とは……


「子どもの出来=母親の評価」と考えている投稿者さん。子どもの出来がいいかどうかは母親の評価に直結するというこの意見は、ママたちのあいだに大きな波紋を呼びました。「確かに世間ではそう考えられている風潮がある」と感じている方がいる一方で、「自分はそうは思わない」と主張するママたちも現れたようですよ。

母親の力だけで子どもの出来が決まるわけではない!

『比例している部分もあると思うけれど、すべてではないと思うわ。それに経済力や母親の要領が絡み合って、学校環境や友だち環境も絡み合って……だから何とも言えないな』

『自分自身が誇りを持つものがない人ほどそういう価値観だね。子どもは子育ての結果じゃないのにさ。子どもをちゃんとした一人の人間として扱ってないのと同じ。自慢すればするほど人間性が明るみに出て恥ずかしいよ』

『正直、子育てをやってみるまでは「子どもの出来・不出来は母親次第」と思っていた。だけど実際に子育てをやってみて、我が子と同じ年ごろの子を持つお母さんたちとも関わってみるうちに、だんだん「子ども本人のポテンシャルの差って意外と大きいんじゃないか」と思うようになってきた』

「母親の力量だけで子どものすべてが決まるわけではない」と考えているママたち。もちろん多少の影響はあることを認めつつも、それだけで子どもの出来が決まるという意見には懐疑的なようです。子どもと言えども、人格のある一人の人間です。母親の力だけでどうこうしようというのはおこがましいのではないか……との考えが根底にあるのかもしれませんね。これらは子どもの存在を尊重しているからこその意見ではないでしょうか。

自分の努力を母親の評価にしないで!

『本当に世間の目ってくだらない。うちは毒親だったから自力で学んだけれど、その度に親は周りに褒められたよ。「親の教育がいいんですねー」って。箸の持ち方すら教えてくれなかった親が褒められてイライラしていた。本当にくだらない』

『借金、DV、子育て放置の母からマナーなんて教わったことがない。勉強も見てもらったこともない。高校受験もノータッチ。大学は自分で決めて奨学金を返済したし、名の知れた企業に正社員で採用されたのも自分の努力の結果だと思っている。知識やマナーは全部、本から。「いいお嬢さん」と他人から褒められたときのドヤ顔と「厳しく育てましたから」って言葉に虫酸が走る』

『私の実績を母親が自分の手柄のように誇らしげにしていたのは本当に嫌だった。「母親のためにやっているんじゃない」と思い続けていた。「何もできない、なんの取り柄もない母親が娘の能力に乗っかって偉そうな顔をするんじゃない」と思っていたし、「娘しか自慢できるものがないなんて本当に何もない人なんだ」と哀れにも思う』

子どもの目線から意見を出してくれたママたちもいました。「自分で努力したものを母親の評価にされたのは嫌だった」と語るその口調には、明らかな怒りすら感じられます。自ら行動をして得たものだからこそ、親の手柄にされたら悔しい気持ちでいっぱいになってしまうのは無理もないでしょう。「子どもの出来は子どもの評価であるべき」との主張もよく理解できますね。

同じ親なのに、なぜ「父親の評価」にはならないの?

『今日スーパーで、小学低学年くらいの子どもが積まれていたお米の上を靴を履いたままで登っていたのよ。真っ先に「母親は何をやっているんだ?」と思ったもんね。父親と来ているかもしれないのにね。結局自分だってそういう目で子どもを見ているんだよね』

『ネットニュースのコメントでもそうだけれど「母親は何をやっているの」とのはあるのに「父親は何をしていたんだ」というのはあまりないよね』

子どもの出来・不出来に関して、父親の責任はあまり取りざたされないことに疑問を呈するコメントも寄せられました。子どもに関しての素行の悪さが明るみになったときに「母親は何をしているのか」との声が聞こえてくるのは珍しいことではないでしょう。しかし父親の責任について言及されるケースは、極めて稀と言っても過言ではないかもしれません。父親も母親も同じ親であるはずなのに、子どものこととなると母親の責任や評価になりがちというポイントには納得ができませんね……。

世間の評価など気にしなくてもいい!

『世間なんて気にしない。みんないろいろあるよ。いちいち評価なんて気にしていられない。我が子を愛せたらそれでいい。人生は長いもの』

『子どもの出来・不出来で母親が評価される風潮はあると思う。でも我が子はあまりいい出来じゃないが、それもまた誇らしく、愛おしい』

『他人の評価なんてどうでもいい。自分たちが幸せかどうか。そのことを追い求めるのに一生懸命になりたい』

「子どもの出来=母親の評価」という価値観に賛否両論の意見が並ぶなか、「世間の評価は気にしなくていい!」と明るく主張するママたちも。他人にどう評価されているよりも、自分たちが幸せかどうか……ということに重きを置くべきとの意見に、思わずハッとさせられてしまいそうですね。子どもの素行が悪くて他人に迷惑をかけてしまうなどの特別なケース以外ならば、周りの人からの評価などは細かく気にしなくてもいいのではないでしょうか。

子どもの出来で母親の評価がなされるのかどうか、それはざまざまな要因によって考え方が変わる難しい問いなのかもしれません。「子どもの出来・不出来で他人から母親としての評価をされたくない!」と思っている方も、他人のお子さんの素行の悪さを見て思わず「母親は何をしているんだか……」と考えてしまったことはあるのではないでしょうか。また反対に「どんな子育てをしたらあんなに立派な子に育つのだろう」と羨望のまなざしで見つめたこともあるかもしれません。もちろん母親の育児が子どもに影響することもあるでしょう。しかしそれがすべてではありません。子どもの出来が母親の評価との価値観に囚われすぎず、自分と子どもが幸せであるように育児をするのがいちばんいいのかもしれませんね。

文・motte 編集・荻野実紀子  イラスト・ちょもす

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